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今陽子さん、母親の「うつ」と「認知症」を告白、歌と介護の日々 [トレンド]

今陽子さん、母親の「うつ」と「認知症」を告白、歌と介護の日々

今陽子さんといえば、私にとっては1968年に『恋の季節』を大ヒットさせたピンキーとキラーズのイメージが今も強いのですが、今年で68歳だそうです。今年92歳になる母親が「老人性うつ」の診断され、認知症も始まったことを告白。歌と介護を両立させる日々をテレビで語りました。



ピンキーとキラーズ、といってももう、50代以上じゃないとわからないでしょうね。

当時としては大きい168センチの女性が、黒い山高帽をかぶってパンタロンを履き、後ろにはやはり山高帽のひげ面の男4人を従えて、声量豊かに歌う。

しかもその女性は、よく見るとニキビが残っている実は16歳。

『恋の季節』

『恋の季節』を聴くと、自分の脳内は、1970年頃にすーっと戻るような気がします。

そんな今陽子さんも、なんと68歳なんですね。

老老介護に該当しますが、92歳のお母さんの介護をしているそうです。

お母さんは「老人性うつ」の診断され、認知症も始まったことを昨日のテレビ番組で告白しました。


お母さんと2人で台所に立ち、住まいもリフォームしたそうです。

2人で台所に立てば、お母さんも勘を取り戻すのではないかと考えられたそうです。

そして、コミュニケーションを大切にされているとか。

話すことで脳への刺激を与えることと、やはり親子と言えども信頼関係が大切で、優しい言葉かけを行っているのでしょう。

たぶん、認知症の方は、まだそれほど深刻化していないように思われますが、しっかり対応されていますね。

ちなみに、今陽子さんは、ファンを大切にされる方のようです。

私の友人で、以前からの今陽子ファンがいるのですが、今陽子さんはその人をちゃんと覚えていて、宿泊の必要な地方のコンサートに行くと、次の日の朝食は同じテーブルに呼んでくれ、話をするのだそうです。

番組は、2019年11月19日(火)午後1時05分~午後1時35分に再放送されます。

介護には5つの「直ちにやめろ」がある


今陽子さんは、「リフォーム」と「コミュニケーション」という、2つの実践をされています。

これは大変素晴らしいことだと思います。

ただ、物事というのは得てして、「これをやればうまくいく」というのは必ずしも再現性があるとは限らず、「これはやってはいけない」というのは、かなり確度の高いセオリーであることが多いですね。

私は、今陽子さんと違い病気ですが、母親が過去16年で19回入院した経験があります。

私にとっては働き盛りのいちばん大事な時に機会の損失であり、並の苦労ではありませんでした。

そんな私が思う、「これはやってはいけない」です。

以前書いたことと一部重複がありますが、加筆してもう1度整理します。

知ったかぶり


不本意な医師の診断や治療法に不満の陰口を言う人がいます。

もちろん、誤診はありえますが、少なくとも医学者でも医療従事者でもないあなたの無知な希望的観測などではなく、経験と根拠を持って診断しています。

治療計画や診断を小馬鹿にするのは、医師との信頼関係を損なうだけです。

疑うなら、セカンドオピニオンをウケればいいだけのことです。

認知症と向き合わない


以前も書きましたが、高齢者の治療の最大の敵は、家族が認知症を認めないことです。

それでは、高齢者が適切な治療や介護を受ける機会を失いかねず、そのために取り返しのつかない禍根を残したらどうするつもりでしょうか。

そしてそれは結局、家族の認知症に対する差別や偏見の本音を露呈していることになるのです。

1人で背負う


人ひとりのお世話をするのは大変なことです。

介護認定をとれるのなら、介護サービスはフルに利用したほうが良いでしょう。

そして、情報交換をした者にかないません。

ケースは違っても、ヒントになったり、マインド面で助けてもらえたりするものです。

1人で抱えることは、美しくもなく、立派でもありません。

治療前の状態まで回復を求める


病気の回復自体はもちろん治療の目的です。

ただ、体力や認知機能などは、治療をしたからといってV字回復するわけではありません。

高齢者は、ちょっとしたことがトリガーとなって、不可逆的に弱っていくものですから、昔のイメージを下敷きにした回復にこだわらないことです。

もちろん、機能によっては回復できる場合もあるので、最初から諦めてもいけませんが。

同情と称賛を受けるブログ


これは、ブログに書いてはいけない、ということではなく、都合のいいコメントだけを求めるなら書かないほうが良いということです。

知識や経験豊富ならいいですが、大抵の人はそうではありません。

動転して失敗ばかりは当然なのです。

コメントには、それを教えてくれる有用な指摘だってあるかもしれません。

なのに、自分に無原則に感動や賛同してくれる心地よいコメントだけを見ようとする。

思考停止の罠に自らハマり込むようなものです。

患者の利益がすべてと考えられるのなら、自分の落ち度を認めるぐらい、何でもないはずです。

まとめ


お母さんも心配でしょうが、今陽子さん自身も介護するには若くはないので、繰り返しになりますが、他者の協力も得てご自愛いただきたいですね。

今陽子さんのお母さんは、24歳で今陽子さんを産んでいます。

高齢出産の場合、授業参観に年をとった親が行ったら子どもが可愛そうだ、なんて中傷がありますが、若くして産んだら今度は老老介護の心配があるわけですね。

人生設計というのはなかなか難しいですね。

愛と憎しみ 奇跡の老老介護
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コメント 10

pn

使える物は使わないと身が持たないでしょうね老々介護だと特に。
by pn (2019-11-13 13:23) 

ヨッシーパパ

ピンキーは、当時、背の高い女性歌手で有名でしたが、すぐにアッコさんに追い越されたような記憶になっています。^_^
by ヨッシーパパ (2019-11-13 19:10) 

えくりぷす

>若くして産んだら今度は老老介護の心配があるわけですね。
なるほど、早く産んでおけば後がラクだとはよく言いますが、そうなるかもしれないわけですね。初めて気づかされました。
今陽子さん、68歳とのことですが、まだまだお若くきれいですね。
by えくりぷす (2019-11-13 21:23) 

なかちゃん

今陽子さん、知ってますし『ピンキーとキラーズ』は好きだったような気がします(^^;
気がする程度で、それ以上はありませんが ヾ(ーー )ォィ


by なかちゃん (2019-11-13 22:54) 

ナベちはる

「高齢出産が悪い」わけでもないですが、かといって「若ければいい」というものでもない…人生設計に正解はないかもしれませんね。
by ナベちはる (2019-11-14 01:00) 

我流麺童

今陽子さんは68歳になったのか!
いまでもピンキー時代の「恋の季節」が、わ~すれられないの~♬
by 我流麺童 (2019-11-14 06:27) 

ヤマカゼ

知り合いでも、結婚しないで親の面倒を見ながら介護施設で働いている女性がいます。彼女は1人っこなので、気の毒に思います。
老化した親の悩みは永遠のテーマなのかもしれないですね。
by ヤマカゼ (2019-11-14 06:58) 

kou

子供の頃、父親が大好きでよく「忘っすれられないの~」と唄ってました。
認知症介護の考え方は難しいですね。友人の母親が重度の認知症になりましたが、老人施設も追い出される程とのことで相談があり、結局専門病院への入院となりました。介護する余裕がない場合もありますから、年金の範囲で専門家に任せるのも一つの手段ですね。
by kou (2019-11-14 08:00) 

犬眉母

老老介護は、今後ますます増えるでしょうね。
by 犬眉母 (2019-11-14 14:08) 

そらへい

今陽子さん、デビュー曲のイメージとは違って
大きくはっきりと口を開いて朗々と歌う歌手ですね。
私と同い年のようです。
私の母は、私が39歳のときALSを患った果てに亡くなりました。時代が時代だったので介護と言うほどのことは出来ませんでしたが済ませているので老老介護の心配はありません。と言うか、今度はこちらが介護される番になりそうです。
by そらへい (2019-11-14 22:22) 

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