浅はかシングルマザー5歳児無理心中死事件、養育費のあり方問う [トレンド]
『浅はかシングルマザー5歳児無理心中死事件』(桐野さおり、ユサブル)を読みました。2014年に起こった、滋賀県大津のシングルマザー5歳児無理心中死事件を漫画化したものです。養育費を60万/月から40万/月に減らされたことで「将来を悲観した」母親の無理心中により、子だけが亡くなりました。
あらすじ
女は20歳の時、ホステスと客として弁護士の男と知り合います。
男は母子家庭で育ち、苦学の末に司法試験に合格したことを知った女は、男が既婚であることを承知の上で相手からの交際の申し込みに応じます。
やがて、女は弁護士の子どもを妊娠。
最初は堕胎しましたが、2度目は「子どもが見たい」という弁護士の意向もあって、男の子を出産しました。
当初は養育費が月60万円支払われましたが、女は「普通の家の子にひけをとりたくない」とそれをギリギリまで使い、男の子の習い事だけでなく、自分はブランド物の装身具を購入します。
やがて弁護士の仕事が減り、男は養育費を40万円に下げることを「仕事が増えたら60万円に戻す」ことを条件に提案しますが、女は「たった40万円でどうやって生活すればいいのよ」と拒否。
女は、男の妻のもとに乗り込んで自分の存在を告白しお金を要求しますが、妻は動ぜず、「お金のある人は不倫するの。あなたも振り回されましたね」とあしらわれ、さらに男がいる前で「私とこのヒト、どっちが大切なのか」と問われると、男は「こっち」と妻を選択。
女は改めて男の職場に子どもを連れて行きましたが、それには男が激怒。
「こんなことなら産んでいいなんて言うんじゃなかったよ」と捨て台詞をはいて事務所には入れませんでした。
そこで、思い余った女は七輪に入れた練炭の火で子と無理心中を図り、自分だけは助かります。
女は懲役6年。
「養育費が減額されても、普通の生活を送るのに支障はなかった」
「男性との関係を清算し、長男とともに新たな生活を送ることも可能だった」と判決文には記されました。
本書は、紀伊國屋電子書籍Kinoppy、AmazonKindle、マンガ図書館Zなどで読むことができます。
女の残虐事件簿 浅はかシングルマザー5歳児無理心中死事件 (スキャンダラス・レディース・シリーズ) (桐野 さおり) が、Kindleストアで販売開始されました。https://t.co/Z06QhvsOWi
— 電子書籍新着情報 (@amaebooknew) September 13, 2017
養育費は少なすぎても多すぎてもいけない
離婚後に、養育費を支払わない親の氏名公表を検討するとした、兵庫県明石市が話題になりました。
賛否両論ありましたが、私はそれ以前に、「そもそも養育費はどうやって決めるの?」という素朴な疑問がありました。
養育費を、第三者を挟まずに当事者間で決めた場合、離婚したい一心で、支払う側が、客観的に妥当とはいえない額(たとえば常識を超える高額)でも決めてしまうことがあるかもしれません。
ところが、あとになってから支払いが滞るなどトラブルになった際、「決めたことを守らない」支払側だけが社会的制裁を受けるのは、公正でない取り決めではないかと思いました。
本書のケースは婚姻していませんが、婚姻の破綻には妻側の浪費が原因とされるケースだってあります。
そういう人に養育費をいくら渡しても、必ずしも使うべきとはいえないことに、湯水の如く使ってしまうかもしれません。
私は、非嫡出子も含めて、養育費を預託できる機関があってもいいのではないかと思います。
そこに行き着くまでに、養育費相談支援センターのような中立第三者機関が、妥当な養育費を提案するのです。
そして、そのおおまかな使いみちを報告するようにしてもいいかもしれません。
夫婦として育てることが前提なのに婚姻破綻した。
いくら実の親でも、片方の親の価値観と経済力だけで子どもを育てるのは、なかなか大変です。
養育をどちらか一方に背負わせたり、妥当ではない負担の「分担」をしたりすることで、子の福祉を害することにもなりかねません。
本書の事件についても、もし普通の夫婦なら、夫がリストラされたり事業がうまくいかなかったりして減給や失職しても、ないなりに生活していくはすです。
たとえば私立のつもりが、公立にするなんてこともあるかもしれません。
子にとっては人生の選択肢が狭くなりますが、実親の辛い時間をともに耐えて過ごすこともひとつの人生経験といえるかもしれません。
ところが、親同士が養育費交渉だけの他人の関係だと、子ども不在の金銭闘争になってしまうのです。
それで一方の親に無理をさせて何がしかの金を獲得したとして、子の人生が幸福になるといえるのでしょうか。
てすから、ケースによっては、成人までの養育に当事者任せではなく一部公的機関の介入があったとしても、やむを得ないことではないかと、私は本書のような例から思うわけです。
女の残虐事件簿 浅はかシングルマザー5歳児無理心中死事件/ザ・女の事件Vol.1 (スキャンダラス・レディース・シリーズ)
女の残虐事件簿 浅はかシングルマザー5歳児無理心中死事件/ザ・女の事件Vol.1 (スキャンダラス・レディース・シリーズ)
- 出版社/メーカー: ユサブル
- 発売日: 2017/09/11
- メディア: Kindle版
養育費なんだから自分の物、ましてやブランド品なんて買っちゃダメでしょうに。
それはそうと弁護士って月に40~60万も出せる仕事なのかぁ、すげぇわ弁護士。
by pn (2019-10-30 10:22)
60万が40万になったからって、道連れ自殺?(殺人だけど)
生活費10万以下で暮らしている人、ゴマンといます。
理解できないです、しかも5歳の可愛いさかりの子だけ殺してしまうなんて。
by わたし (2019-10-30 10:46)
乳幼児の殺人事件は、痛ましいですね。
by ヨッシーパパ (2019-10-30 18:35)
60万~40万ですか。
私の住む県は年齢問わず、手取り20万あれば上等と言われている土地柄です。
ちょっと理解できない事件ですが、元ホステスさんはやはり職業柄ブランド物には拘りがあったのでしょうね。こんなことで可愛い盛りの我が子を・・・痛ましい事件です。
by kou (2019-10-30 19:29)
こんばんは!
シングルマザー、不思議な言葉。
母は一人に決まっていますからシングルです。
でもこの言葉、当初は未婚で産んで育てている
人をさしたと記憶。
最近は離婚した母親も含まれるようですね!
by Take-Zee (2019-10-30 19:56)
40~60万を定期的に出し続けることは並大抵ではないかと思うのですが、それをやるというのが凄いです。
その大金を「養育費」としてもらっている以上は、自分自身のことに使わずに子供のために使わないといけないですよね。
by ナベちはる (2019-10-31 00:44)
子供を生んでほしいと言った男性に大きな責任はあります。
が、無理心中するような状況かな‥
子供がかわいそうです。
by sana (2019-10-31 23:37)
本来、子どもが育つべき家庭が崩壊しているので
それにかわる機関の介入は、検討されてもよいと思います。
by 犬眉母 (2019-11-03 23:26)