東電OL殺人事件、被害者女性売春の“闇”と冤罪を検証する [トレンド]
東電OL殺人事件が、『殺人犯の断末魔~あの凶悪事件の裏側~ Kindle版』(岩田和久 (著)、大洋図書)という、殺人事件をまとめたマンガに収録されています。1997年3月9日未明に、東京電力の幹部社員だった女性が、東京都渋谷区円山町にあるアパートで殺害された未解決事件です。
あらすじ
東京渋谷の円山町にある古い木造アパートで、若い女性の絞殺死体が発見されました。
首を絞められてから10日以上たっていました。
女性の父親は、東京大学を出て東京電力に勤務するエリート社員でしたが、彼女か大学生のときに急死。
彼女は絶望の淵から這い上がるべく、凄まじい努力で苛烈なまでに自分自身を磨き上げることにしました。
その甲斐あって、大学は優秀な成績で卒業し、父と同じ東京電力に、女性初の総合職で入社しました。
入社後も懸命に仕事に爆遁して管理職になりましたが、思いもよらぬ左遷(関連会社出向)の辞令を受けます。
「女のくせに」優秀すぎるがゆえ、使いづらいという理由でした。
そこで彼女は、だったら「女」として頂点を極めようと決意します。
会社勤務を続けながら、最初はクラブホステスに。
しかし、三十路を過ぎては若い娘に勝てません。
さすれば、ホテトル嬢に。
常にエリートの道を歩んできた彼女は、そこでも浮いた存在であるだけでなく、ストレスから拒食症になってガリガリの体は決して人気が出るタイプではありませんでしたが、どんなことにもプロ意識を持ちたい彼女は、立ちん坊で客を取るなど、途中で投げ出さずに道を極めようとしました。
毎晩の会社帰り、終電までに4人の客を取るというノルマを自分に課して、不法滞在の外国人たちにも肉体を売りました。
そして、冒頭の絞殺事件に。
発見者だった容疑者のネパール人男性は、一審が立証不十分で無罪⇒二審で状況証拠から無期懲役⇒最高裁で確定⇒再審で一転無罪に。
冤罪事件となりました。
本書は、AmazonKindleで読むことができます。
「殺人犯の断末魔~あの凶悪事件の裏側~」https://t.co/kbQt71OnuS#殺人犯 #殺人犯の断末魔
— 岩田和久 (@kazkazkaz2017) September 20, 2018
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よかったら、見てケロ。
《実在の殺人事件の顛末や犯人のその後!あの凶悪犯の最後は!?世間を震撼させた事件の裏側に迫る!!漫画版実録凶悪犯罪事件レポート!》 pic.twitter.com/0F4xVHzkSI
反原発だったから消された?
事件は、エリートOLがなぜ夜の街に立ったのか、ネパール人男性は真犯人なのか、という2つの謎が残るため、これまで多くの作家によってノンフィクションや小説として取り上げられています。
【原発再稼働反対】東電OL殺人事件、被害者のお写真が早く出ていれば、巷で噂になった警察当局の見解は間違いであると確信が持てたはず。
— Mie Matsu (@miemaneki) October 27, 2019
こんなに美しく聡明なお嬢様を残して、亡くなられたお父様も含め、どうにか無念を晴らしたいですね。 https://t.co/J4UvM1CdWH
ネパール人の容疑については、警察が「威信にかけて」犯人にしたいという強引さは否定できず、その背景には「不法滞在者がヤッたに決まっている」と決めつけた初動の誤りと焦りがあったのだと思います。
さらに、東日本大震災のときに起こった福島原発事故以来、この事件は新しい仮説が取り沙汰されています。
実は女性は父親ともども反原発であり、父親の遺志を受け継ぎ「原発の危険性を指摘」する報告書を作成。
そこで、プルサーマル計画が本格始動に合わせるように1997年の3月に殺された、というのです。
つまり、彼女は、本書に描かれているような、たんに優秀だから煙たがられたのではなく、そもそも会社として都合の悪い人だったということです。
【東電OL殺人事件】
— 闘う建築士??変わらない世の中にNO (@t1108w) October 22, 2019
被害者の父親である渡邊達雄氏は、1949年に東大工学部を卒業後、東電に勤務。工務部副部長として将来の役員候補とされていたが、原発の危険性を指摘したため降格させれられ、52歳でガンで死亡した。https://t.co/Vrzt8Ui63d … … pic.twitter.com/RWrSRuZ6RT
ただ、この説は、東電がわざわざ反原発社員の娘を、幹部候補生の総合職で入社させるだろうか、という疑問が残ります。
余談ですが、実は私の妹も大学卒業後、東京電力に勤務していました。
ただ、この女性とは月とスッポンで、妹は研修で施設を見学しても、レポートを書けないボンクラだったため、私が妹からお小遣いをもらってもっともらしく代筆していましたーっ。
しかし、実際に見ていない者の文章など、浅いことしか書けませんし、東電もそんなことは見抜いていたと思います。
社員としては、その程度の方が都合がよかったのかもしれませんね。
東電OL殺人事件、覚えていますか。
殺人犯の断末魔~あの凶悪事件の裏側~ (エンペラーズコミックス)
「東電OL殺人事件」は、佐野眞一氏のノンフィクション本で読みました。女性が体を売り続けた心理は理解できませんでしたが、一途さが可哀そうに思えました。この本では、犯人はネパール人は冤罪で、他の客の誰かではないかという立場だったように記憶しています。
by えくりぷす (2019-10-28 11:12)
全然というか、全く記憶に残っていない事件でした。
でも、どう考えても優秀な女性社員が身体を売る女性になった理由が分かりません。
ま、それだけ難しい思考回路をお持ちだったということでしょうね(^^;
by なかちゃん (2019-10-28 12:53)
日航の事故も陰謀説ありましたよね確か、騒ぎたい人は後付好きなんすかね。
by pn (2019-10-28 15:19)
事件そのものは薄い記憶しかありませんが、彼女を転落させるキッカケをつくった東電の人事異動、正しくは分かりませんがこれは一種のパワハラ・イジメでもあります。後に事件になってゆく初動というものはえてして本人よりも組織の影響力が大きいようです。
しかしそれを受けて事件にしてしまったのはやはり本人の生き方の問題で、左遷されたという風に理解して妙に意地になって闘うという考え方、これは彼女自身が柔軟に対処できなかった悲劇のようにも思えます。
ひとことで言うのは難しいですが、事件というのはきっかけを作る者、それを犯罪にしてしまう者、火に油をそそぐ者などなど実は複合的な要素があるんだなぁと思いました。
by 扶侶夢 (2019-10-28 16:10)
こんばんは!
所帯を持ってからでしょうか、こういう
事件も多くありましたね!
by Take-Zee (2019-10-28 18:40)
記事を拝見してそういえばこう言うニュースを見たことがあると思い出しました。
まるでテレビドラマのストーリーのような込み入った深い闇があるのですね。
by yoriko (2019-10-28 19:23)
冤罪にも、関わりたくないですね。
by ヨッシーパパ (2019-10-28 19:43)
初めまして、いきなりのコメント失礼致します。ブログの広告について教えていただきたい事がありましてコメントさせて頂きました。実は私のブログのgoogle adsense広告が10/1のドメイン変更後表示がされなくなってしまったのですが、いっぷくさん様のブログでは問題なく広告が表示されているかと存じてます。なにか手続きの方法や解決方法をご存知でしたらご教授頂けますでしょうか?この場での質問で大変失礼でしたら申し訳ございませんがどうぞ宜しくお願いいたします。
by kskszk (2019-10-28 21:51)
発見しただけでそれ以外にはやっていないのに無期懲役になりそうになったというのは、とても怖い話ですね…
by ナベちはる (2019-10-29 00:56)
この事件、なんとなく記憶にありますが、この女性の生活や背景は全く知りませんでした。
こんなに優秀な方が「女」として頂点を極めるために取った道がこれなんですね・・・。別の道もあった様に思えるのですが。。。
by Rinko (2019-10-29 07:55)