SSブログ

マンガ図書館Z、「電子書籍版YouTube」の使い勝手は? [トレンド]

マンガ図書館Z、「電子書籍版YouTube」の使い勝手は?

『マンガ図書館Z』にアクセスしてみました。同サイトは、「もう絶版になってしまった懐かしいマンガ」や「出版社の許諾を得た無料マンガ」「惜しくも単行本化されなかったマンガ」「新しく生み出されたマンガ」などが、全巻いつでも無料で読める電子書籍サイト(公式サイトより)です。



「電子書籍版YouTube」を標榜


20190910.jpg

『マンガ図書館Z』てご存知でしたか。

マンガが、ネット上に無料で公開されています。

無料で公開というと、かつての漫画村を思い出します。

漫画村とどう違うの? と一瞬不安もよぎりました。

『マンガ図書館Z』は、Jコミ⇒絶版マンガ図書館⇒マンガ図書館Z、と名称を変えてきたサイトですが、一貫して「電子書籍版YouTube」を標榜しています。

ただし、Youtubeと違うのは、著作権利者が事前許諾しなければ作品は公開されないそうです。

そこが、著作権者に無断で公開していたかつての漫画村と違うところです。

実際には、その手違いで炎上したものもあったらしいですが、それはむしろ、著作権骨抜きのYoutubeなどよりも信頼が置けるということでもあるわけです。

サイトによると、『マンガ図書館Z』に表示される広告収益を、著作権者側に支払っているそうです。

つまり、著作権側としてもビジネスになるわけです。

もっとも、その金額が少ないとはいわれていますが。


まあとにかく、海賊版サイトではないということのようです。

ニュース&レビューサイトのGigazineでも、随分前に取り上げていました。

無料で懐かしい絶版本や単行本化されなかった幻の作品を読める「マンガ図書館Z」を使ってみました

『マンガ図書館Z』公式サイトでは、自サイトについて以下のメリットを挙げています。

1.読者は、懐かしい名作マンガを無料で全巻読むことができます。
2.作家は、過去の作品からも、再び広告収益や感想を得ることができます。
3.主に絶版作品など過去の作品を扱うので、既存の出版社とは競合しません。

私がここのところ夢中になっている「過去の作品」が、佐藤まさあきさん(1937年9月15日~2004年3月11日)の作品です。

昭和に起こった事件を自身が取材


佐藤まさあきさんは、貸本漫画時代の描き下ろしでデビュー。

劇画のジャンルで活躍しました。

その佐藤まさあきさんが、もっとも描きたかった作品という『実録昭和猟奇事件』が、全6巻公開されています。

「昭和に起こった数々の凶悪事件、その中でも一際異質な事件を作者自身が関係者に直接取材し、さらに警察資料から犯人の足取りや逃走経路を自らの足で追体験した完全ノンフィクション・ドキュメンタリー・コミック」(公式サイトより)です。

1~3巻に大久保清事件、4巻に吉展ちゃん誘拐事件、5巻に帝銀事件、6巻にもく星号事件などが収録されています。

昭和の大事件、みなさんご存知ですか。


上記に書いたとおり、『マンガ図書館Z』は海賊版サイトではないとのことですが、扱うテーマの関係で、「閲覧はご自身の判断と責任においておこなってください」と注意書きされているので、直リンクは行いません。

『マンガ図書館Z』を検索し、さらにサイト内検索で「佐藤まさあき」と検索してください。

帝銀事件や、もく星号事件は、アメリカ占領下であるために、真相に接近できなかったことが示唆されています。

大久保清事件は、佐藤まさあきさんによると、大久保清の親や先祖の一族が、性にだらしない一族であることを調べています。

私は、母親が、成人しても息子を「ボクちゃん」と呼び、(犯行に使われた)車を二つ返事で買ってやるなど溺愛したことも背景にあったと思っています。

たとえば、被害者の女性から、「私は警察官の娘だから言いつけてやる」と言われて手をかけたものの、実は警察官ではなかったと刑事に聞かされると、「自分ともあろうものが騙された」と半狂乱になるなど、大久保清は自己愛の肥大化した人間に育っていました。

ある被害者の父親は、公判でとびかかろうというほどの気持ちだったのに、事件を題材にしたテレビドラマを観て、「大久保もかわいそうなやつだね」とぽつりと言ったというエピソードも。
http://yabusaka.moo.jp/okubokiyosi.htm

溺愛はろくなことがないのです。

そして、自己愛も。自分も周囲も不幸にします。

スポンサーリンク↓

いにしえの名作と再会できるかも


それはともかく、本書は、いきなり文字ばかりの書籍では敷居が高い方も、漫画で昭和の大事件を振り返ることができます。

もちろん、マンガ図書館Zには他にもたくさんの漫画が公開されているので、以前読んで、もう1度読んでみたかった、という作品が見つかるかもしれません。

漫画ファンは、アクセスされてはいかがでしょうか。

上のイメージ画像
Photo by Anna Demianenko on Unsplash

実録昭和猟奇事件5
実録昭和猟奇事件5

砂の金字塔1

砂の金字塔1

  • 出版社/メーカー: グループ・ゼロ
  • 発売日: 2019/05/17
  • メディア: Kindle版



nice!(212)  コメント(9) 
共通テーマ:学問

nice! 212

コメント 9

Take-Zee

こんばんは!
すみません。。
コメントが追いつきませんでした!

by Take-Zee (2019-09-10 18:12) 

ヨッシーパパ

安いPV収入ですね。
by ヨッシーパパ (2019-09-10 18:59) 

なかちゃん

面白そうなサイトですね。
昔のマンガで読んでみたいものはたくさんあります。
今は稲刈り最盛期で無理だけど、時間があるときに探してみたいですね(^^)

by なかちゃん (2019-09-10 19:59) 

沖田 翼

著作権とか大丈夫なのかな。
なんか、漫画をウェブサイトに載せて捕まった事例もあるけども。
by 沖田 翼 (2019-09-10 21:06) 

ヤマカゼ

絶版になったのを、拝見できるとは電子書籍ならではですね。便利ですね。
by ヤマカゼ (2019-09-11 06:26) 

Rinko

海賊版サイトでないのなら安心ですねー。
私にとって漫画と言えば、やっぱり少女漫画ですね^^;
マーガレットやなかよし、りぼん。懐かしいな~♪
by Rinko (2019-09-11 08:10) 

pn

もく星号の話は見てみたいな、この事件はドラマにもなったと思ったけど漫画もあるのね(^^♪
by pn (2019-09-11 08:52) 

扶侶夢

情報有難うございます。さっそく検索して色々探してみます。貸本ファンの私には願ってもないサイトで楽しみです。
by 扶侶夢 (2019-09-11 10:34) 

わたし

さっそく、わたしも大久保清の1~3巻まで読ませていただきました。この事件の頃、わたしは被害者になりうる年代だったのではっきりと覚えています。
こんなひどい、被害者のたくさんいる事件とは忘れていましたし、最後までまったく反省せずに死刑になったなんて、はじめてしりました。また、後日残りも、そしてそれ以外の漫画も読んでみたいと思います。


by わたし (2019-09-11 16:54) 

Facebook コメント

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます