今日は、Youtuber紹介ということで、還暦ユーチューバー、
篠原常一郎さんをご紹介します。前代未聞、カレーやコンビニ焼きそばやビールを口にしながら動画収録をする方です。
いますぐ読みたい 日本共産党の謎
篠原常一郎さんとは何者か
篠原常一郎さんは、かつて日本共産党に勤務していた方です。
筆坂秀世元参議院議員の秘書をつとめ、筆坂秀世さんの離党後は、何があったのかはわかりませんが、党を除籍されています。
その後、民主党、社民党候補者、さらに自民党を離党した山口敏夫元衆議院議員らの選挙の手伝いなどをした後、現在はジャーナリスト、軍事評論家などの肩書でYoutuberに。
ものすごい勢いで、チャンネル登録者を増やしています。今日現在3.1万。
政治評論のコンテンツは他にもありますが、カタい話ですから、万単位の数字はそう簡単に獲得できないのです。
人気の理由は、これまでのテーマの柱が、朝鮮問題、日本共産党など、ヴェールに包まれたものを扱っていることがあると思います。
が、その本質は、「安倍を許さない」「パヨクは日本を出ていけ」など、中身のないポジショントークばかり繰り返している昨今の「政治論争」に飽き飽きしている人々が、これまでの経験をもとに、具体的に、何より右とか左とかではなく、是々非々で語る篠原常一郎さんの真面目な姿勢に、他の評論にはない新鮮さを感じて好評を博しているのでしょう。
具体的な話は動画を見ていただくとして、私がこのブログでご紹介したい点は、篠原常一郎さんの社会観です。
「革命」なんてダメだという意見
それぞれの国のいろんな運動はあると思うんです。市民運動でも平和運動でも。あるいはもっと言うと革命運動もあると思うんですね。
でもボクは、革命というのはダメだと思うんです。
やっぱり、漸次改革を積み上げて、今もいろいろありますよね。日本の政治でもね、くっついたり離れたがあるけども、一見ドロドロしてるように見えるけれども、こういう(試行錯誤の)中で国民は自分が選んだ代表を通じて政治を行っているわけなんです。
その中で何らかの方向は見いだされていくんですね。
それを無理やり強行的にですね、革命で政権を取っていくっていうのはね……
篠原常一郎さんは何をおっしゃっているかというと、人間は間違いうるものであり、したがって民主主義というのはコストがかかるものである。
だから、時間をかけて時には回り道をしながらじっくり合意や真実に肉薄していくものだという話です。
特定の誰かが、ドラスティックに「こうしろ」と押し付けるものではないのです。
さしあたって、現在の
ネトウヨ、そして「反自民」の両陣営に対する批判になっていることはきちんと見ておきましょう。
「右」も「左」も反省しろよ
たとえば、自分と違う意見を言うと、すぐ「反日」のレッテルを貼って、「日本から出ていけ」というネトウヨ。
いいですか。
我が国は、「異分子」を粛清する国ではないんです。
そうではなくて、多様な意見から普遍的な真実や合意を積み重ねていく民主主義国家なんだ、というのが篠原常一郎さんの言い分です。
明らかに反社会的な活動をしている勢力が、今の日本にないとは言いません。
でもそれは、暴力的に弾圧したり排除したりするのではなく、国民の支持を失わせて淘汰させろというのが篠原常一郎さんの考えです。
無理やりな弾圧は、彼らに「差別だ」という反撃の口実を与えるだけだからです。
一方、何かというと「安倍を許さない」としかいえない「反自民」も同罪です。
自分の支持政党ではなくても、民主的な手続きで選ばれたら、その人に良い政治をしてもらうように、批判なら建設的な方向ですべきであり、足を引っ張るというのは、実は党利党略でしかないでしょう。
前出の筆坂秀世さんの『日本共産党』(新潮文庫)に、興味深い件があります。
憲法改正について各党が議論しているとき、日本共産党の小池晃書紀局長は、自公民を「改憲勢力」とひとくくりにして批判をはじめた。←民主党が「立憲」と「国民」に分裂もしていない野党共闘前の話です
しかし、筆坂秀世さんは、そうじゃないだろう、と批判。
「改正」といっても、実は3党は、その内容も温度差も「ひとくくり」にはできない。
だったら、その違いを明らかにし、足並みが揃わないところに楔を打ち込むのが、異論、反対論者の戦略として必要なことだろうと。
与党連立、野党共闘の現在の構図なら、なおかつそうした戦略は必要です。
「反自民」陣営なら絶対に批判しない、「敵」なら問答無用に何があろうが悪い、という単純な敵味方を分け対立することが目的化した議論をしていたら、実りある話にはならないということです。
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知見を広めよう
私が何を言いたいかというと、ブログで、政治を語っている人がいますよね。
それは結構ですよ。大いにおやりください。
でもね、「アベガー」「パヨクがー」という、手垢にまみれたポジショントークやってて、それがいったい何になるの、楽しい? という話です。
既存の政治的潮流に無批判的に乗っかり、「信者」記事を乱造するのではなく、むしろ既存の政治議論はこういわれているが本当だろうかと、懐疑的な視点を失わず是々非々で考えたらいかがですか、と申し上げたいのです。
今は、篠原常一郎さんに限らず、Youtubeでは、いろいろな立場のいろいろな意見を「無料で」知ることができます。
長文を読むのが苦手な方でも、動画で聞く学習ができます。
その全てが正しいわけではなく、また無批判に丸呑みでは何もならないのですが、いろいろな事実や知見を知ることで、これまでと違う、より豊かな考え方に到達できることでしょう。
それがたとえ、自分のこれまでの思想信条を揺るがすようなものであったとしても、逃げずに現実をきちんと見つめることが大切ではないでしょうか。
「右」も「左」も、政治の話が好きな方も苦手な方も、ぜひ1度篠原常一郎さんの動画をご覧ください。
いますぐ読みたい 日本共産党の謎
現在起こっている事実を理解し、それと同時に偏ったものでない、公平かつ幅広い知識・意見を得たいです。
by ナベちはる (2019-09-03 00:43)
うーん。思えば、与野党、右派左派の議論というのは、
お互いの一方的な主張に明け暮れる、
不毛なものだったかもしれませんね。
by 犬眉母 (2019-09-03 05:42)
食いながらってーのがなんかいいな(笑)
by pn (2019-09-03 06:17)
毎日、香港では抗議デモ。逮捕者もでて胸が痛む思いですね。今時代、改革は武力衝突しかうまないのでしょうか?
by ヤマカゼ (2019-09-03 09:40)
>多様な意見から普遍的な真実や合意を積み重ねていく
この“積み重ねていく”っていうのが重要なんだと思います。民主主義に対しては少し疑問を持っていますが。
by 扶侶夢 (2019-09-03 10:08)
時間が無いので、当分、見ることは無さそうです。
by ヨッシーパパ (2019-09-03 18:58)
お陰様でブログ開設10年を迎える事ができました
作成途中の記事を誤って公開してしまいましたが
改めて作成し明朝アップしますので、ご披見ください
ご迷惑をお掛けしました
私は民主党政権時代、愚痴を書いたことが有りますが
それ以来政治問題は封印しています
by koh925 (2019-09-03 20:31)
違う意見に耳を傾けることは大事なことですね。
つい自分の意見に固執してしまいがちです。
ひどいと意見の対立が感情論にすり替わってしまう。
by そらへい (2019-09-03 21:46)