ホラ吹き太閤記(1964年、東宝)植木等版豊臣秀吉の立身出世物語 [東宝昭和喜劇]
ホラ吹き太閤記(1964年、東宝)が、3日のよる7時00分~8時58分に、BS11の『火曜シネマ昭和喜劇シリーズ』枠で放送されます。無料BS初放送と銘打たれています。クレージーキャッツ主演作品で「時代劇シリーズ」第1作です。
たびたび書いておりますが、「クレージー映画」とは、
コミックバンド「クレージーキャッツ」、もしくははそのメンバーの1人である植木等が主役となった、東宝と渡辺プロダクションの共同により制作された喜劇映画の総称であり、シリーズ名である。https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BC%E6%98%A0%E7%94%BBシリーズは、1960年代の東宝の屋台骨を支えるべく30本制作されました。
うち4本は、太閤記や次郎長物語がモチーフとなっている時代劇ものです。
本作は、その1本です。
太閤記(たいこうき)とは?
太閤記(たいこうき)というのは、広義には「太閤・豊臣秀吉の生涯を綴った伝記の総称」(Wikiより)です。
豊臣秀吉が残した自伝も存在するそうですが、実際には「太閤記」と名乗っても「豊臣秀吉」の名前を使った大幅な翻案であることが多く、以前ご紹介した『水滸伝』のようなものです。
水滸伝とは、12世紀初めに、36人が梁山泊の近辺で反乱を起こした史実を下敷きにして、108人の義賊による壮大な物語に創作されたと言われています。
日本には江戸時代に輸入され、日本の作家によって『南総里見八犬伝』など、日本版の小説として著されたりしています。いわゆる翻案です。
あらすじ
「ホラ吹き太閤記」
— メロウリンク (@x4k_w) December 23, 2018
植木等さんと藤田まことさん、
東野英治郎さん
のちのオショウ(ハングマン)と中村主水(必殺仕事人)、水戸光圀(水戸黄門)であるw pic.twitter.com/SoSnMwy72Q
本作のホラ吹き太閤記(1964年、東宝)も、日吉丸⇒木下藤吉郎(豊臣秀吉)の人物像を、シリーズで植木等が演じるC調(調子がいい)大風呂敷有言実行キャラに翻案したものです。
行商をしていた日吉丸(植木等)は、C調と大ボラで、蜂須賀小六(東野英治郎)に気に入られ、そこから織田信長家(ハナ肇)に入り込んでお仕え。草履取りから侍大将まで大出世していきます。
他に、谷啓(徳川家康)、今川義元(藤田進)、瀬名(草笛光子)、前田利家(藤木悠)、大久保彦左衛門(青島幸男)、柴田勝家(人見明)、藤井又右衛門(有島一郎)、寧々(浜美枝)といったキャスティングです。
娯楽映画ですが、登場人物の名前は、すべて歴史の書物に登場するものばかり。
本作をきっかけにして、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった、天下取りの歴史について本格的に興味を持てるかもしれません。
見どころ
古澤憲吾監督は、桶狭間の合戦をヘリコプターを使って空撮してます。
当時は、本格時代劇でもそこまでするものはなかったので話題になったそうです。
それだけ、当時のクレージー映画に興収と話題性があってノッていたんでしょうね。
それと、最近はお城ブームだそうですが、ロケは姫路城です。
実際の姫路城で何カットも撮っています。
改装前なので、古くからの城ファンにはこたえられないでしょう。
それにしても、植木等のキャラクターを豊臣秀吉としたのは、少なくとも3人の中ではいちばんあっていたかもしれません。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、あなたはどの武将のファンですか。
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谷敬の家康も何となく合ってそうだけど植木等の秀吉、ピッタリかも(笑)
by pn (2019-09-02 06:18)
元気出そうな映画ですね。
by ヤマカゼ (2019-09-02 06:21)
こんにちは!
ほら吹き・・現在あまり使われなくなった
言葉ですね、若い人たちには通じないかも。
by Take-Zee (2019-09-02 11:39)
クレージー映画は、というか、昔の映画はホントにキャスティングがいいですね。
こんなにたくさんの大物俳優さんを使ってて、今では考えられないことだと思います。
by なかちゃん (2019-09-02 12:39)
三者三様で、どなたと断言は難しいですね。
by 犬眉母 (2019-09-03 05:44)