訴訟をご自身で起こしたり、逆に訴えられたりしたことはありますか。実は私はどちらもあります。とくに訴訟を突然起こされたらどうしますか。トラブルはいつでもあり得る、そしてその際どうすればいいか、というのが今日の話です。
先日も、
ブログの肝は「書き手の信用」か「記事内容の信憑性」か、でご紹介したマナブさんの動画が、昨日、また面白い話をしているなあと思いました。
マナブさんの動画は、面白くてまとまっててスピードも聞きやすいのですが、ただ、以前誰かが言ってたことあるかも、というテーマのお色直しもありました。
もちろん、そうであっても、自分の経験した例をもとに話しているので、十分オリジナリティはあるんですけどね。
ただ、今回だけは、たぶん私が知る限り、誰も話していない初めてのテーマです。
Youtubeで動画を発表しているプチ有名人は、そういう「影」の部分は絶対に語りませんから。
今回の動画は、「大半の起業家や経営者は、裁判を経験していると思う」という話です。
正確に言うと、今のガバナンス、コンプライアンス、人権……等々シビアな世の中では、離婚、雇用、相続、商行為、ご近所トラブル、お子さんの学校など、
ビジネスだけでなく、私的にも訴訟の可能性は十分にあり得ます。
ただ、とくに企業の経営者やフリーランスで働いている人のトラブルは、多くの人の利害が絡む多額のプロジェクトであり、かつお互いの立場があってかんたんには譲れないので、とくに訴訟にもつれ込む可能性が高いということです。
個人なら、ネットのトラブルだって、訴訟のリスクがあります。
ブログで、芸能人を口汚く誹謗したら、まあたいていは大丈夫ですが、ちょっと神経質な事務所や芸能人だった場合、クレームが入ることもあります。
そこで対応をあやまると、訴訟になってしまうことがあり得ます。
ブログが、私的な日記だろうが、企業の公式サイトだろうが、アクセス数がどうだろうが、それは関係ありません。
そもそも、裁判をする権利は誰にでもあるので、常識では考えられない解釈に基づいた「言いがかり訴訟」というのだってあります。交通事故のもらい事故みたいなものですね。
つまり、社会的な地位も立場も、人格も、そして日頃の心がけなども一切関係なく、誰でも「裁判」を起こしたり起こされたりすることがあり得るのが、現代社会なのです。
しかし、裁判というのはお金も時間もかかるのと、民事であったとしても刑事同様「事件」として争うので、「外聞が悪い」と思い込み、当事者は係争中、大変重い精神状態になります。
マナブさん「法テラスと友だちを利用する」
それに対してマナブさんは、
裁判はいつ誰とでもあり得る。トラブルは避けられない。
しかし、それを恐れていたら何もできない。
心配するな。裁判は怖くない。
飲み席でそれを話すと、裁判経験者は意外といて、裁判友だちができる。
対応策もある、ということを話しています。
マナブさんが勧めているのは、法テラスの利用です。
お金もない、裁判にも詳しくないという人のために、無料の相談、弁護士の紹介、報酬支払いの立て替え制度などを行ってくれるところです。
そして、精神的ショックからのリカバリー方法としては、友だちに相談しまくって、気持ちを慰めることも勧めています。
私の経験と意見
原告にも被告にもなった私の経験で述べると、「法テラス」はたしかに有効ですが、所得が低い人でないと受け付けてくれません。
年収300万円時代とかいわれますが、300万円あったらたぶん法テラスは無理だと思います。
しかも、先方から訴状が届いたらすぐに動くぐらいでないと、時間的に間に合いません。
私なら、弁護士費用保険の加入をおすすめします。
保険は富裕層の贅沢品だとか、情弱を騙す商品だとか言われますが、自動車保険並みの年間3~4万ぐらいで、何百万もかかるかもしれない訴訟の面倒を見てくれるのですから、ご自身の立場でリスクが予想できる方は入られてもいいのではないでしょうか。
それと、友だちへの告白も、人を選んだほうがいいでしょうね。
裁判を抱えている、ということを告白しただけで遠ざかる人がいます。
ま、そういう自己愛な人とは、裁判が終わっても、お付き合いはこちらから願い下げですけどね。
相談ということなら、『弁護士ドットコム』のようなネットの無料法律相談を利用するといいと思います。
訴訟になる前に相談するだけでなく、訴訟になって弁護士に頼んだ後でも、セカンドオピニオンのような成果を期待できます。
基本的には、委任した弁護士を信用することですが、他の弁護士の意見も聞いておくことで、委任した弁護士との話し合いに役立つこともあるかもしれません。
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まとめ
というわけで、繰り返しになりますが、裁判は、必ずしも自分に落度がなくても、言いがかりや、相手の一方的な感情だけで根拠もなく起こされてしまうこともあります。
裁判を起こされたからといって、あなたが悪いとは限りません。
もとより、ジャーナリストにとっての名誉毀損や、技術・意匠開発者にとっての著作権等の諸権利など、気をつけなければならないけれど、それを恐れすぎていたら、いい仕事ができないこともあります。
そんなことでめげる必要はありません。
人生は前に進むものだ、という大原則を忘れず、降り掛かった火の粉は適切に処理して乗り越えていきましょう。
上のイメージ画像は、
Photo by Matheus Ferrero on Unsplash
裁判のしくみが面白いほどわかる本
法テラスの10年~司法アクセスの歴史と展望
いっぷくさんのブログの中に限らずボクがいろいろと強気なのは、ボクがいくつも裁判を経験してきたからかもしれませんね ^^
おっしゃる通り、訴訟は決して怖いものではありません。怖いのは訴訟をチラつかせて訴訟未経験者を釣ろうとする詐欺師の方ですね(^^;
そんな中でひとつ、日常生活もカバーする弁護士費用の特約が付いた保険は、国内損保の自動車保険とかにありますよ。しかも示談交渉付きで保険料の年額は数千円だったと記憶しています。間違いだったらごめんなさい。
ただ、自動車事故だけの弁護士費用特約(年に3,000円程度)とそんなに変わらない金額だったと記憶しています。
いろいろ探してみるのもいいかもしれませんね(^^)
by なかちゃん (2019-07-30 21:46)
突然の訴訟、何がきっかけで起こるか分からないというのが怖いですね。
by ナベちはる (2019-07-31 00:43)
裁判官は人間ですから、まれに変な判決とか出すので、
原告も被告も消耗しますね。
でも民事では判決が出てても、裁判所が取り立てを
行ってくれるわけではなく、賠償は履行されないことも
少なくないそうですね。
by 犬眉母 (2019-07-31 02:26)
あまり体験しない話題ですね。初めての方はビックリするでしょうね。
by ヤマカゼ (2019-07-31 06:12)
そうか法テラスはダメかぁ。裁判では無いんですが弁護士と税理士?司法書士?に聞きたい事があったんだが弊社社長に相談しようかな。って言うか弊社に専属居るのだろうか?
by pn (2019-07-31 08:32)
何があるか分かりませんね。弁護士費用保険、探してみようかな・・・。
by Rinko (2019-07-31 08:36)
こんにちは!
なるほど・・と思いながら拝見しました。
by Take-Zee (2019-07-31 10:25)
裁判事には、一生関わりたくはありませんが、もし必要な時には、この記事を読み直して参考にしたいと思います。
by ヨッシーパパ (2019-07-31 18:44)
私は訴えた事は、面倒くさいし知識もないのでありませんが、訴えられたことは何回かありますね(苦笑)中には冤罪になりかけた事もありました。
確かに普段から勉強しておくことは大事なんでしょうけれど、解り易く楽しく学べる方法が無いようで…遠ざかりがちです。
by 扶侶夢 (2019-07-31 22:19)
学校の先生も訴えられる時代です。「士」「師」のつく職業の方の住んでいる地域で教鞭をとっておられる
先生は、弁護士費用の保険に入っている人がいると聞きました。
by ようこくん (2019-08-01 12:56)