谷津嘉章さん、右足切断後も復帰に前向き「師匠は馬場さん」 [トレンド]
谷津嘉章(やつよしあき、1956年7月19日~)さんの誕生日です。おめでとうございます。先日、糖尿病が原因で右足を切断したニュースが話題になりましたが、ご本人は雑誌や夕刊紙のインタビューにも前向きな回答をしています。(上の画像はGoogle検索画面より)
『SmartFLASH』で、切断後の写真撮影を許可した谷津嘉章さん
「参ったよな。足を切られちゃってさ。でも、まだ無意識に立とうとしちゃうんだよ。足がないのを忘れて」
「だって、こんなの隠しきれないじゃん? どっちみちバレるんだから、だったら自分から話しちゃったほうがいいと思ってね。写真も撮っていいですよ。さすがに、ピースはしないけどな(笑)」
6月2日に試合をしていて、6月25日には右足を切断とは。
— ポンタ (@gaia003) 2019年7月8日
糖尿病は自覚症状がないまま、病気が進行してしまうのかな。
「若いころの暴飲暴食って、後々まで残るんですよ」の言葉が印象的だった。#谷津嘉章https://t.co/gVWrcwVkJS
ツイートにもあるように、直近まで試合をしていたのに急に切断では、気持ちの準備もなにもあったものではなかったでしょう。
でも、災難なんてそんなもんです。
何月何日の何時にあります、とわかってたら苦労しません。
本人も認めるように、糖尿病の家族がいて、かつ若い時の暴飲暴食が糖尿病を発症させたとはいうものの、糖尿病なら誰もが絶対そうなる、と決まったわけではありません。
発症後20年以上たってから、足の血豆に入ったバイキンという、ありふれた出来事で脚の切断に至ってしまうのですから、こわい話です。
アマレスからプロレス、実業家と同じ経歴をたどったサンダー杉山さん、巨漢のサンボ浅子さんも、脚を切断しています。
糖尿病とつきあうコツは自分自身を管理することといわれますが、自己管理に気をつけたいですね。
ジャイアント馬場は違約金を10分の1までまけてくれた
谷津嘉章さんは、日本大学時代の1976年モントリオールオリンピックで8位、入賞を目指した1980年モスクワオリンピックでも日本代表に選ばれたものの、日本が不参加だったため2大会連続出場はなりませんでした。
1980年に、アントニオ猪木の新日本プロレスに入団。
新日本プロスの選手層が一番厚いときでチャンスに恵まれず、長州力らと全日本プロレスへ。
長州力が新日本プロレスに戻った後も全日本プロレスに残り、ジャンボ鶴田と五輪コンビで活躍します。
1990年には、メガネスーパーが新団体SWSが旗揚げされると、全日本プロレスの契約期間中でありながら移籍。
谷津嘉章は1年でSWSを離脱するのですが、全日本プロレスとの違約金訴訟で後始末をしなければなりませんでした。
『Gスピリッツ Vol.25』によると、ご本人が当時を振り返っています。
・全日本をやめたのは、後輩(三沢光晴と川田利明)がやりにくいだろうと考えたから
・裁判の頃はSWSもなかったしお金がなかったから、違約金を減らしてもらうようジャイアント馬場に直談判
・ジャイアント馬場はなんと10分の1までまけてくれた
・裁判所から帰るとき、車から「谷津、がんばれよ」と声をかけてくれたがそれが最後の会話になった
・新日本は新弟子の苦労もなくアントニオ猪木が事業道楽でプロレスに専念していなかったし、全日本の在籍期間のほうが長かった。ジャイアント馬場とは腹を割って話し合ったこともあるから、師匠はアントニオ猪木ではなくジャイアント馬場と思っている
⇒谷津嘉章「師匠はアントニオ猪木さんではなくジャイアント馬場さん」
余談ですが、新日本プロレスに比べて全日本プロレスは報酬が安い、馬場夫妻は銭ゲバだ、というのがプロレスマニア界隈の定説でした。
が、SWS裁判では、新日本プロレスからSWSに移籍したレスラーの報酬も明らかになり、同じクラスのレスラーでは、全日本プロレスの方が報酬が高かったことも『実録プロレス裁判』(宝島社)という本で報じられました。
「ケチ」の定評に耐えたジャイアント馬場
たとえば、新日本プロレスでは、移籍直前(1990年1月)までIWGPジュニアヘビー級チャンピオンだった佐野直喜(現・佐野巧真)が344万6205円。
一方、全日本プロレスで、世界ジュニアヘビー級チャンピオンを短期間つとめただけの仲野信市は628万円です。
この差はいったい何なんでしょうか。
ジュニアヘビー級もヘビー級も、素顔も覆面(ザ・コブラ)もこなしたジョージ高野クラスで772万5000円、全日本プロレスで、それとほぼ同額のギャラは鶴見五郎の735万2000円、冬木弘道702万円でした。
鶴見五郎は、ジムの経営があったために所属契約は結んでおらず、年間興行全試合は出ていません。
全日本プロレスは1試合いくらの報酬ですから、もし鶴見五郎が全試合出ていたら、ジョージ高野も抜いていたでしょう。
そして、以前書いたように、全日本プロレスは各レスラーに、この報酬に基づいた年金もかけています。
⇒『プロレスリングの聖域』桜田一男が打ち明けた“現役引退後”
同書は、「『ケチ』と言われ続けた馬場全日本の給与体系が、いかに恵まれたものであったか」と結んでいます。
まあこう書くと、新日本プロレスマニアは、「新日本は固定給だった」とか、「タニマチ(スポンサー)も自由につけられてテレビ出演などタレント活動も制限が緩かった」とか反論するのですが、裁判所という公の場で明らかにされた公式な報酬はこうだった、という話ですから、その事実は向き合ってほしいものです。
義足で復活宣言も
プロレスラー・谷津嘉章、右足切断も義足で復活宣言! 夕刊フジで8日から5回連載中。夕刊フジ電子版をご購入いただければ、バックナンバーもご覧になれます。 #夕刊フジ電子版 #谷津嘉章 #プロレス #柴田惣一 #東京五輪 #聖火リレー https://t.co/SBXAQ7adM9 @zakdeskから
— 夕刊フジ運動部 (@yukanfuji_spo) 2019年7月10日
話は戻りますが、谷津嘉章さんは、切除手術直後に、一時期行動をともにした長州力の花道を飾る引退試合を見て、また闘志が湧いたといいます。
「いつか、どこかの海賊みたいに『片足ジャック』として、またリングに上がってたりしてな(笑)」(『SmartFLASH』より)
ぜひその闘志で前向きに頑張っていただきたいですね。
Gスピリッツ Vol.25 (タツミムック)
谷津嘉章さんは、一時期姿を消しておられた時期に、我が富山県のとあるお宅(スポーツ関係者)におられたと聞いたことがあります。が、あくまで見たわけではないので…
そうですか、糖尿病って怖いんですね。
by なかちゃん (2019-07-18 22:56)
糖尿病は「現代病」で、罹る人も多いですが、場合によって足を切断ということもありうるというのは非常に怖い病気ですね…
by ナベちはる (2019-07-19 00:32)
闘志を秘めて前向きに生きる。いいですね。
普通の人なら心が折れちゃいそうですね。
by ヤマカゼ (2019-07-19 06:13)
見たいわぁ片足ジャック!応援しますよ(^^♪
このところ地味な災難ばっかでマジ先に分かればいろいろ動けるんだけどなぁと思う今日この頃。
by pn (2019-07-19 06:14)
直近まで試合をしていたのに、切断に至るほど急に悪化するものなんですね。
復活の気力を持っていらっしゃることに拍手です。がんばって欲しいですね!
by Rinko (2019-07-19 08:01)
今はプロレスを観る事も無くなりましたが、サンダー杉山さんや、サンボ浅子さんも同じ病だったんですね・・TVで見ていた試合を懐かしく思い出しました。
全日本・新日本・UWF・Uインター・FMW・・・いくつも団体があった時代が懐かしい・・昔、タイガー・ジェット・シンさんにサインを貰った記憶があります。
久しぶりにプロレス観戦がしたくなりました。
by 拳客 (2019-07-19 11:10)
こんにちは!
糖尿病は本当に怖いですね。
by Take-Zee (2019-07-19 14:59)
我々にとっては、先ず予防ですね。
by ヨッシーパパ (2019-07-19 17:46)
若い頃の暴飲暴食…ドキッ!!
by ヤッペママ (2019-07-19 20:18)