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ダウン症書家・金澤翔子さん、発達障害の禁を破ってこその現在

ダウン症書家・金澤翔子さん、発達障害の禁を破ってこその現在

ダウン症書家・金澤翔子さん、といえば、メディアでも何度か紹介されたことがあり、よくお見かけしますね。Facebookの『NHK 1.5チャンネル』では、書家として活躍するダウン症の書家・金澤翔子さんがひとり暮らしをはじめ、地域の人々の中で得たものを紹介する動画が投稿されました。(画像は下の動画より)





発達障害でも指導は厳しく


金澤翔子さんは、生まれて間もなくダウン症ということがわかりました。

5歳で書家である母親に師事。書の道に入ります。

20歳のときに初個展でブレイクしました。

全身を使った大きな字を書く書道です。

母親の泰子さんと二人三脚でがんばってきました。

著名な神社仏閣に、門外不出の大作を奉納するほどの実力を持っています。

2年前には、上野の森美術館で個展も開きました。



“ダウン症候群”とは、発達障害に分類されています。

発達障害というのは、生まれつきの脳の特性や感染症などによって起こる障害で、大きくは次の7つに分類されます。

1.自閉スペクトラム症(ASD)……広汎性発達障害
2.アスペルガー症候群……広汎性発達障害
3.注意欠陥多動性障害(AD/HD)
4.学習障害(LD)
5.知的障害
6.ダウン症候群
7.小児高次脳機能障害

5以下は、発達障害者支援法では、「これ(1~4)に類する脳機能の障害」と定めています。

さて、母親の泰子さんは、指導上は厳しい言葉もとび、動画では翔子さんが涙するシーンもうつっています。

点の位置がずれるでしょって、言ってるの。ダメだよ、泣いたって。甘いんですよ、翔子ちゃんは」(泰子さん)

おそらく、文字だけを見たら、一般的な発達障害の対応では好ましくないと評する人もいるかもしれません。

なぜなら、発達障害の子には、ネガティブな叱り方をしてはいけないといわれるからです。

たとえば、「ダメ」という言葉はNGといわれています。

だからといって、それを額面通り実践して“普通の障碍者対応”をしていたら、金澤翔子さんが健常者に伍して書の道を極める現在はなかったのではないでしょうか。

その人を否定するような暴言は別として、コミュニケーションのあり方については、本人の障碍のステージや性格などに応じて、オーダーメードとしての自由度はあったほうがいいのではないかと思いました。

「発達障害の子育て本」に書かれている“セオリー”に囚われすぎる必要はない、ということです。

「商品」と「作品」


障害者は、通常の生産工程で仕事をすることに限界があるとされ、「商品」ではなく「作品」を、「理解と支援」で買ってもらうというのが常でした。

しかし、過日ご紹介したように、クロネコヤマトの生みの親である小倉昌男氏は、障碍者が低賃金からの脱却を図るため、「作品」作りではなく「商品」作りを目指したセミナーを1996年から全国各地で開催。

同社の拠点である羽田クロノゲート内に、スワンカフェ&ベーカリーという、パンや軽食の「商品」を販売する店を立ち上げました。

今回の金澤翔子さんの場合は「作品」ですが、障害者という下駄を履かせてもらう価値ではなく、あくまで一般の書家として作品を評価されています。

金澤翔子さんのような「作品」もあるということです。

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障碍者として生まれたら不幸というのもデマ


これまでも何度か、障碍者の自己実現についてまとめた動画や書籍をご紹介してきました。

大きく分けると、パラリンピックや障碍者モデルなどのように、障碍者の世界で自己実現を求める生き方もあれば、健常者と同じ土俵で「作品」や「商品」を世に送り出す道もある、ということがわかりました。

もちろん、目指せば誰でもそうなれるというわけではありません。

ただ、最初からどれもこれも諦めて、言い訳や愚痴ばかり言っても始まらないので、夢や希望をいだいて、それに向かって進むということが大切なのだと思います。

あと最後に、動画では、金澤翔子さんが泰子さんに、公の場で「うんでくれてありがとう」というメッセージを発している場面もあるのですが、障碍者として生まれたら本人がかわいそうだ、などというよくある障碍者否定の決まり文句も、全く当たらないことであった、ということも付記しておきましょう。

金澤翔子『翔』布に捺染 布地 手ぬぐい 手拭い 風呂敷 ふろしき ハンカチ 書画 複製 東北復興 書家 書道家 しょう かける 染物 染め物 染付け【布地 印刷】【A2104】
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ダウン症のすべて

ダウン症のすべて

  • 作者: 諏訪 まゆみ
  • 出版社/メーカー: 中外医学社
  • 発売日: 2018/08/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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コメント 8

こんちゃん

金澤翔子さんはウチの近くに住んでいますのでよく見かけます。
時々テレビで取材されてますが、お母さんの指導はかなり厳しいですね。
by こんちゃん (2019-07-04 04:08) 

ヤマカゼ

翔は命こもった、力強さがありますね。
by ヤマカゼ (2019-07-04 06:09) 

pn

健常者だって出来ない言い訳ばっかの人たくさんいるからね、成功するかは置いといて夢中になれる事があるって素晴らしい。
by pn (2019-07-04 06:14) 

なかちゃん

その人に合った指導の仕方ってとっても大切なことと思います。
何も知らん奴がいきなり強い口調で叱るのではなく、その人と今後の人生も共に進むという覚悟があるからこそとも思いますね。
素晴らしいことであり、とても大変なこととも思います(^^)

by なかちゃん (2019-07-04 07:59) 

足立sunny

発達障害の定義(どこかに定義してあるのでしょうけれど)で「生まれつきの脳の特性や感染症などによって起こる障害」と言われていますが、これは逆の刷り込みなのではないでしょうか。自分の理解する範囲での発達障害とだいぶ違います。
by 足立sunny (2019-07-04 11:40) 

Take-Zee

こんにちは!
今年は本格的に梅雨ですね・・
お天道様と青い空が恋しくなりました!
by Take-Zee (2019-07-04 13:57) 

ナベちはる

「翔」という字、何にも負けないような力強さを感じます。
by ナベちはる (2019-07-05 00:53) 

犬眉母

神社仏閣に奉納なら、何百年も名前が残りますね。
by 犬眉母 (2019-07-05 02:18) 

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