多摩川浅間神社(大田区田園調布)は、文字通り東京都と神奈川県を隔てている多摩川沿いにある富士山信仰の神社です。浅間神社自体は全国に1300あるといわれていますが、読み方は「せんげん」であったり、「あさま」であったりします。
多摩川浅間神社は、ちょっと頑張ると散歩コースにできる距離なので、たまに参詣します。
静岡県富士宮市に鎮座する富士山本宮浅間大社を総本社とし、全国に系列の神社が1300ある、浅間神社のひとつです。
みなさんのお住まいの市や県に、浅間神社はありませんか。
多摩川浅間神社は名前通り多摩川沿いにあり、住所は大田区田園調布。
日本でも有数の高級住宅地の氏神様です。
浅間神社の由来
浅間神社の御祭神は、コノハナサクヤヒメ。
コノハナサクヤヒメは、『古事記』には木花之佐久夜毘売、『日本書紀』では木花開耶姫と表記します。
山の神様である大山祇神(オオヤマツミ)の娘です。
天照大神の孫であるニニギノミコトが天孫降臨し、一目惚れした美しい女神であり、竹取物語のかぐや姫のモデルにもなったといわれています。
『富士本宮浅間社記』という浅間神社の起こりを説明した書によれば、第7代孝霊天皇のときに富士山が大噴火。
鳴動常によって周辺住民は離散し、国中が長い間荒れ果てたものの、第11代垂仁天皇が、浅間大神(アサマノオオカミ)を山足の地に奉ったところ、山霊を鎮められたのが、富士山本宮浅間大社(富士宮市鎮座)の起源だそうです。
多摩川浅間神社の由来
一方、多摩川浅間神社の始まりは、説明板によると、鎌倉時代の文治年間(1185~90)といいます。
右大将源頼朝が出陣の際、妻政子が身を案じて後を追ったものの、わらじで足を痛めたので、治療で逗留。
その際、今の多摩川浅間神社がある亀甲山(かめのこやま)に登ってみると、富士山が鮮やかに見えたとか。
お膝元の富士吉田には、富士山本宮浅間大社があるので、政子はその浅間神社に手を合わせ、夫の武運長久(出征した兵が無事なこと)を願って、身につけていた正観世音像をその丘に建てたそうです。
村人たちは、その像を富士浅間大菩薩と呼び、長く尊崇したのが多摩川浅間神社の起こりといいます。
現在も神社は多摩川沿いの古墳がある高台に鎮座。
社務所の屋上からは富士山も望め、東急東横線を見下ろせます。
ご祭神とご神体の違い
浅間神社は、富士山の8合目以上を神体とする、富士山信仰の神社です。
基本的なことですが、ご祭神と御神体の違いはご存知ですか
ご祭神というのは、神そのものです。
そしてご神体というのは、その神が宿るものです。
浅間神社のような山信仰だったり、新潟と群馬の境にある榛名神社のような岩信仰だったり、熱田神社のような剣信仰だったりします。
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「あさま」か「せんげん」か
多摩川浅間神社は、「たまがわせんげんじんじゃ」と呼んでいます。
大田区内には、大森と馬込に同じ系列の神社があるのですが、一部では「あさまじんじゃ」と呼んでいます。
よくニュースで、各地の浅間神社がとりあげられるときも、「あさまじんじゃ」と呼ばれるので、2通りの呼び方があるんだなと思いました。
富士山の噴火を鎮めるために祀ったのは浅間大神(アサマノオオカミ)とされているので、もともとは「あさまじんじゃ」だったのだろうと思います。
しかし、全国の浅間(せんげん)神社の公式サイトをいくつか拝見したところ、「あさま」→「せんげん」になった理由を記載しているところはありませんでした。
こちらのサイトによると、江戸時代の富士信仰の一派である富士講の祖として仰がれている角行藤仏が、「せんげん」と呼んだのが始まりと書かれています。
みなさんのお近くの浅間神社は、「あさま」ですか、「せんげん」ですか。
浅間山信仰の歴史 火の山の鬼と仏と女神たち (信毎選書)
どっちの呼び方が正解なんでしょう?不思議ですね。
近くではないのですが、氷川神社の大きいのがあります。
by ヤマカゼ (2019-06-12 06:11)
近隣に浅間神社はないのですが、「あさま」の方が聞きなれていますね~。
by Rinko (2019-06-12 07:42)
浅草寺がせんそうじであるのと似てるのかな?
詳しい事は分かりませんが、地名では訓読みなのに読み方は音読みみたいなのは他にもあったような気がします。
でも、地元の方や関係のある方が決められればいいことだと思っているので、口出ししようとも思ってません(^^;
by なかちゃん (2019-06-12 08:14)
こんにちは!
音読み、訓読みどちらも正解でしょう!
by Take-Zee (2019-06-12 09:05)
浅間山はあさまやまで神社は全部せんげんだと思ってた(^_^;)
by pn (2019-06-12 09:28)
多摩川浅間神社で考える、浅間神社は「せんげん」か「あさま」か・・・「浅間」という文字を見たり聞いたりすると、リアルタイムで中継を見ていたわけでもないのに、つい「浅間山荘事件」を思い出します。あの事件はある時期までそれだけ繰り返して特にテレビで映像が流れていた印象です。「リンチ殺人事件」のエピソードも子どもには衝撃的でした。
それにしても全国にそれだけ系列の神社があるのですか。高知では今のところ「浅間神社」は聞いたことありません。でも大小多くの神社がありますから、分かりませんよね。
下に「神社」を付けるのであれば、「せんげん」と読んだ方が風格が出ますね。まあ昨今はあさま山荘事件(←ひらがなで「あさま」と書いた方がいいのでしょうか)について以前ほど報道しませんから、若い人たちは連想しないかもしれませんね。その後オウム真理教事件などもありましたから、印象が薄らぐのも仕方ないかもしれません。
日本神話についても大いに興味はありますが、あまり凝ったことはないのです。またじっくり紐解いてみたいものです。
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私は似たような境遇や経験をした「仲間」とのコミュニケーション
この点に関しては、ブログに限らずいろいろな方面にアプローチしてみようと調べております。少々問題は、病室ではPCがネットに繋がらず、かと言って(現状は)長時間病室から離れたくはないし、短い時間を利用して自宅に帰り、急いでネットをやっている状況です。こうなると、スマホがあれば便利だなあと、そちらも検討しております。どちらにしても母の件も含め、医療関係とは多くコミュニケーショを取っていきたいと考えております。
>担当された戦力(スタッフ)にいかに上手にはたらいてもらうか
このお考え、今後様々なことで生かしていきたいと思います。いつも感謝してばかりですが、本当にそのような気持ちなのです。まったくおっしゃる通りで、すべてのスタッフがパーフェクトな仕事をするなんていう病院、そして病院に限らずそんな組織はあり得ません。それぞれのスタッフに長短があり、長が多い人もおれば、短が目立つ人もいる。そのような中でいかによりよい結果を出していけるかということなのですよね。わたし自身いつも、「人間らしさの素晴らしさ」などと言っておりながら、こと自分の母のこととなると周囲の状況が見えなくなっておりました。その意味では、これも大きな反省材料ですが、どうしても入院中の治療の主体は「病院側」という意識が強く、スタッフに対する対応なども含めて、「本人や家族も主体である」という意識が、そうであるとは思いながらも、実質的には欠けていたと、大いに反省しております。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-06-12 10:51)
妻の実家の静岡市の浅間神社で、息子のお宮参りをしました。^_^
by ヨッシーパパ (2019-06-12 19:11)
自分も各所の浅間神社の前を通るたび毎回悩むんですね、あさまかせんげんか。
あさまのおおかみをまつっているのだからあさまと呼ぶのがごく普通だとは思うのですが、
実際どっちでも大差なく、どっちでも各神社ごとに決まった呼び名でいいんじゃないでしょうか。
by 足立sunny (2019-06-12 21:48)
近くに、稲毛浅間神社があり、わたしは、せんげんと呼んでいます。
by テリー (2019-06-12 22:21)
「せんげん」か「あさま」か、祀ってある神様の名前を読み間違えかねない話でもあるので、意外と重要な問題かもしれませんね。
by ナベちはる (2019-06-13 00:51)
千葉の稲毛では「せんげん」様と云って居ます。
子供が3歳になる年の7月15日に親子で成長を願い参拝します。当日は近郷近在から大勢の参詣者が見え賑わいます。
by 四辻の狸 (2019-06-13 16:23)
私の暮らす地域で「あさま」と名の付く多くは『朝熊』と書きます。伊勢神宮を見下ろす『朝熊山』という山があって、ここのお寺は(確か以前に、いっぷくさんの紹介にもあったと記憶していますが)植木等さんの父親で人権擁護活動に尽力をされた住職として有名です。
ちなみにこの朝熊山の展望台にある案内板には「“アサマ”という言葉はアイヌ語で日の出を意味している」とあります。何故アマテラス(伊勢神宮)の地にアイヌ語が残っているのか?大変興味があります。
by 扶侶夢 (2019-06-13 19:52)