田中好子さん(たなか よしこ、1956年4月8日~2011年4月21日)が生まれた日です。かつてはキャンディーズの一員として、解散後は女優として活躍しました。故夏目雅子さんの兄、小達一雄さんと結婚していましたが、乳がんのため夭逝。享年55歳でした。(画像は断りのないものはFacebookタイムラインより)
ワイドショーで、長時間取り上げられた芸能の話題を順位付けした『2011年 芸能ニュースランキング(エム・データ調べ)』という調査によると、「訃報」というキーワードに限ればトップだったのが、田中好子死去でした。
2011年 芸能ニュースランキング(エム・データ調べ)
- AKB48選抜総選挙 22時間4分46秒
- 島田紳助芸能界引退 15時間36分24秒
- 田中好子死去 12時間26分32秒
- KARA分裂騒動 11時間47分28秒
- レディー・ガガ来日 11時間47分28秒
- 小向美奈子 7時間29分35秒
- 立川談志死去 7時間23分39秒
- 桑田佳祐復帰・チャリティーライブ開催 6時間15分31秒
- 沢尻エリカ離婚騒動 6時間8分34秒
- 芦田愛菜と鈴木福CDデビュー 6時間57秒
- SMAP・20周年イベントや北京公演で話題に 5時間14分46秒
- 長門裕之死去 5時間5分12秒
- 児玉清死去 4時間30分6秒
- チャン・グンソク来日 4時間20分16秒
- 原田芳雄死去 4時間16分17秒
- 坂上二郎死去 3時間59分57秒
- 上原美優自殺 3時間54分24秒
- 市川海老蔵殴打事件 3時間14分57秒
- 奥山英志遺体発見 3時間7分43秒
- globe・KEIKO倒れる 3時間5分26秒
立川談志よりも、長門裕之よりも、児玉清よりも、原田芳雄よりも、坂上二郎よりも長い時間放送されていたそうです。
もっとも若かったことと、亡くなったという事実の他に、若干芸能マスコミ向きの話題が加わったことがその理由だと思います。
ひとつは、亡くなる前の肉声メッセージを葬儀で流したこと。
もうひとつは、ネットのトレンドアフィリが必ず書いている、宗教と夫の隠し子騒動があったことです。
以前も、『
田中好子さんと夫をめぐる宗教と不倫・隠し子報道』という記事で書きましたが、簡単に振り返ってみます。
葬儀の中継で、「南無妙法蓮華経」と聞こえてきたため、「田中好子さんは創価学会員だったのか」という質問が、Yahoo!知恵袋やOKWAVEなどに、当時相次ぎました。
結論から書くと、答えは「ノー」です。
田中好子さんには、「春芳院妙純日好大姉」という戒名が報じられています。
南無妙法蓮華経は、日蓮宗や日蓮正宗系のお題目ですが、いろいろな宗派や信徒団体があり、夏目雅子さんや、その母親は淨風会の信者でした。
つまり、田中好子さんの場合は淨風会の戒名だったのです。
ワイドショーが色めき立ったのは、『週刊女性』(2011年5月10日、17日合併号)で報じられた、夫の小達一雄氏の隠し子報道です。
しかし、田中好子さんは結婚後すぐに乳がんになり、子どもが作れないことに対する負い目もあったかもしれず、何より担がん者と20年連れ添い介護を続けるのは、並大抵の精神力と愛情ではつとまりません。
一方では、しょせん、スーちゃんも略奪婚だからバチが当たったなどという書き込みも検索すると出てきます。
略奪婚=バチ、このうさんくさい思考法、なんとかなりませんか(笑)
そもそも、天網恢恢疎にして漏らさず、なんて嘘っぱちです。
悪いことはしてはなりません。
が、した人間が必ず報いがある、なんてドラマのようにうまくはいかないのです。
それは、そうあってほしいと人々が思っているだけでしょう。
世の中の出来事について、天の配剤というものが本当にあるとするのなら、それは無慈悲で不条理で非合理な、ひどいものだと私は思いますね。そう思いませんか。
話を戻せば、もちろん不倫をしていいということではありません。
が、夫婦のことは当事者にしかわからないもので、第三者が義憤や勘ぐりで、紋切り型の断罪をするようなことではないと私は思うのです。
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スーキャットのモデル
正直、キャンディーズ時代は、ピンクレディーというモンスターがいたために、レコードセールスは、ピンクレディーを場外ホームラン打者とするなら、中距離ヒッターといったところでしょうか。
最近見る動画で、ずいぶん露出の多い衣装だったんだな、と気がつきました。
女優として芸能界に復帰した第一作は、『土佐の一本釣り』(1980年、松竹)
劇中より
『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』との併映で、作品としてはそれほど深く印象には残らなかったのですが、キャンディーズ時代にはなかった、スカートをたくしあげて中を見せるだいたんなシーンは、アイドル歌手のままではなく女優としてやっていくということなんだな、と感じました。
復帰当時、田中好子をモデルとしたといわれたのが、『スーキャット』(1980年4月6日~12月29日、ナック/東京12チャンネル=現テレビ東京)です。
擬人化された猫姉妹がスターをめざす話で、芸能界のインサイドストーリーになっていて、キャラクターは子供向きですが、成人でも興味深く見ることができました。
毎回15分の放送。
今は尺ばかり長くて中身が薄く、スポンサーからお金を引き出すことばかり考えているようですが、昭和のテレビは、5分、15分、30分など、短い時間できちんと作られた番組がずいぶんありました。
今日はたぶん、岡田有希子さんの話題が多数となるでしょうが、田中好子さんを思い出してみました。
あなたに夢中 女優・田中好子に魅せられて
キャンディーズ時代、最初はセンターでしたよね。
by 犬眉母 (2019-04-08 02:16)
田中好子さん、キャンデーズ、女優、そして夭逝・・・田中好子と原田芳雄が同じ年でしたか。わたしの中のイメージでは、田中好子の死去はもっと以前、原田芳雄は比較的最近という感じだったので、少々意外です。ひょっとしたら田中好子は「キャンディーズ」のイメージが強く、だから「昭和」という印象がわたしにあったのかもしれません。原田芳雄は実は、平成になってから彼の映画をよく観るようになったのです。
>並大抵の精神力と愛情ではつとまりません。
まったくそうですよね。ワイドショーや芸能誌の大まかな情報で人間関係の機微を理解したつもりにならないでいただきたいですね。
>略奪婚=バチ
このような思考しかできない人たちには、ぜひ大昔の日本にタイムスリップしていただいて、迷信と因習の中で悲惨な人生を送っていただきたいものです。でもけっこうこのような考えになってしまう人、いますよね。ずっと以前の、わたしのフラワーデザインの先生もこんなことしょっちゅう言ってました(笑)。
>義憤や勘ぐりで、紋切り型の断罪
そもそも芸能人の不倫などでなぜそんなに怒りまくれるのかが不思議です。単純に言って、多くは暇な上に日常生活の欲求不満が溜まっている・・・そんなところなのでしょうが。
>中距離ヒッターといったところでしょうか。
ヒット曲で見るとそうなるのでしょうね。ピンクレディーの全盛期は凄まじいものがありました。ただ、キャンディーズは解散ブームをうまく作り出したので、現在の印象はピンクレディーより高級感があります。当時わたしは、「普通の女の子になりたい」と言いながらステージで泣き崩れるメンバーを見て、(くさい芝居するもんだ)と感じてはおりましたが。
・・・
>病院特有のニオイ
そういうのもあるでしょうね。なんだかんだ言ってわたしは1日のうち2~3時間いるだけですので、24時間ずっといる母の気持ちになって想像力を働かせねばと、もっと心したいと思います。「寂しい」と訴えているのも、わたしの感覚では(一体どうして・・・)となるのですが、母は一人暮らしの経験もないし、性格的なこともあるので無碍に否定はすべきでないと。
>ベッドの足元に簡易トイレ
母も同じようなものですし、この前は嘔吐してしまいましたから、人様のことは言えませんが、数日前はわたしがいる時間に同部屋の方の「大きい方」の臭気がずっと充満しておりました。確かに「食欲が沸く」環境ではありませんよね。その点もしっかり踏まえ、「食べろ、食べる」だけでないアプローチが大切だと痛感しております。
>劇団のトップの人たちは、とくに女優の場合脇役が多いですね。
映像と演劇の違いですね。映画の場合、特に主役は「大画面のアップでかっちり画になるか否か」が大きいと思うのですが、時に演技キャリアゼロの人でも監督の腕次第で十分に役割を果たせます。そこが映像の弱点でもあり、大きな魅力でもあると思っております。修練を積んだ役者でないと通用しない演劇も素晴らしいですが、いささか出鱈目な部分もある映像の爆発力をわたしは愛しております。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-04-08 03:08)
ト報のニュースが流れたときはショックでしたね。
by ヤマカゼ (2019-04-08 06:24)
8年前っすか、つい最近の事の様で。
by pn (2019-04-08 07:26)
葬儀での肉声メッセージ、今も覚えています。
キャンディーズ時代は一番健康的な印象を受けていたので、早く逝かれてしまい残念でした。
by Rinko (2019-04-08 07:45)
おはようございます!
自分よりはるかに若いスーちゃんの死は
当時、かなりショックを受けました。
by Take-Zee (2019-04-08 09:31)
キャンディーズの歌は当時短波放送で流れていた「年下の男の子」か「あなたに夢中」だったと思います。すぐにファンになってしまいましたが当時が懐かしいです。
その中でも田中好子さんが好きでしたが、本当に残念でなりません。
by kou (2019-04-08 12:24)
キャンディーズの中ではスーちゃんが一番好きでした。とても綺麗な人だなーと思っていました。キャンディーズのハーモニーは力強くて可愛らしい唯一無二でしたね。
by 這い上がるママ (2019-04-08 17:44)
キャンディーズは、まさに青春時代でした。
蘭ちゃんが好きでした。
スーちゃんも、女優になって頑張っていましたね。
by ヨッシーパパ (2019-04-08 18:36)
数多くのニュースの中での上位、それだけ人気があった方が無くなったというのを感じます。
by ナベちはる (2019-04-09 00:38)