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『ラブユー東京』の黒澤明とロス・プリモスに加入した峰たかし [芸能]

『ラブユー東京』の黒澤明とロス・プリモスに加入した峰たかし

『ラブユー東京』などのヒットで知られる黒澤明とロス・プリモス(現ロス・プリモス)のメンバーだった峰たかしさん(みねたかし、1953年3月12日~)の誕生日です。おめでとうございます。かつてはフォーリーブスのバックバンドであるハイソサエティー(峯井貴史名義)で活躍しました。(上の画像は上段がGoogle検索画面より、それ以外はYoutubeより)



ムード歌謡というジャンルをご存知ですか。

昭和40年代をピークに、歌謡曲の有力なジャンルとして親しまれてきました。

ムード歌謡の簡単な定義は、こんな感じです。

1.戦後、占領軍を相手に活動していた歌手やバンドが、東京の銀座や赤坂のナイトクラブに移って歌い始めた
2.ハワイアン、ジャズ、ラテンなどをベースにしたダンサブルな歌謡曲
3.歌詞は神戸、長崎、柳ケ瀬、中之島など夜の盛り場や港町(地名)を舞台にする
4.大人の恋心を歌う

ムード歌謡を代表するグループといいますと、

ハワイアンミュージックのムード歌謡といえば、和田弘とマヒナスターズ。

鶴岡雅義と東京ロマンチカは演歌調。

そして、ラテン系ならば、今回ご紹介する黒沢明とロス・プリモスです。

黒沢明とロス・プリモス

ラテン系ムード歌謡の金字塔


冒頭、黒沢明とロス・プリモス(現ロス・プリモス)という書き方をしました。

やはり今のメンバーには申し訳ないのですが、「ロス・プリモス」といいますと、徳光和夫に「お兄さん」と呼ばれるほど似ていたリーダーの黒沢明と、

黒沢明
Youtubeより

男の私から見ても、声も佇まいも色気のあるリードボーカルの森聖二で、

森聖二
Youtubeより

リリースした歌を次々ヒットさせていたころの『黒沢明とロス・プリモス』のイメージが強く残っています。

バンドですから、メンバーは楽器を持ちます。

ムード歌謡といいますと、一人が歌って、後ろで何人かが「わワワわー」といっている光景を思い浮かべるかもしれませんが、あれはテレビ用で、ほとんどのムード歌謡を歌っていたグループは、メインボーカルも含めて、担当楽器があったのです。

ロス・プリモス
Youtubeより

黒沢明とロス・プリモスは、リーダーの黒沢明は後ろでギターを弾き、ヴォーカルの森聖二も篠笛と歌の二役でした。

あのクレージーキャッツも、ボーカルの植木等はギターも弾いていました。


ザ・ドリフターズのリードボーカルだった加藤茶がドラムスだったのは有名でしょう。


黒澤明とロス・プリモスは、歌詞もかなり先駆的で、たとえば『ヘッド・ライト』(1969年11月)という歌は、タイトル通り、冒頭からいきなり「ヘッドライトにィ~」と歌い始めるのですが、こういういきなりキーワードが出てくるような歌詞の作り方は、今ですといきものがかりなどが継承しているのではないでしょうか。

……と、ロス・プリモスの話が長くなりましたが、黒沢明が病気で倒れる3年前に加入したのが、今日誕生日の峰井貴史⇒峰たかしです。

峰たかし

かつて、ジャニーズ事務所のバンド・グループ、ハイソサエティーのメンバーでした。

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ハイソサエティーはジャニーズ事務所のバンド・グループ


ジャニーズ事務所は、真家ひろみ、飯野おさみ、中谷良、あおい輝彦の4人組であるジャニーズの事務所として渡辺プロから独立して創業。

ハイソサエティーというグループは、1966年5月に「ジャニーズの弟分」として誕生した、事務所ではじめての本格的なバンド・グループです。

ハイソサエティー

高橋洋二(リーダー)(キーボード・リードギター)、村田勝美(ドラム)、峯井貴史(峰井貴史)(ベース)、杉征夫(ベース) 、元持勲 (サイドギター)、横内健亨(ギター)らで、日本劇場の『ウエスタン・カーニバル』に出演。

1968年8月からは、フォーリーブスのバックバンドもつとめ、1972年に解散するまで18回連続での出演を果たしています。

1971年10月には、CBSソニーの新レーベル「EPIC」の第1号タレントとしてシングルレコードを発売。

翌11月には、CBSソニーから『世界へジャンプ ハイソ・サンライズ・プレゼント』でアルバム(LPレコード)デビューも果たしました。

もっとも、その間のメンバーの入れ替わりは激しく、最終的には延べ15名以上の人間が参加しました。

本来は、グループ名とメンバーは一体のもので、多少の入れ替えや脱退はあっても、さすがに延べ15名以上の加入や脱退は異例のことですが、なぜ脱退したのかというと、その理由の一つは、のちにメンバーだった柳瀬薫が「アノこと」に応じなかったからだと暴露しています。

ま、それはともかくとして、黒沢明とロス・プリモスの歌はご存知ですか。

今もYoutubeにいくつも歌はアップされていますが、やはり『ラブユー東京』をご存じない方はぜひ聴いていただきたいですね。

ロス・プリモス ベスト SBB-318 - ロス・プリモス
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末尾ルコ(アルベール)

タイトルを拝見した瞬間、(黒澤明監督とムード歌謡にどのような関係があるのだろう)と思いました。同名の方がいたんですね。
数日前ですが、BSのどこかのチャンネルでムード歌謡の特集をやっておりまして、ちらちら聴いておりましたが、歌唱技術は素晴らしいですね。しかも彼らは歌と音楽だけで勝負していました。今もそのような歌手、ミュージシャンがいないことはないですが、確かにムード歌謡はもっと再評価されるべきだと感じました。
とは言え、ムード歌謡についてはほとんど知りませんので、こうしたお記事をアップしてくださるのは本当に有難いです。ちなみにわたしが子どもの頃、家庭ではムード歌謡はまるで聴かれてませんでした。そもそも祖父母が歌番組に興味を持っていた記憶はまったくなくて、母にはチャンネル権がなく、父は演歌とか、日教組なのに(笑)軍歌が好きでした。そうですね、どちらかと言えば、マッチョな方が好みだったようです。
わたしのイメージではムード歌謡も「演歌の一部」だったのですが、その違いは最近分かりました。要するにわたしの中では日本の歌番組へ出ている歌手は、「ポップス系」と「演歌系」の2通りに分けられていると、子どもの頃は思っていたようです。ロス・プリモスというグループは知っておりましたが、ラテン系だったのですね。その点はまったく知りませんでした。それと、歌いながら安定した演奏をするのって、これまた高等技術ですよね。
そう言えば日本の歌の世界、かつては「シャンソン」というジャンルもかなりの勢力だったですよね。その中から美輪明宏というとてつもない人も輩出している。しかし本来不安摺語で「シャンソン」という言葉は英語の「ソング」と同じで、別に音楽ジャンルではないのですが、日本ではジャンルとして定着しましたよね。この辺りの外国音楽の受容史も、時に滑稽なものを生みはしましたが、時に素晴らしい成果にも繋がっている。ムード歌謡のクオリティにもそんな成果を感じます。わたしも今後、もっと積極的に聴いていきたいと思います。

「ヒエラルキー」の件の続きとなりますが、実は高校時代にも似たような状況がありまして、高2くらいからアウトロー高校生(笑)になったわたしは当然ながら赤点連発。でも親戚筋と同じことで、本当の意味での人間性、知性、感性と学校の成績はまるで関係ないのですね。ところが彼らは幼稚な話しかできないくせに、「頭の良し悪し」の価値基準が学校の成績一択なものですから、わたしのことを「頭の悪い哀れな生徒」だと思い込んでいるのです。わたしからすれば彼らが「人間性も知性も感性も欠落している哀れな人間」なのですが、このあまりに大きな意識のギャップには当時かなり苦しみました。


デストロイヤーVSスーパーデストロイヤーのお話ですが、あの時は試合が始まって比較的すぐに、一本目の途中で放送時間切れになったと記憶しております。いまだにスーパーデストロイヤーが悠々たる風格で、(デストロイヤー、危ない!)とハラハラした感覚を覚えています。でも生中継の場合はけっこう途中で切れることありましたよね。かつて村松友視も書いてましたが、ドヤ顔で「プロレスって時間通り終わるからインチキ」と言う人間がわたしの周囲にも少なからずおりましたが、そんな連中は録画中継もかなりあったことはまったく知りませんでしたよね。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2019-03-12 03:06) 

pn

黒澤明監督のお姉さんの話、いいなぁ。
で、アノことってジャニーズだからあの事?(笑)
by pn (2019-03-12 06:11) 

ヤマカゼ

最近ムードミュージック聞かなくなりました。年のせいでしょうか?
ちょっと小さい居酒屋さんとかスナックとか良く聞いていたもんですが。
by ヤマカゼ (2019-03-12 06:21) 

なかちゃん

ラブユー東京、とても好きな歌です。
ロス・プリモスが歌っているのを見た記憶はありませんが、ラジオから流れたのを何度も聴きました。
ハイソサエティのメンバー、写真では3人しか歯が見えないけど、皆さん歯並びが悪いですね(^^;
きっと八重歯というやつなのでしょうが、男がそんなもん売りにするか?って感じです。

by なかちゃん (2019-03-12 11:48) 

Take-Zee

こんばんは!
グループの歌手も随分と変わりましたね!

by Take-Zee (2019-03-12 19:49) 

犬眉母

夜の東京の雰囲気が出ていて、歌声も素晴らしいと思います。
by 犬眉母 (2019-03-12 19:56) 

ナベちはる

黒澤明監督がすぐに思い浮かんだので頭の中で「バンドと何か関連が…???」と思いましたが、同じ名前の別の方がバンドをされていて…ということで納得しました(汗)
by ナベちはる (2019-03-13 01:23) 

えくりぷす

城ケ崎ブルースは、歌碑がありますね。前で写真を撮ったのを覚えています。
ハイソサエティーのメンバー脱退が多かった理由の「アノこと」とは? 3秒ほど考えて了解致しました(;^_^A
by えくりぷす (2019-03-13 12:04) 

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