10日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」（日曜・前9時54分）で、会社法違反（特別背任）などで起訴された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が変装して保釈されたことについて、SKE48の須田亜香里と堀江貴文氏のやりとりが、例によってネット掲示板の“燃料”になっています。
須田亜香里「ふざけているのかと思いました」
堀江貴文「一瞬、だまされてたじゃん、みんな。全然いいんだよ、それは」
須田亜香里「無罪に自信があったら…」
堀江貴文「だから、捕まってみて、そんなことお前言えるか！捕まったことないヤツが適当に言っているんだよ！」
要するに、ゴーン被告が変装したのは、変装した者の側に理由（考え）があってやっていることだから、その側から考えないとわからないだろう、ということを堀江貴文氏はいいたかったのだと思います。
この限りでは、私は傾聴すべき主張だと思います。
が、堀江貴文氏はいつものように「お前」云々と喧嘩腰なので、荒れたという話です。
それに対して、ネット掲示板では、「犯罪者がエラソーに物を言うな」「そもそも捕まったやつが悪い」というコメントの大合唱ですが、犯罪者だからわかることも確かですし、推定無罪の段階で捕まったことが悪いかどうかは結論は出せません。、
要は堀江貴文氏の言っている話の論旨に対する評価をすべきところを、ネットはいつものように大半は無責任な中傷だけでおわったというわけです。
いずれにしても、変装が話題になった時点で、弁護側の思惑通りでしょう。
これがなかったら、もっと別の形で、ゴーン叩きが報じられたと思いますから。
わかる気のないやつにどこまでへりくだれるか
それはともかくとして、私が考えさせられたのは、この件についてYahoo!にかかれていた次のコメントです。
いろんな角度で物が見れてない人ばっかりだと思う。
そういう意味では、変装に対して過剰に反応し過ぎかなと。
私も「いろんな理由があるんだろうな」って思ってみてましたが。
ただ、急に言葉を荒げて「捕まったことがない奴」というより、
経験者として「捕まった人の気になって考えていただければ」とか
言った方がいいと思う。
やっぱホリエモンは、正論を言ったら
どんなに口が悪くても許されると思ってる節がある。
ネットでは書きっぱで済むかもしれないけど、
対人だと口悪くても正しければ
皆が自分の話を聞いてくれるわけじゃないよと。
今回のコメントとしては、模範的なもののようには見えます。
ただ、テレビという公共の電波でいきなり“キレ芸”を見せる堀江貴文氏はともかくとしても、へりくだることってそんなに大事なんだろうか、と思うことも確かです。
つまり、
わかろうとしない奴に対してはへりくだる意味も意義もない、という現実はあります。
そういう意味では、堀江貴文氏に同調するわけではありませんが、「なったこともない苦労知らずのくせにわかったこと言うなよ」と怒鳴りたくなる気持ちは、私にもあります。
たとえば、私は障害者や不登校者のための単位制通信制高校を何校かご紹介しましたが、制服があることをコバカにする意見が有りました。
あなたのお子さんやお孫さんが、突発的な経験で、通学できなくなるかもしれない。
そんなリスクは誰にでもあるはずなのに、いつも他人事で向き合おうとせず逃げてばかり。
なのに、「考えていただければ」なんて、なんでこっちが下手に出なきゃなんないの？とは思います。
もちろん、コンテンツとして公益性のあることを書きたいとは思っていますけどね。
なかなか、むずかしいことです。
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さて、どうなる、ゴーン事件
余談ですが、今件でゴーン被告の代理人になっている弘中惇一郎弁護士は、芸能人の名誉毀損裁判もしばしば受任しています。
すでにメディアでも紹介されていますが、かなり有名な方です。
私の妻が、娘さんで同じ事務所の弘中絵里弁護士に取材をしたことがあります。
堀江貴文氏とは違い、あたりも柔らかく、わかりやすく、丁寧に対応してくれる方です。
今回受任したということは、何か勝てる突破口を見つけたのかもしれません。
さて、ゴーン事件はどうなるのでしょうか。
ゴーン・ショック！ 事件の背後にある国家戦略と世界経済の行方
保釈の担当弁護士が、謝罪していましたが、
それで逆に「作戦だったのかな」と思いました。
by 犬眉母 (2019-03-11 02:03)
堀江貴文氏「捕まったことがないヤツが…」という主張の評価・・・ホリエモンの「言葉づかい」はいつも通りで、本人はもとよりテレビ局もそれがなければ商品価値もないと分かっているでしょうから驚きませんが、それよりもSKEなんとかがこうしたトークに混ざっているのが（やれやれ）という感じです（笑）。指原莉乃が儲けているようなので、秋元系のアイドルからその路線が多くなりそうなのが不気味です。
ゴーン被告の返送については、わたしはさほど大きな興味は持っておりませんで、（えらくメディアで大騒ぎされているなあ）という感覚なのですが、もちろん「カルロス・ゴーン」というだけで国際ニュースなのですから、一挙一動に注目が集まるのは理解できます。
＞弁護側の思惑通りでしょう。
そうなのでしょうね。ゴーン被告も変装プランをおもしろがっていたという報道も見かけました。
＞正論を言ったらどんなに口が悪くても許されると思ってる節がある。
それもあるかもしれませんが、やはり当人は、（口が悪くなければ自分に商品価値は無くなる）と自覚しているのではないでしょうか。もちろん一定の反発は織り込み済みなのだと思います。
＞わかろうとしない奴に対してはへりくだる意味も意義もない
まったく同感ですね。無際限な「へりくだり」や「謙虚」は退屈ですし、時に害悪になると思っております。「謙虚」は大切な美徳の一つではありますが、表面だけ謙虚で内心は腹黒いっていう人が多過ぎるのですよね。
＞コバカにする意見
酷いですね～。想像力どころか、人間とか人生に対する意識が根本的に間違ってますね。こうした人に対してへりくだる必要はまったくありません。
まあホリエモンの罵倒芸はさて置いて、確かに心にもないへりくだりや形だけのへりくだりは、言語空間の閉塞感をもたらすこと大ですね。
親戚に関してはですね（笑）、ブログ記事でどこまで書くべきか迷うところですが、まあ誰にも頼まれてないので（笑）、もちろんぜんぜん書く必要はないわけなのですけれど。やはりわたし自身の憤懣を表明するのはブログくらいかな、と。数少ない（笑）友人・知人に「うちの親戚がさあ～～」とか言っても仕方ないですから。でもやはり、「書く」ということである程度以上は精神衛生上のメリットはあると思います。
わたしがほとんどの親戚たちと没交渉なのは、まず「あまりに価値観が違う」というのがありまして、要するに彼らは「従来の日本の固定的状況」に沿って生きるだけが人生だと信じ込んでいるし、その中でのヒエラルキーを信奉しておりますので、わたしのような生き方はヒエラルキーのぐうっと下位に置いてくださっている（笑）はずなのです。自分をヒエラルキー下位と決めつけている人たちとはまともに付き合えるわけありません。しかもそうして親戚の中の東大出、慶応出などと話をしてみても、幼稚極まりない内容しか出てきませんから（あくまでわたしの親戚の中の出のお話ですが）。わたしはヒエラルキーをつける趣味はないですが、つけるとすれば、彼らが人間的にヒエラルキー下位です。 RUKO
by 末尾ルコ（アルベール） (2019-03-11 03:06)
扱っている金額が半端じゃないですね。
ゴーンさんの金銭感覚がマヒしてるとしかいいようがないですね。
by ヤマカゼ (2019-03-11 06:07)
俺もヤフコメで見つけたけど確かに荒い言葉は反感買うよなと。
by pn (2019-03-11 07:23)
その立場にならないと分からないというのは確かですね。しかし、言い方の問題でしょうか。
自分も現在、病名は伏せますが一ヶ月程度の療養が必要との診断書を提出し、有休消化後そのまま退職という形になりますが、休むという行為に対し社内のある人に大声で罵倒されたりしました。
でも、こればかりは、こうなった当人にしか理解できないんだろうな・・・と複雑な気持ちでおります。
by kou (2019-03-11 07:55)
こんにちは！
ゴーンさん、どうなるんでしょうね！？
by Take-Zee (2019-03-11 11:17)
以前身体に巣食ったシロアリ野郎以外に、力仕事をする男としては大変なハンデを抱えたことがあります。
その時職場の先輩が、『俺も同じハンデを背負ったことがあるからよく分かる』と言って庇ってくれました。初めてそのことを知ったのでビックリしたけど、優しく言われたことでホントにウルッとしちゃいました（＾＾）
by なかちゃん (2019-03-11 15:13)
ゴーンさんの件、一体どうなるのか気になります。
by ナベちはる (2019-03-12 00:59)