シークレット部隊(1972年4月7日~1972年9月29日、大映テレビ/TBS)が、3月1日からtbsチャンネルで放送中です。そのレギュラーメンバーの一人だった大門正明さん(1949年3月10日~)の誕生日でもあります。かつては『山盛り食堂』という向田邦子ドラマで、第18回日本レコード大賞受賞歌手である都はるみの相手役に抜擢されたこともあります。(上の画像はtbsチャンネル公式サイト
https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d0368/ より)
『シークレット部隊』というのは、普通の調査機関では解決できない保険金詐欺の疑いがある事件について、生命保険会社と損保会社から依頼されて調査する『ブレーンリサーチ』という調査会社のメンバーが、事件の真相を探る話です。
現場に出て、調査に当たり、ときには体を張って保険金詐欺と戦う人たちを、ドラマではチェックマンと呼んでいます。
ドラマは、キャプテンを加えた7人のチェックマン、途中からは人手が足りなくなって社内の経理マンまで現場に出て、保険金詐欺を追いかけます。
『シークレット部隊』の設定、どこかで見たことがあると思ったら、あのスローなキックでわざとスカートの中を見せて、毎回のようにトップレスのシャワーシーンが出てきていた『プレイガール』(1969年4月7日~1976年3月29日、東映/東京12CH、現テレビ東京)も保険調査員の話でした。
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『プレイガール』は女性国際秘密保険調査員のアクションドラマ
もちろん2つのドラマの間にはなんのつながりもありません。
『プレイガール』はお色気重視だったからか、設定は拳銃をもって撃ちまくるなど荒唐無稽でしたが、さすがに『シークレット部隊』にそれはありません。
ただ、そこは
大映ドラマですから、多少のナンセンスは否定できません(笑)
犯人を追いかけるのに、車のマフラーにしがみついて目的地までいくとか。
それで、冒頭の画像の出演者ですが、アクションドラマであるぐらいですから、当時そんなに高齢ではなかったはずなのに、鬼籍に入った人がやや多い印象があります。
画像には出ていませんが、ブレーンリサーチ社長役が、
北村和夫
チェックマンキャプテンが、
宇津井健。
画像は左から順に、藤巻潤、
中条静夫、
津川雅彦、川口厚、大門正明、宇津井健、三浦友和、目黒祐樹です。
川口厚というのは、川口松太郎と三益愛子の息子、要するに川口浩や川口晶らの弟です。
この方も若くして亡くなっています。
三浦友和は、チェックマン見習いという設定でした。
台詞も少なくて、この人俳優としてやっていけるのかなとハラハラさせましたが、まさかその後永年の俳優活動を讃えられ、紫綬褒章を受章するまでになるとは失礼ながら思いませんでした。
テレビドラマ(フィルムドラマ)の撮影の仕方
テレビドラマ史的には、集団ヒーロー体制を、同作の枠で放送された『ザ・ガードマン』以来継承してドラマ制作のノウハウとして確立した意義があるのではないかとおもいます。
どういうことかといいますと、ドラマは毎週実質45分放送されますが、ロケの多いフィルムドラマは、1週間では1話を撮りきれないのです。(映画は90~100分でも2ヶ月ぐらいのスパンで撮っています)
しかも、レギュラードラマに出てくるような俳優は売れっ子なので、ずっとそのドラマの撮影だけに時間を取れるとは限りません。
そこで、ドラマの制作隊は複数(通常はA班とB班)が並行して撮影していきます。
そうすると、その話の中心となる出演者も複数必要となります。
昭和の人気刑事ドラマの『太陽にほえろ!』もそうやって撮っていました。
隔週金曜日が、みんなが集まって総括をするエンディングのシーンの撮影で、その日だけはレギュラーが集まり、それ以外の日は、各班の撮影にそれぞれ参加しているのです。
今のドラマはよくわかりませんが、昭和の刑事ドラマはその方法で撮っていました。
やはり撮影に時間のかかる特撮ドラマなどもそうです。
この頃、レギュラーの目黒祐樹が売れっ子でなかなか現場に出られなかったのに、この撮影方式でさも毎回出ているように見せていました。
1話完結なので、ぜひ実際にご覧ください
午前10時20分から2話ずつ放送しています。
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女優トリプル主演が成功しなかった“悲運の相手役”
ということで、今日はそのレギュラーメンバーだった大門正明(1949年3月10日~)の誕生日です。
おめでとうございます。
冒頭の『シークレット部隊』の画像では、宇津井健の隣にいるのでもわかるように、ドラマ内の序列は、宇津井健、藤巻潤に次ぐ3番手でした。つまり津川雅彦の上でした。
Google検索画面より
今は、ちょっとイメージ変わっちゃったかな。
Gogle検索画面より
都はるみが、第18回日本レコード大賞を『北の宿から』とった年に、『山盛り食堂』(1975年10月01日~1976年03月10日、NTV)という、京塚昌子と都はるみと杉田かおるの女優トリプル主演が話題になったドラマがありました。(まあ実質は京塚昌子主演なんですが)
てっきり“主演”の都はるみは、ホームドラマの予定調和で、出演者の序列で男優としてはトップの下條アトムと結婚するのかと思ったら、その下だったはずの大門正明がかっさらうというどんでん返しで、ちょっと驚きました。
もっとも、そういうマニアな驚きで満足していたのは私ぐらいなもので、このドラマは、向田邦子が乳がんで途中降板。
杉田かおるが、
京塚昌子の腹の肉を掴んだカドで
京塚昌子の逆鱗に触れて(笑)途中降板させられる脱力裏話もあり、結局予定より早く打ち切られてしまいました。
大門正明も“主演”の相手役に抜擢されたのですから、ドラマが成功していれば、その後の俳優生活もまた違ったものになったかもしれませんね。
大門正明さん、覚えていらっしゃいますか?
高校生無頼控 突きのムラマサ
お腹の肉とは・・・
前代未聞の珍事ですね。
でもそれで降板ですか。
by 犬眉母 (2019-03-10 02:17)
『シークレット部隊』を大門正明の誕生日に思い出す・・・これはドラマ名も初耳ですし、大門正明という名も初耳です。このシンプルなタイトル、さらに「チェックマン」というあまり頼もしそうにないネーミングが微笑ましいですね!「ときには体を張って保険金詐欺と戦う人たち」だというのに「チェックマン」なのですか。試験採点会場で、合計点にミスがないかチェックする地味なお仕事を連想してしまいます。
>スローなキックでわざとスカートの中を見せて、毎回のようにトップレスのシャワーシーン
保険調査員がそんなことしてたんですか(笑)!ちょっと調査されたくなりますね。特にひし美ゆり子さんあたりに。できれば、アンヌ隊員のかっこうで・・・と、妄想はここまでにさせていただきまして(笑)、三浦友和は「チェックマン見習い」ですか。この人の若い頃のイメージはわたしの中では、「大根役者No1」でしたが、今や名優です。役の大小にかかわらず、こつこつ演じ続けたことが現在の結果に繋がってますね。
>女優トリプル主演が成功しなかった“悲運の相手役”
「京塚昌子の腹の肉を掴んだ」ことが原因で降板させられたというのがシュールなのですが、京塚昌子は「腹」にコンプレックスがあったということなのでしょうか。それはさて置き、、『山盛り食堂』というタイトルはいいですね。そんな食堂、行きたくなります。それと、『高校生無頼控 突きのムラマサ』といういかしたタイトルの作品も気になります。
>オツムの働きが悪くて情弱で
>自覚的に相手の仕掛けに意図に与する
なるほどです。この分類、わたしも頭に置いて状況を見ていきたいと思います。
>期待に沿わないKYな反応
いいですね~(笑)。そのようなお話をうかがうと、わたしも巡回ブログさんを増やそうかなとか、ほとんど悪い冗談のようなことが頭をよぎります(笑)。
わたしはコメントをさせていただく場合は、たとえ短い文章であってもしっかり考えた上で、「相手の方に宛てて」書くことにしております。誰が相手でも一緒のお約束コメントって、わたしにとっては大量に印刷された年賀状に近いものがあります。
大量に印刷された年賀状で、しかもひとことの自筆もないやつって、(自分は年賀状を大量に送る相手がいるけれど、お前もその末席に置いてやってるんだぞ)なんていう意識を感じるのですよね。ま、少々意地悪なものの感じ方かもしれませんが。
ちなみにわたしは日常生活の中でも、「お約束の言葉」はほとんど使いません。特に日本は、「お約束だけで成り立っている会話」が氾濫しておりますよね。そうしたヌルい雰囲気には1秒もいたくないのです(笑)。いや本当に、あまり言うべきではないのでしょうが、「高知あたり」だとどこへ行ってもヌルさ炸裂でして(例外は本当に稀です)、そうした中でわたしとしては「ごく普通のこと」を言っただけでも、皆顔色が変わることしょっちゅうなのです。
デストロイヤーVスーパーデストロイヤーについて調べようとしたら、バス釣りの釣り竿の情報ばかりが!そこで挫けそうになりましたが、さらに頑張ると、どうやらその試合の前にやっていたのがジャンボ鶴田 vs ジャック・ブリスコのUNヘビー級王座決定戦だったようです。昭和51年8月28日 日大講堂 でダブルメインイベントだったようですが、鶴田VSブリス子を先に放送したら、デストロイヤーの試合が入るわけないですよね。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-03-10 02:48)
まあ確かに掴みたくなるだろうけど同性とはいえ遠慮しないと(^_^;)
by pn (2019-03-10 12:51)
こんばんは!
大門正明さんは記憶にありましたが、
シークレット部隊はまったく知りませんでした。
by Take-Zee (2019-03-10 19:03)
プレーガールは、思春期に入ったばかりで、ドキドキしながら見ていました。
もう一つのドラマはタイトルさえ覚えていません。
by ヨッシーパパ (2019-03-10 19:21)
こんばんは。
大門正明さんは存じ上げないのですが、CSでは様々な昔の番組の再放送をしていますね。
私はもっぱらアニメが中心になるのですが、自分が子供の頃に放送されていた作品を見ることがあります。
昔見ていた作品でも年を重ねた今見ると新しく発見することがありますね。
by チナリ (2019-03-10 23:02)
昔のドラマの録り方、役者さんたち個人(そこに放送日に間に合うように編集するための時間)のスケジュール管理の苦労が現れるようです。
by ナベちはる (2019-03-11 00:45)