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「障碍」表記を決めた宝塚市、あなたなら障碍? 障害? 障がい? [障害者]

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兵庫県宝塚市が、市の公文書表記を「障害」ではなく「障碍(がい)」にする方針を決めたそうです。「害」には他人を「害する」などの否定的なイメージがあるため、「妨げる」という意味の「碍」を使う方が本来の意味にふさわしいと判断したといいます。みなさんは、どう表記されますか。



報道によると、自治体として表記を決めたのは今回がはじめてのことです。

「碍」という字はもともと常用漢字ではなく、2010年の常用漢字表改定でも追加されませんでした。

それが東京五輪・パラリンピックがあるものだから、衆院文部科学委員会と参院文教科学委員会が昨年、「碍」の常用漢字表への追加を検討するよう決議したのです。

決定した文化審議会国語分科会は結論を先送りしましたが、「地方公共団体や民間の組織が常用漢字表にない『碍』を用いて表記することを妨げるものではない」という見解を示したとのこと。

それを受けて、今回の宝塚市の決定につながったということです。




このツイートの通りで、私も、呼び方が第一義的な問題ではないとおもっています。

ですから私は、本質から外れた煩わしい展開にならないよう、このブログでは、「障害者」「障がい者」「障碍者」と、3通りの表記を何の規則性もなく等しく使い、「高次脳機能障害」「発達障害」など、すでに言葉として出来上がっているものはそのまま「障害」と書いてきました。

が、最近になって、ひらがなはやめて、「障害」か「障碍」を使うことにしていました。

「障害者」と書くのは差別で、自分は差別や偏見のない人間だから「障がい者」と表記するとのご批判があったのですが、何を根拠にそんなことをいっているか、その知ったかぶりにさすがにカチンときたことがあったのです。

「障がい」という表記は要するに、「害」を使いたくない、でも別の字を使う気はない、ということです。

なにか考えがあるわけではなく、たんに「害」と表記することを避けているだけでしょう。

避けることでむしろ、他人を「害する」などの否定的なイメージをより強く想起させるものになっているという意見だってあるのです。

「障害者」表記は差別で「障がい者」なら差別ではない、などという定説などありません。

そもそも障害者の「障害」というのは、社会がその人を「害」としているという意味ではなく、その人にとって現代社会は困難な妨げがあるという意味でしょう。

その立場に立っているメディアは、一貫して自信を持って「障害者」と表記していますね。

私は、それはそれでひとつの見識とおもっております。

まあそのへんは、諸説あるし、各自の考え方に基づいていればいいと思いましたが、宝塚市がそう決めたことで、徐々に表記に対する方針を表明する自治体が増えてくるかもしれません。

私は宝塚市の住民ではありませんが、今後は、「高次脳機能障害」「発達障害」以外のヒトの「しょうがい」は、文脈上不自然でなければ極力障碍と書こうとおもいます。

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海老は入っていなかった海老茶色の味噌ラーメン


表記といえば、先日大田区大森のラーメン店『ラーメン一会』に行ってきました。

ラーメン一会

海老茶色の味噌ラーメンを標榜して食べ物レビューサイトで取り沙汰されていたので、先日のラーメン大木戸のような、たくさんの海老を出汁に使った贅沢な創作ラーメンに期待しましたが、海老茶色というのは、「赤味噌と白味噌を黄金比率でブレンド」した「スープの色」のことで、海老は入っていませんでした(汗)

「海老茶色」という文字だけ見て、濃い海老の出汁を期待した方は、慌て者です

私だけではなく、検索すると、

>海老茶色のみそらーめん 800円. 「海老茶色」って意味がイマイチ伝わって来ませんが・・・.
https://ameblo.jp/kuishinbou33/entry-12103925190.html

>海老茶色というのはスープの色だけ(はてなマーク)海老の味はしなかったです(がっかり顔の絵文字)
https://ameblo.jp/sevensgod1989/entry-12318173655.html

>「海老茶色のみそらーめん」なるものがウリらしいのだが 別に「海老」が入っている訳でなく スープの色が「海老茶色」なのだそうである(笑)!
https://junmaikyo.exblog.jp/18785309/

などと出てきます。

みなさん、「海老」という文字に期待しておられたようです(笑)

ただ、食べ物レビューサイトでは、別に「とんだ一杯食わせ者」という意味ではなく、味噌ラーメン自体は大変好評です。

味噌ラーメン
ランチタイムはご飯が無料で付きます

“人との出会いこそ宝物”をモットーに、北海道の赤味噌、信州味噌、京風白味噌、九州甘口合わせ味噌など数種類を黄金比率でブレンドした、濃厚・コクのある味噌ダレがセールスポイントです。

味噌ラーメン

濃厚ではありますが、どちらかというとさらりとした味わいの味噌ラーメンでした。

各地方の味噌をブレンド」でも良かったと思うのですが、「海老茶色のスープ」を売り物にしているのは、上記のようなレビュー記事のツッコミをあえて期待する話題作りでしょうか。

JR京浜東北線(東海道線)大森駅東口のミルパという駅前商店街近くにあります。

話の種に、近くに来られたときはいかがでしょうか。

発達障害の子どもがぐんぐん伸びるアイデアノート
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ぴあ蒲田大森食本 (ぴあMOOK)
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