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夏夕介『特捜最前線 第317話 掌紋300202!』で父子の葛藤演じる [懐かし映画・ドラマ]

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夏夕介さん(なつゆうすけ、1950年10月30日~2010年1月27日)の命日です。訃報では『特捜最前線』の活躍を中心に報じられました。そこで、マニアから叶刑事(夏夕介)の代表作とも言われている特捜最前線の第317話『掌紋300202!』を思い出します。(画像はことわりのない限り劇中から)



夏夕介は、グループサウンズのオックスでデビュー後、ソロ歌手を経て俳優に転向。

テレビドラマ『純愛山河・愛と誠』では、主役もつとめました。

純愛山河・愛と誠の夏夕介
Google検索画面より

が、訃報のタイトルは、

>「特捜最前線」夏夕介さん胃がんで死去 - 芸能ニュース : nikkansports.com
>「特捜最前線」で刑事熱演、夏夕介さん逝く― スポニチ Sponichi Annex 芸能
>訃報 夏夕介氏 - 俳優 『特捜最前線』刑事役など - ウィキニュース

『オックス』でもなく『愛と誠』でもなく、『特捜最前線』でした。

夏夕介は、私の知る限り、4度ゲスト出演(うち3度は犯人役)の後に、叶刑事役でレギュラー入りしています。

『掌紋300202!』


特命捜査課では、城所徳永(山内明)という衆議院議員を、重大な証拠書類隠匿の疑いで絞り込んでいました。

山内明

自殺した政府高官の遺した贈収賄記録『サクラノート』を、隠し持っていると思われたからです。

しかし、隠し金庫の6桁の暗証番号は城所以外誰も知らされておらず、午前と午後の8時、12時間に1回しか開けることはできない仕掛けでした。

一方、城所から押収した資料には、手形をもとに人を探している形跡がありました。

実はそれは、城所と生き別れの子の手形であり、なんと叶刑事(夏夕介)のものでした。

つまり、城所と叶刑事は生き別れの父子でした。

叶刑事を産んだ女性の実家が資産家だったことから、財産目的の疑いもありましたが、隠し金庫を開ける際、、子を探し求め名乗りを上げたい城所の気持ちは本当だったことがわかり叶刑事は涙したという話です。

城所役の山内明は、加山雄三版『ブラックジャック』でも、ブラックジャックと生き別れた実の父親を演じました。

あの顔が世界一の美女なんです

かつてはテレビドラマ『二十一歳の父』(1974年10月28日~12月27日、TBS)で、次男と盲目の結婚を許す父親の役など、デリケートな父子関係の父親役をしばしば演じていました。

昭和のドラマは、レギュラードラマに時間を延長などせず、毎回決まった時間(45分)できっちり話を作っており、今見ても密度の濃い展開です。

CSで放送するとしたら東映チャンネルで、ちょっとお高いのですが、無料で見られる場合もありますし、DVDは旧作として今は格安で借りることも出来ますから、機会があれば『特捜最前線』をぜひご覧ください。

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『としごろ』




としごろ』(1973年、松竹)は、以前ご紹介したことがありますが、「松竹・ホリプロ提携作品」と銘打たれた、ホリプロ所属の主要タレントが出演している映画です。

といっても、大事な役は和田アキ子と、当時新人賞をとったばかりの森昌子です。

和田アキ子と、同じバンドで演奏していた夏夕介は、和田アキ子のデビュー後にホリプロ入り。

同作にも出演しています。

舞台は神奈川県横浜市鶴見。要するに、京浜工業地帯です。

森昌子は、バレーボール部で山口百恵の1年先輩ですが、卒業後は高校に進まず、実業団のある大きな会社にも入らず、地元の板金工場で働きます。

森昌子

同僚(夏夕介)と親しく、主任(村野武範)が相談相手という設定です。

夏夕介

夏夕介と森昌子

余談ですが、もうひとり、本当はホリプロ3人娘で売り出すはずだった、映画公開の1ヶ月前にデビューした石川さゆりも、バレー部員のキャプテンという重要な役どころで出演しています。

石川さゆり

デビューしたてですから、本当ならこの映画は彼女にとって大切なプロモーションの場であるはずですが、何と彼女は、街のチンピラに因縁をつけられて、衣服を脱がされ暴行されます。

吹き替えなのでしょうが、はっきり裸体も見せています。

その上妊娠して、自殺する、救いのない役です。

石川さゆりは、同年暮れには、“青い性典”路線があたった山口百恵の主演映画『伊豆の踊子』で、やはり遊郭で病死してしまう役を演じています。

ファンの間でも、この扱いについては、未だに疑問符がついたままです。

『愛と誠』や『特捜最前線』はご存知ですか。

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末尾ルコ(アルベール)

夏夕介『特捜最前線 第317話 掌紋300202!』で父子の葛藤演じる・・・夏夕介はいろいろ観ていると思うのですが、今一つ印象が薄いのです。夏八木勲の印象は強いのですが(笑)。
『純愛山河・愛と誠』は現テレビ東京なのですね。高知はもちろんネットされておりませんが、おそらく放送されていたと思います。そしておそらく愛役の池上季実子の方がずっと印象が強かったのではと。池上季実子が愛だったことも忘れてましたが、わたしがかつて(いいなあ~)と思っていたのは間違いなく『愛と誠』を観てたからです。謎が一つ解けました(笑)。『特捜最前線』はテレビ朝日ですね。こちらもネットはないですが(笑)、人気ドラマだったので、深夜か、あるいは土日のアフタヌーンの時間に放送していた可能性大です。ただ、当時は「男臭い」ドラマはあまり守備範囲ではなかったのです。残念ながら、観た記憶はないのです。

>毎回決まった時間(45分)できっちり話を作っており

これはもう、わたしも声を大にして主張したいです。まあ最近は滅多にテレビドラマを観ておりませんが、「初回2時間枠」とか、ほとんど無意味に延長したりとか・・・そういう回って、たいがい間延びして普段よりおもしろくないのです。

『年頃』・・・とても興味深い作品のようですね。この頃の石川さゆりについてはまったく知りませんので、機会があったらぜひ観てみたいです。不動の大歌手の不遇時代ですよね。それにしても、個人的な好みのお話となりますが(笑)、森昌子と山口百恵のヘアスタイルは今見ても(う~~~ん)です。

>「地方巡業はショーで、タイトルマッチだけは真剣」

わたしの父も似たようなことを言っておりました。確かわたしがプロレスを観始めてさほどの期間を経てない時期だったと思います。ただひょっとしたら、「タイトルマッチとかは勝敗が決まっちゅう(←ナチュラル土佐弁)時がある」的な言い分だったかもしれません。わたしが、「プロレスって、真剣にやりゆうが?」と質問したのだと思いますが、父なりのプロレス理解だったのだと思います。

いっぷく様のご家族についての「ご不満」、背徳させていただきました。まず、ご家族についてこれだけ詳細に分析しておられることが凄いなと感じました。思い返せばわたしもいろいろと自分なりの分析はしてなくもなかったですが、肝心な部分は曖昧にしてしまっていたと思うのです。こうして拝読させていただいたことをきっかけに、もっと真正面から、そして深く、家族について考えてみたいと思っております。

>「〇〇が侮辱した」とか一言で説明しきれず、理由や経緯が長くなるからです。

家族以外ではやはり、「侮辱的扱いを受けた」経験は忘れ難いし、思い出せばひとしきりはらわた煮えくりかえりますよね。わたしにもいっぱいあります。随所で記憶の曖昧なわたしですが、幸か不幸か(笑)、「侮辱的扱いを受けた」経験は忘れられるものではなく、すべてクリアに記憶しております。こうした経験も今後自分なりに分析してみようと考えております。

>それで人の仲人をやりたがるんです。

>悪しざまにいいふらし

こういう人が身近にいるのはきついですね。そもそもわたし、仲人をやりたがる人間というのはとても苦手だし、人の縁談をすぐ世話しようとしたがるような人たちは大嫌いです。こうした人たちは実はほとんど「世話してやる人たち」のことなどどうでもいいのですよね。「世話すること」が彼らの優越感を満たしたり、あるいは彼らの日常の欲求不満の代償行為となっていたりというのがほとんどだと思います。

この件についてはもっといろいろお話したいのですが、寒くなってきましたので(笑)本日はこのくらいにさせていただきます。
それにしても大坂なおみ・・・最早日本のあらゆるアスリートが束になっても太刀打ちできないほどのスケールになってまいました。凄い!!!!! RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2019-01-27 03:44) 

kou

テレビドラマの「愛と誠」は夏夕介さんが出演していたんですね。何となく記憶が蘇ってきました。
としごろも懐かしいです。晩年期の山口百恵さんはどういうわけかあまり好きになれず、自分にとってはデビュー当時のイメージが強すぎたんですね。
by kou (2019-01-27 07:49) 

えくりぷす

失神で知られるオックスから俳優になった方がいたとは、初めて知りました。加入が遅かったこと、芸名が変わったことが影響して、オックスのイメージがないのでしょうね。
山口百恵さんは、我が家に写真集とかありましたが、すごく綺麗で魅力的な顔のものとまったく逆のものとあって、落差が激しい方だとずっと思っていました。
by えくりぷす (2019-01-27 10:09) 

pn

そうか密度か。今のドラマは2クールくらいなのに逆に薄い気がするのは気のせいか?(笑)
それよか石川さゆりの扱い、酷すぎですね。けど乱暴されるシーン見たい(^_^;)
by pn (2019-01-27 12:25) 

老年蛇銘多親父(HM-Oyaji)

特捜最前線も愛と誠も、昔放映された頃は、全く興味がなかったのですけど、こうやってお話を聞くと懐かしく、見てみたい気持ちになりますね。

by 老年蛇銘多親父(HM-Oyaji) (2019-01-27 15:23) 

犬眉母

「ニュースステーション」が始まるので
特捜最前線が終わったんでしたね。
一足早く、そこで昭和が終わったんでしょうね。

by 犬眉母 (2019-01-27 17:37) 

ヨッシーパパ

夏夕介さんは、いろんな写真を見ても全く思い出せませんでした。

by ヨッシーパパ (2019-01-27 18:35) 

Take-Zee

こんばんは!
夏夕介さんも同世代の人でした。

by Take-Zee (2019-01-27 18:58) 

ヤマカゼ

森昌子さんと工場のシーン昔ありましたね。
by ヤマカゼ (2019-01-27 19:20) 

ナベちはる

『愛と誠』に『特捜最前線』…全く解りません…(汗)
by ナベちはる (2019-01-28 00:18) 

わたし

夏夕介さんといったらわたしは、愛と誠ですね。

でもその彼がオックスのメンバーだとはしりませんでした!
オックスのレコードも持っていたのに。
by わたし (2019-01-28 19:55) 

這い上がるママ

夏夕介さん、すごくハンサムな方でしたね。特捜最前線はハードボイルドな感じの刑事ドラマで、音楽とかも渋かったような憶えがあります。
by 這い上がるママ (2019-01-30 23:00) 

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