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『ジェットストリーム』城達也“パイロット”による49年前の録音 [マスコミ]

『ジェットストリーム』城達也“パイロット”による49年前の録音

『ジェットストリーム』といえば、城達也がナレーションをつとめたTOKYOFMの音楽番組です。それが、TOKYOFM開局前夜1969年7月22日、東海大学(FM東海)で放送された実用化試験放送がネットで公開されているので、Facebookで話題になっていました。アポロ11号月面着陸の翌日の放送でした。(画像はGoogle検索画面より)



東京都を放送対象地域としたFMラジオ放送局で、『80.LOVE(エイティ・ポイント・ラヴ)』のキャッチフレーズで知られるTOKYO FM。

良質な音楽番組を聴取できる全国38局のキー局として、多くのリスナーに親しまれています。

そのTOKYOFMで、放送50周年を迎えた全国FM放送協議会における最長寿が、『JET STREAM』(ジェット・ストリーム)というイージーリスニング番組です。

初代“パイロット(進行役のナレーター)”が、城達也(1967年7月~1994年12月)。

城達也
Google検索画面より

その城達也時代、まだTOKYOFMが開局する前、東海大学が開局した超短波放送実用化試験局から放送された音が残っているのです。




東海大学の公式サイトにも記載されていますが、TOKYO FMは、東海大学が開局した超短波放送実用化試験局が前身なのです。

https://www.tokai.ac.jp/about/sakigake05/161108_02/

それにしても、49年前のFM東海時代に録音されたジェットストリームが、ステレオで音質もほぼ劣化していない状態で残っているというのは驚くべきことでありかつ素晴らしいことですね。

良質な音楽番組は庶民に明日の活力を与えてくれる


城達也のオープニングのナレーションは、27年間、ほぼこのような内容でした。

ミスター・ロンリー
フランク・ブゥルセル・グランド・オーケストラをバックに
遠い地平線が消えて
深々とした夜の闇に心を休める時
遥か雲海の上を音もなく流れ去る気流は
限りない宇宙の営みを告げています
満天の星を頂く果てしない光の海を
豊かに流れゆく風に心を開けば
煌めく星座の物語も聞こえてくる
夜のしじまのなんと饒舌なことでしょうか
光と影の境に消えていった遥かな地平線も瞼に浮かんでまいります

日本航空があなたにお送りする音楽の定期便
ジェットストリーム
皆様の夜間飛行のお伴をいたします
パイロットは、私、城達也です

私は子供の頃、この番組で、「夜のとばり」や「夜のしじま」といった言葉を学びました。

ナレーションをつとめる城達也は、「『夜間飛行のお供をするパイロット』という舞台設定に入り込むため、必ずスーツを着用しスタジオの照明を暗くして臨んでいた(航空会社における定期運送用操縦士の制服はダブルのスーツスタイルである)他、機長としてのイメージを壊さないようにテレビ出演は一切断わるなど、仕事に対して真摯なプロ意識を持っていた」といいます。

この番組が、Youtubeによくアップされているのですが、コメントが興味深いのです。

夜間高校時代に聴いて次の日の英気を養っていたとか、受験勉強の合間とか、毎日続く残業の疲れを癒やしたとか、どちらかというと、人生苦しいときだったり、不遇だったりしたときの思い出として語られていることが多く感じました。

良質な音楽番組は、庶民に明日の活力を与えてくれるのですね。

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実相寺昭雄監督とのオープニング


城達也といいますと、私の好きな時代劇ドラマ『長崎犯科帳』のオープニングを思い出します。

長崎犯科帳

空に真赤な雲のいろ。
玻璃に真赤な酒の色。
なんでこの身が悲しかろ。
空に真赤な雲のいろ


北原白秋の4行詩に始まる、オープニングは

演出が実相寺昭雄、ナレーションが城達也。

考えてみたら贅沢な作り方でした。

ちなみに、4行詩に続くナレーションは……

江戸末期の長崎は、オランダ貿易に開かれた唯一つの港であり、巨大な利権と暴力の渦巻く暗黒の町であった。この利権を操る物は一握りの豪商たちであり、貧しい町民達は彼らの搾取に泣き、その暴力に怯えるしかなかった。 ここに、白日の法の下で裁くことの叶わぬものは、闇の法の下に切ると思い定めた闇の裁き人達が登場する。 人 これを呼んで『闇奉行』という―

これを聞いた妻の、「こんな設定で長崎の人から苦情は来なかったのか」という、意表をついてた疑問は笑ってしまいました。

FM局、聴かれますか?

ジェットストリーム CD10枚組SET MCD-211-220 - 城達也
ジェットストリーム CD10枚組SET MCD-211-220 - 城達也

ラジオ問わず語り FM番組の現場と裏側

ラジオ問わず語り FM番組の現場と裏側

  • 作者: 佐藤 康人
  • 出版社/メーカー: 万来舎
  • 発売日: 2015/07/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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コメント 21

ゆうのすけ

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
週明けには 寒の入りに。
一年でいちばん寒い季節へ。
暖かくお過ごしくださいね。^^✿~
by ゆうのすけ (2019-01-03 03:02) 

末尾ルコ(アルベール)

『ジェットストリーム』城達也“パイロット”による49年前の録音・・・わたしは今でもけっこうラジオを聴いております。主にNHK FMなのですが、レベルの低い番組が増えました。しっかりした知識と知性を持つ大人のパーソナリティはどんどん追いやられている状態です。
『ジェットストリーム』はわたしも聴いておりました。オープニングのナレーションにも覚えがあります。この番組を聴いている時は、ぐーっとストレス値が下がった感覚、今でもあります。そして「未知の」しかも魅力的な言葉を知るのはとてもワクワクしますよね。こうしたことも、昨今のレベルの低いリスナー向けのレベルの低いパーソナリティでは望むべくもない状態になっておりますね。
城達也についてはほとんど知りませんでしたが、大人のプロ意識を持っておられた方のようですね。この方の語り口の中には、「ウケ狙い」のいやらしさはまったくなかったですね。これまた昨今は局アナでもウケ狙いばかりですからね。結局のところ、「卑しい人間」が増えたと・・・ついつい現状と比較してしまいますが(笑)、もちろん現代にもいい部分は多くあります(←とフォロー 笑)。

>テレビ出演は一切断わるなど

これは素晴らしいですね。テレビの影響力が呈しているとされる今でも、(結局この人間はテレビへ出るのが嬉しくてたまらないに違いない)という人がわんさとおりますからね。俳優がドラマへ出たり、歌手が歌番組へ出たりするのはいいけれど、一部ガクシャとかラクゴカとか、もちろん立川志らくのことですが(笑)、高木美保とかがワイドショーなどへ座ってつまらないコメントするだけで稼いでいるのは醜悪です。昭和にもテレビへよく出ていた学者などおりましたが、今ほど見苦しい感は受けなかったのですけれど。
子どもの頃に聴いていたラジオで最も心に残っているのは、何と言っても淀川長治さんです。あの人のトークは芸術品ですし、「映画の観方」のみならず、「人間の生き方」まで深くお話してくださっておりました。非常に優しい方であり、非常に厳格な方だったそうで、蓮實重彦をして、「スタッフなどが非礼な態度をした時の怒りようはもの凄く怖かった」と語っております。
あとは、淀川さんとは正反対のようですが(笑)、笑福亭鶴光の『オールナイトニッポン』とか。しかしこれらはFMではありませんね(笑)。
FMでは渋谷陽一の『サウンドストリート』などロック系が中心でした。この人は昭和のロックファンには絶大な影響力を持っておりましたが、今でも『ワールドロック・ナウ』をやっております。渋谷が創始した『ロッキングオン』というロック誌で渋谷の相棒的存在だった松村雄作はプロレスファンでした。まあ、猪木信者でしたが(笑)。

>「ああ、こんな試合するんじゃなかった」

絶対そうですよね。それでもまだ「何度も立ち上がる勇気ある姿」に見えた人たちも少数ながら存在するようで、ほとんど「目の前の事実を否定している」に等しい気がします。いっぷく様がいつもおっしゃる、「現在のビートたけしを上書きしない」という感情との共通点も感じます。やはりいかにファンであっても、「事実は事実として認め」、その上でそれでもファンであるのならそれでいいわけですが、「事実を見ない」、「見てみぬふりをする」、あるいは「事実を事実と認識できない」といった状態になればもうカルト宗教に近接している感じでありまして、RISINと天心周辺にはそうした臭いがぷんぷんしているので、比較的繰り返して取り上げております。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2019-01-03 03:06) 

kinkin

ジェットストリームは、良く聴きましたね・・・・・
自分が学生時代の頃、夜な夜なレポート作りを行っている時に
聴きながら書いていました^^;
by kinkin (2019-01-03 04:54) 

ヤマカゼ

なつかしい。よく聞いてました。声も明瞭で聞くのがたのしみでした。
by ヤマカゼ (2019-01-03 05:52) 

Nlz

明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
by Nlz (2019-01-03 06:09) 

yakko

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたしますm(._.)m
by yakko (2019-01-03 07:47) 

ちぃ

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
by ちぃ (2019-01-03 07:58) 

なかちゃん

JET STREAMのCD10枚組、持ってます。
ボクはシロアリ野郎に取り憑かれての入院中に買ったように記憶しています。
やはりとても癒されました。
今でもたまに静かな夜には聴きたくなりますね。
by なかちゃん (2019-01-03 08:22) 

pn

楽しい時の音楽は周りを心地良く駆け抜け、辛い時の音楽はきっと心に落ちて行くから沁みるんじゃないかなー。
にしても奥さんの疑問、もっともと言えばもっともで(笑)
by pn (2019-01-03 08:33) 

kou

城達也さんの渋い声が忘れられません。
良く聴いていました。
by kou (2019-01-03 09:06) 

coco030705

「ジェットストリーム」は、あまり聞いたことはなかったのですが、城達也さんのお声がとても心を落ち着かせる魅力的なお声だなと思います。CDでも発売されているんですね。機会があったら、聞いてみたいです。
by coco030705 (2019-01-03 09:19) 

ciel-bleu-fonce

ジェットストリーム、覚えています。ネットで聴けるのは重宝しますね。
by ciel-bleu-fonce (2019-01-03 09:55) 

Take-Zee

こんにちは!
週に2~3回は聴いています。
現在の大沢たかおさんの声は馴染みません。
あの城さんの声がよかったなあ~!

by Take-Zee (2019-01-03 13:37) 

フヂ

あけましておめでとうございます☆
2019年もマイペースに
よろしくお願いいたします(*´∇`*)
『長崎犯科帳』は初めて知りましたが、
設定に笑ってしまいました。
by フヂ (2019-01-03 17:10) 

えんや

新年おめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

by えんや (2019-01-03 17:58) 

ヨッシーパパ

ジェットストリームは、昔も今も、よく聞き流しています。
by ヨッシーパパ (2019-01-03 19:28) 

gardenwalker

あけましておめでとうございます
ジェットストリーム懐かしいです
試験勉強しながら聞いてました^^
by gardenwalker (2019-01-03 21:02) 

Ja-Kou66

遅ればせながら
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
by Ja-Kou66 (2019-01-03 22:30) 

ナベちはる

いろんな方が「ラジオを聴きながら勉強していた」などとコメントするところを見ていたら、当時の情景が目に浮かんできました。
by ナベちはる (2019-01-04 00:39) 

そらへい

ジェット・ストリーム懐かしいですね。
東京の狭いアパートで
毎夜寝る前に聞いていました。
音楽の合間に流れる城達也さんのナレーション
神の啓示のように聞こえたことがありました。
by そらへい (2019-01-05 23:01) 

うつ夫

ロマンチックなタイトルと番組ですね。
by うつ夫 (2019-01-07 01:41) 

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