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内田春菊、人工肛門(ストーマ)告白で考えるべき4つのポイント [健康]

内田春菊、人工肛門(ストーマ)の告白を考える

内田春菊が、人工肛門(ストーマ)の日々を語るインタビューが話題になっています。すでに今年の1月、単行本『がんまんが 私たちは大病している』で、自覚症状から抗癌剤治療、そしてストーマと呼ばれる人工肛門を造設するまでを描いていました。



以前は、人気商売の人の病貧争はタブーだったのですが、近年、少なくとも政治家以外の、芸能人や作家などは、自分が昔、いじめられたとか、貧乏だったとか、病気だった(病気である)とか、オープンにするようになりました。




やはり、当事者だからこそ体験したこと、思ったこと、などが書かれていますね。

このインタビューで、私がポイントと思ったことは、次の4点です。

人工肛門(ストーマ)は中途障害である


ひとつは、人工肛門は障害者手帳が出る中途障害ということです。

そして普段、障碍者をコバカにしているあなたも、将来人工肛門(ストーマ)をつけないという保証はありません。

脳卒中で手足が不自由になっても、現在人工膀胱をつける手術による入院中の小倉智昭も、糖尿病で両目が見えなくなっても障害者手帳は出ます。

つまり、誰でも障害者手帳を持つ可能性はあるということです。

現在の当事者が将来の私達のためになっている


今、ストーマを使っている方々の経験のおかげで、将来つけることになる人が、進化したもっと便利なものをつけられるようになるのです。

道路や建物設備など社会資本の進化も、同じことが言えます。

社会発展の道筋は、弱者から始まるのです。

障碍者を「生きることが無駄」扱いしないと気がすまない人は、そうした事実とぜひ向き合ってください。

パブリックトイレの完備などの課題


現状は、ストーマをつけて暮らしても全く問題ない、というわけではないですね。

たとえば、コンビニのトイレに行っても、ストーマの洗浄や姿見などの設備はありません。

オストメイト対応トイレ(人工肛門・人工膀胱造設者のためのパブリック トイレ)のことです。

オストメイト対応トイレ

私は調べたことがないのですが、グーグルマップなどで、オストメイト対応トイレまで検索できるのでしょうか。

抗がん剤治療について


内田春菊は、近年評判の悪い抗癌剤治療をしています。
内田 肛門から2センチのところに腫瘍ができていて、「すぐに手術をすると人工肛門は免れない。手術前に抗がん剤治療をしてがんを小さくし、肛門からの距離が広がれば、人工肛門にしなくてすむかもしれない」と主治医から説明を受けたんです。だから、「人工肛門を回避できる可能性が大きくなるなら」と、抗がん剤治療からスタートしました。

結局、人工肛門にはしましたが、これは内田春菊が、治療に前向きであることを示す話であると思います。

いわれているほどの副作用もなかった、ということも話しています。

内田春菊のケース以外にも、たとえばがんが転移して、本来なら手術適応でない段階(ようするに完治しない段階)でも、すぐに諦めずに、抗がん剤で腫瘍を小さくして、手術適応まで戻す努力をすることはあります。

なのに、今はもうとにかく問答無用に「抗がん剤はトンデモない」の極論大合唱。

そうすると、抗がん剤を効果的に使える人や、抗がん剤でないと治療できない血液関係のがんの人まで、最初から「することが間違っている」と刷り込まれて逃げ腰になってしまい、治療の機会を逃すことがあるのです。

そして


もちろん、生きている間はずっと健康でいたいものです。

でも、まあふつうそんなことはないでしょう。

誰でもいつどうなるかわかりませんから、こうした体験談はおおいに参考にしたいとおもいます。

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コンビニの歴史がわかる!?


コンビニ

地元にあったスリーエフがローソンに、サンクスがファミリーマートに代わったのですが、毎年のように統廃合を繰り返していたんですね。




個人的には、サンクスの品揃えが個性的に思え、唯一、コンビニ弁当を買うのはサンクスでした。

セブン-イレブンの弁当は、失礼ですが、今も買う気がしません。←個人的な感想です。

お気に入りのコンビニ、なくなって残念なコンビニはありますか?

がんまんが~私たちは大病している~ (ぶんか社コミックス)
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図解入門業界研究最新コンビニ業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版] (How-nual図解入門業界研究)
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すとまんが~がんまんが人工肛門編~ (ぶんか社コミックス)

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  • 作者: 内田春菊
  • 出版社/メーカー: ぶんか社
  • 発売日: 2018/10/10
  • メディア: コミック


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末尾ルコ(アルベール)

内田春菊、人工肛門(ストーマ)告白で考えるべき4つのポイント・・・この件は、わたし昨日まで知りませんで、Yahooニュースで見て驚きました。内田春菊は漫画もけっこう読んでますし、女優としても活動してましたよね。今夜のお記事に掲載くださっている写真もそのニュースで見まして、やはりがんというものは厳しいなあとあらためて痛感しました。確かに大腸がんは珍しい病気ではありませんし、誰しも頭に入れておくべきことだと思います。

>社会発展の道筋は、弱者から始まるのです。

まったくおっしゃる通りです。障碍のある方々を非難するような人たちはまず、「命」についての理解や思考がゼロ。そして社会の仕組みに関しても無知。こうした人たちこそ下卑た人間性をどうにかすべきなのですね。
それにしてもストーマとともに生きる人生は様々な状況に置いて過酷なものであると容易に想像できます。長年ストーマをやっている渡哲也など、本当に凄い精神力だと頭が下がります。
わたしは以前、がんを含めて様々な病気の体験談の本をかなり読んだ時期がありました。中には体験談を書かれた後に亡くなった方もおり、時に読んでいて恐怖さえ伴うものですあ、その反面、病気と闘う姿に勇気を与えられることも多いものです。わたしは特に芸能人などで、「亡くなるまで病気を隠し通す」という生き方も否定しませんし、それはもう各々の価値観次第ですし、体験談やびょき告白の中にも(ちょっと、こういう形ではどうなのだろう)と感じるものもあります。ただ、少なからぬ体験談には、人間の尊厳というものをあらためて考えさせていただけるものもありますので、今後もいろいろ読んでいきたいと思っております。

>セブン-イレブンの弁当は、失礼ですが、今も買う気がしません。

そうなのですか!高知では数年前に初のセブン-イレブンで行列ができておりました(笑)。ただ、お弁当はスーパーで買う方がいいです。コンビニのは総じて味が濃いものが多い気がします。

>いつも白目でポーズ

怪奇派、たいへんですよね(笑)。ザ・マミーとかやらされちゃかないません。あのザ・マミーというのは誰が決めたのかなあと今でも不思議です。いちいちコスチュームがたいへんですよね。まったくその気がなかったレスラーが、「お前、今度から包帯巻いてミイラ男な」とか言われたら、かなりショックでしょうね(笑)。確かクラッシュ・ギャルズに憧れていたアジャ・コングがいきなり、「お前、今度から極悪(同盟)な」とか言われて衝撃を受けたというエピソードがあったと思いますが、そりゃそうでしょうね。大変と言えば、獣神サンダーライガーとかも、よくあのコスチュームでプロレスやれるなあと。ファイトスタイルはあまり好きではないのですが、あのコスチュームだと、わたしなら着るだけでもうんざりなのですが、山田は本当にプロレスが好きなのでしょうね。そうでなければ、ライガーを長年はできないと思います。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-12-14 03:03) 

ヤマカゼ

たしかに。人生一寸先は闇といいますからね。参考になりますね。
by ヤマカゼ (2018-12-14 06:25) 

pn

お腹にあるんだ!力む時どこを意識すればいいんたろう?
by pn (2018-12-14 07:28) 

Rinko

内田春菊さんは癌と戦ってらしたんですね。知りませんでした。
いろんな方々のおかげで今の生活がある・・・その視野をさらに広げるべきですね。
by Rinko (2018-12-14 07:58) 

チナリ

こんにちは。

>今、ストーマを使っている方々の経験のおかげで、将来つけることになる人が、進化したもっと便利なものをつけられるようになるのです。

こういう方々のおかげで医療が進歩するということを、私自身知らなければと思いましたし、もっと多くの人たちにも知ってほしいと思いました。

>オストメイト対応トイレ(人工肛門・人工膀胱造設者のためのパブリック トイレ)のことです。

こういったトイレがあることを知りませんでした。

これからは知らなかったでは済まないことがあるかもしれないので、憶えておきたいです。

今回、紹介された対応トイレを私は見たことがないので、全国で普及していくようにしていかなければいけませんね。

お話は変わりまして、これまではローソンさんとサークルK・サンクスさんをよく利用していましたが、サークルK・サンクスさんがなくなってしまったのは残念です。

我が家から歩いていける距離にあったサークルK・サンクスさんも、そこにコンビニ自体がなくなってしまい、コンビニに行くのにもわざわざ車で行かなくてはいけなくなってしまいました。

by チナリ (2018-12-14 10:06) 

えくりぷす

たしか渡哲也さんが、大腸がんから人工肛門であることを「徹子の部屋」(だったと思います)で語っていたと記憶しています。勇気づけられた同じ病気の方も多かったでしょうね。
コンビニですが、セブンはATMを使うことが多く、ローソンは期間限定の楽天ポイントの消化で行くことが多いです。図を見ながら、以前はampmの冷凍の弁当(保存料なしが売りだった)をよく買っていたのを思い出しました^^;
by えくりぷす (2018-12-14 14:53) 

Take-Zee

こんにちは!
私より20歳年上の上司がこれを付けて
いらっしゃいました。 一緒に出張することが
多かったですが、朝晩そのケアが大変でした。

by Take-Zee (2018-12-14 15:40) 

kou

仕事柄付けている方とは多く接してきましたが、自宅ではご不便も多いのですね。
自分も腸を経験してますので、明日は我が身かもしれません。
by kou (2018-12-14 17:04) 

なかちゃん

ガンの経験者です ^^
一応今は完治の扱いですが、身体のどこかに異常があると全て『再発?』なんて情けないことを考えてしまいます。
ホントに、いつ我が身になってもおかしくないと思いますね(^^;

by なかちゃん (2018-12-14 21:25) 

ナベちはる

病気については、他人事とは思わずに「自分にも起こりうること」として考えておかないと改めて思いました。
by ナベちはる (2018-12-15 00:27) 

A・ラファエル

グーグルマップでは対応していないと思います。
バリアフリーマップで検索すれば東京という広範囲の検索や練馬とか個別地域のはみつかるようです。
障害者用トイレを使用していて扉を開けられるという事故を何度か経験していまして、構造その他、
もっと改善されないかといろいろ思うところではあります。
by A・ラファエル (2018-12-15 17:21) 

hana2018

自由な言動と、自らを自称Bitch!なイメージをウリにしていた、内田春菊。
しばらく見かけないと思っていましたが、癌と戦い続けていた訳なのですね。
粋なお着物を着て、微笑んではいる・・・上の写真を見て、失礼ながら老けた印象が、病気がそうさせたのでしょうか。
中途障害者のひとりとして、他人事とは思えません。誰も好き好んでこうなった訳ではないけれど、それでも今は人として、前を見て生き続けなければならない。
自分の意思表示が出来る限りは、そうあって欲しいものの、ベッドに寝続けるだけ、人間の尊厳が失われる事態になった時、無駄な延命だけは拒否したいもの。
本人の思いとは別に、家族の希望で生かされてしまうかもしれません。
今のうちにシッカリと書き残しておく、それは早いに越したことはなく思います。

by hana2018 (2018-12-15 23:00) 

犬眉母

著名な方には、こうした体験談は
どんどん語っていただきたいですね。

by 犬眉母 (2018-12-17 02:13) 

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