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田波靖男、若大将、クレージー、そして『飛び出せ!青春』も執筆 [懐かし映画・ドラマ]

田波靖男、若大将、クレージー、そして『飛び出せ!青春』も執筆

田波靖男(たなみやすお、1933年12月12日~2000年3月21日)さんの生まれた日です。脚本家・作家・プロデューサーとして活躍しました。東宝出身で、若大将シリーズ、クレージー映画など、東宝喜劇映画の脚本を執筆した後、フリーとなってテレビドラマやアニメにも活躍の場を広げました。(画像は劇中より)



田波靖男といえば、若大将シリーズや東宝クレージー映画の執筆が有名ですが、それらの作品はもうこのブログでは何度もご紹介しています。

若大将シリーズ


若大将シリーズは、東宝が1961年~1971年まで製作した、高度経済成長期の大学生⇒新入社員の、恋とスポーツを描いた加山雄三の青春コメディです。

17作にわたる若大将シリーズでしたが、もともと最初の3作『大学の若大将』『銀座の若大将』『日本一の若大将』で完結するストーリーでした。

そのすべてを田波靖男が書いています。

しかし、3作が好評だったために、4作目以降は、3作の構成をベースにした、若大将一家と青大将以外は毎回出演者も設定もかわる1話完結で繋がりのない続編が、17作目まで作られたわけです。

途中で、加山雄三は30歳になってしまったので、さすがに大学生はないだろうということで就職させ、相手の女性も星由里子から酒井和歌子に交代しています。

東宝クレージー映画


東宝喜劇映画の屋台骨を支えたと言われる、植木等主演、もしくはクレージーキャッツが全員出演した『東宝クレージー映画』では、その基礎となる第1作目の『ニッポン無責任時代』、第2作目の『ニッポン無責任野郎』を田波靖男が執筆しています。

社長シリーズのメインライターだった笠原良三が師匠なので、明るく楽しい作品でした。

その後は、東宝の社員から専属契約脚本家になり、70年代以降は、一本独鈷の脚本家として、映画、テレビドラマ、アニメ、人形劇など幅広く活躍しました。

ということで、今回は、青春学園ドラマの金字塔といわれた『飛び出せ!青春』の第12話『ガラクタ楽団全員集合!』(1972年5月14日放送)をご紹介します。

ガラクタ楽団全員集合!

同作全43話の中でも、ベスト5に入れたくなるいい話です。

『飛び出せ!青春』


音楽の教育実習生(水沢有美)が来る話です。

水沢有美

今までやる気のなかった生徒たちが、フォークソングを歌ったり、ギターを弾いたりする斬新な授業で、音楽の授業に関心をもつようになります。

河野先生(村野武範)は好意的ですが、本倉先生(酒井和歌子)は懐疑的、江川教頭(穂積隆信)や塚本先生(柳生博)は断固反対。

村野武範

酒井和歌子

江川教頭(穂積隆信)や塚本先生(柳生博)

権限のある音楽教師(犬塚弘)は、オケの指揮者になりそこねたデモシカ教師のため、どうでもいいと思っていますが、長いものに巻かれて一応反対。

しかし、江川教頭(穂積隆信)はこれをテコに、河野先生(村野武範)の処分まで計画していることを知り、本倉先生(酒井和歌子)は態度を変えます。

そして、ガラクタ呼ばわりされていた落ちこぼれの生徒たちが、ギターをうまく弾けるようになったことに感極まった犬塚弘先生は、「音楽とは音を楽しむものなんだ。これが音楽というものなんだ」と、水沢有美先生を一転支持。

自分も諦めず前向きに生きることを決意するストーリーです。

主題歌を歌う、青い三角定規も出演。『太陽がくれた季節』と『青春の旅』を歌っています。

青い三角定規

『青春の旅』の最後の2小節は、いつ聴いても胸にぐーっと染み入って前向きな気持になれます。

犬塚弘は、本職はベースですが、ギター演奏も絵になっていて、ああ、さすがクレージーキャッツはミュージシャンとして素晴らしかったんだなと思いました。

そして、穂積隆信がもう、悪役教頭で面白いのなんのって……

村野武範先生に、「君はサッカーと暴力しかノウがないのに、音楽がわかるのかね」と、ボールをけるゼスチャー付きで声を裏返して罵倒しているので、半世紀も前のドラマを見ながらついつい引き込まれて、暴力は「ノウ」なのかって、画面に突っ込んでしまいました。

同作のメインライターは鎌田敏夫なのですが、田波靖男脚本もセリフがイキイキしていて面白かったとおもいます。

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青春学園ドラマの金字塔


水沢有美さんは、ツイッターで、私のアカウントに女優では最初にフォローしてくれた方です。

兄妹の星.jpg

「水沢有美は、青春学園ドラマ出演者最年少(13歳)と、最多出演タイトルの記録保持者だ」とツイートしたら、「へえー、そうなんだ」と、ご本人がリプライしてくれました。

大変光栄なことではありますが、ネットは、誰がどこで見ているかわからないなと気持ちが引き締まりました。

とにかく、本作は青春学園ドラマの金字塔といわれるだけのことはあります。

平成30年の現在でも、きっと面白いドラマだと思います。

未見の方は、機会があればぜひご覧ください。

大学の若大将
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末尾ルコ(アルベール)

田波靖男、若大将、クレージー、そして『飛び出せ!青春』も執筆・・・『若大将』シリーズの17作という数も素晴らしいですね。いかに自力ある人気だったかよく分かります。最近加山雄三はももクロも共演することも多く、それがまたすごくいい感じなのです。今年の大晦日の『ももいろ歌合戦』(笑)にも出演しておりまして、昨年の同企画出演時の映像も観たのですが、ラップとの共演もおもしろく、80歳を超えていまだ挑戦する姿に最敬礼したい思いです。
そして『若大将』シリーズと言えば、星由里子と酒井和歌子という見目麗しいヒロインですね(←まだ観てないのに語る 笑)。お二人ともいかにもエンターテイメント作品のヒロインに相応しい、美しく、可愛らしく、そしてスクリーンに相応しい伸びやかなプロポーションの女優でした。
酒井和歌子は『飛び出せ!青春』にも出演していたのですね。主題歌は青い三角定規の「太陽がくれた季節」。この歌、今でもバリバリに歌えますので、もちろんドラマの方も観ていたはずなのですが、各エピソードについてはまるで記憶にありません(笑)。この時点でわたしは既に酒井和歌子を毎週のように観ていたわけですね。しかしまだわたしは酒井和歌子の魅力についての感度が備わっていなかった。う~む(笑)。おそらくまだアイドル歌手中心に興味があったのでしょうね。そしてご紹介くださっているエピソード、本倉先生(酒井和歌子)は懐疑的だったのですね(笑)!今、おもしろい教育に関する本を読んでおりますが、ちょっとその内容を彷彿させていただけるエピソードのように感じます。

>「音楽とは音を楽しむものなんだ。これが音楽というものなんだ」

この台詞なんか、まさにその本の伝えている内容そのものなのですね。つまり、まず生徒に創造的な興味を芽生えさせることが重要なのではないかという主張で、既成の「教育」のほとんどに懐疑的な内容の、なかなかラジカルな本でおもしろく読んでおります。
田波靖男は松田聖子の『プルメリアの伝説 天国のキッス』なども脚本を担当しているのですね。そして「梅野かおる」名義でアニメ『不思議の海のナディア』も。こうして名義を変えていることにも脚本家としてのこだわりを感じます。
水沢有美はすべて違う役で『太陽にほえろ!』へ何度も出演しているのですね。おもしろいですね。そして子供時代のわたしのヒーローだった石橋正次の『アイアンキング』へも1話だけ出ています。お名前に記憶はありませんが、何度となく目にしている可能性大です。

>秋吉久美子がいきなり全裸に

「ヌード」はいまだ日本ではほとんどのメジャー女優はやりませんから、特に思春期までの少年にとっては時に大きな衝撃となったものですね。それと、わたしの父が特に清純派好みだったこともあり、我が家では「はすっぱ」系は忌避される傾向がありました。ただ私の場合、中学くらいからは名画座で濃厚なフランス映画も観るようになっていたし、桃井かおりのファンだったこともあって、比較的早い段階で女優のヌードは映画によっては当然かなという基本姿勢(笑)はできておりました。

「ヘンな臭い」に関してはわたしもいろいろありまして、あまり文字にしない方がいいような対象もありますが(笑)、そして確かに同じ対象の臭いでも、自分のものと他人に物はまったく違いますね。そして臭いに対するフェテイッシュも、エロティシズムの重要な要素ですよね。 RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2018-12-12 03:25) 

ヤマカゼ

脚本家・作家・プロデューサーといろいろ多才な方だったのですね。
by ヤマカゼ (2018-12-12 06:20) 

Rinko

昭和な感じがいいですね~^^
青い三角定規の曲が今頭の中をグルグルっと回り始めました♪
by Rinko (2018-12-12 07:48) 

pn

さりげなーく酒井和歌子を出している所が好きです(*´▽`*)
暴力が「ノウ」なのかはともかく穂積隆信の声が頭の中で再生されます、敵役と言えば穂積です間違いなく(笑)
by pn (2018-12-12 08:35) 

Take-Zee

おはようございます!
好きな女の子のタイプでした("^ω^)・・・
名前も知らなかったのですが、調べてみると
同い年です。 いいおばさんになっていました。
水沢有美さんのブログを見ました!

by Take-Zee (2018-12-12 10:18) 

えくりぷす

他の記事もそうですが、46年も前のテレビドラマの1話についてこれだけ詳細に語れるいっぷくさんは凄いなぁと思います。
>未見の方は、機会があればぜひご覧ください。
見てはみたいのですが、DVD(ブルーレイ)BOXを買うか、CSに加入して放送されるのを待つか…
by えくりぷす (2018-12-12 10:39) 

チナリ

こんにちは。

今回も記事を拝見させていただきましたが、知らない作品でした。

>村野武範先生に、「君はサッカーと暴力しかノウがないのに、音楽がわかるのかね」と、ボールをけるゼスチャー付きで声を裏返して罵倒しているので、半世紀も前のドラマを見ながらついつい引き込まれて、暴力は「ノウ」なのかって、画面に突っ込んでしまいました。

昔の作品を改めて見てみると、突っ込みどころの多い作品が結構ありそうですね。

今とは違って規制が緩く、ネットなどもない時代だからこそ作ることができた作品と言えると思いますが、今の時代で同じような内容を作っていたらバッシングの標的でしょうし、そういう意味では昔のほうが良い時代だったと感じますね。

by チナリ (2018-12-12 11:04) 

kou

青春学園ドラマとクレイジーは大好きでリルタイムで観てました。今はあまりテレビは観なくなりましたが、自分の場合は高校時代ですべて止まっている感じです・・・。
by kou (2018-12-12 18:39) 

なかちゃん

内容なんて覚えてないけど、『飛び出せ青春』はずっと見てました。
穂積隆信さん、覚えていますよ。
主題歌は今でもうたえます。
こういうドラマが大好きでした(^^)

by なかちゃん (2018-12-12 20:31) 

ナベちはる

>音楽とは音を楽しむものなんだ。
演奏するにしても聴くにしても、どちらにしても「音を楽しんで」こその音楽ですね。良い言葉だと思いました。
by ナベちはる (2018-12-13 00:57) 

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