浜美枝、クレージー映画のヒロインは食・農・美しい暮らし研究家 [東宝昭和喜劇]
浜美枝さん(はまみえ、1943年11月20日~)の誕生日です。1960年代は東宝の看板女優として活躍。70~80年代はテレビドラマの出演やワイドショーアシスタントをつとめましたが、その後は箱根で古民家ギャラリーを運営したり、食と自然に関する講演を全国で行ったり、近畿大学の客員教授をつとめたりと新たな分野で活動しています。(画像上部はGoogle検索画面より)
経歴は、すでにWikiにも書かれていますが、浜美枝は中学卒業後、東京急行電鉄(東急)自動車部(現在の東急バス)に入社してバイガイドに就業。
1959年、東宝映画『侍とお姉ちゃん』のコンテストに応募したのがきっかけで東宝に入社します。
1961年に、『社長道中記』で、森繁久彌の娘役に抜擢。
続いて1962年に、東宝のオールスター映画『若い季節』に出演します。
東宝のオールスター映画に出演したということは、浜美枝がこの時点でオールスターの一員と認められたわけです。
以来、東宝クレージー映画30作中、植木等の相手役として13作に出演しています。
DVD『クレージー作戦くたばれ!無責任』より
DVD『日本一の裏切り男』より
媒体不明ですが、各社を代表する映画女優が、いっせいに水着になっているグラビアで、東宝は星由里子、南弘子と浜美枝が選ばれていますね。
左から南弘子(東宝)、小川知子(東映)、江波杏子(大映)、星由里子(東宝)、浜美枝(東宝)、高鞠子(大映)、松原智恵子(日活)、東山明美(クラウンレコード)です。
1967年公開の、007シリーズ『007は二度死ぬ』ではボンドガール役を演じ、「国際的名声を得る」(Wikiより)女優となりました。
しかし、映画斜陽化で、東宝は1970年に俳優の専属契約を解除。
以降は、テレビ、ラジオで活躍しました。
『昭和の爆笑喜劇DVDマガジンNo.2』(講談社)のインタビューには、現在の浜美枝が登場しています。
現在は、箱根で自宅の一部を開放した古民家『やまぼうし』を運営する他、“食・農・美しい暮らし”をテーマに講演活動を行い、近畿大学客員教授に就いているそうです。
女優で食や農を語る文化人は、ほかにも岸ユキや高木美保などいますが、浜美枝は高木美保のように、ワイドショーでコメンテーターをやらないようなので、最近はお目にかかる機会がありませんでした。
が、とにかく現在も女優としてではありませんが、現役で活躍しているとのこと。
しかし、そんな浜美枝も、かつてはテレビの生放送で涙したことがありました。
女優・タレント業から遠ざかった“ある理由”
『小川宏ショー』というワイドショーで、アシスタントをつとめていた浜美枝に対して、「中卒のバスガイド出身のくせに一人前の口を叩くな」と手紙が局に送られて来て、浜美枝が涙ながらに反論したことがあったのです。
その後、彼女は芸能界を事実上引退して、上記のような文化人の道を進みました。
「中卒=見識があるはずがない」という視聴者を見返す気持ちがあったのでしょうか。
浜美枝の前任者の藤田弓子も、「日本の主婦は怠け者」という捨てぜりふを吐いて降板しています。
ご両人とも、出演者に意味のない文句ばかり言っている視聴者に嫌気が差したのかもしれません。
以前の記事でも書きましたが、議員になった三原じゅん子に対しても、「高校中退の貴女が何を語れる????」との誹謗があったと話題になりました。
三原じゅん子は、選挙という唯一合法な手続きで正当に選出された議員です。
自由民主党を支持しようがしまいが、三原じゅん子議員を好きであろうがなかろうが、当選した以上、血税で歳費を払っている有権者は、彼女に働いてもらわなければならないのです。
「語れる????」ではなく、「語ってください」と求めるのが、前向きで健全な有権者がとるべき姿勢です。
以前、ショーンKなるタレントの学歴詐称が話題になった時、裏切られたと悪しざまに罵倒するご意見も拝聴しましたが、言説そのものではなく、「学歴」で信用するあなたのような存在こそが、“「高学歴」のショーンK”を登場させたのではないかとおもいました。
私が思うに、学歴による人間判断というのは、もう信仰に近い「疑似科学」じゃないかなと思います。
学歴は本来は、「こういうことを学びました」という成果のはずなのに、人を差別したり罵倒したりする道具になっているのは寂しい話ですね。
孤独って素敵なこと
浜美枝 凛として、箱根暮らし
浜美枝、クレージー映画のヒロインは食・農・美しい暮らし研究家・・・こうしてあらためて浜美枝のお写真を拝見しておりますと、フランスの大女優ジュリエット・ビノシュと少し似ています。顔の形は浜美枝の方がやや面長ですが、目鼻口の感じに共通点が。若き日の浜美枝はフランス映画へ出演しても違和感ない容貌でしたね。昨今の日本人は体格もよくなり、腰の位置も高くなっておりますけれど、なぜか今の女優に浜美枝や星由里子のような見事なプロポーションの人はあまり見かけません。ちょっと痩せ型が多いですよね。グラマラスが売り物の深田恭子もプロポーション全体では浜美枝や星由里子ほどではありません。これは少し不思議ですね。
『若い季節』は「パリ仕込みのミステリー?」というコピーですね。おもしろそうですね~。しかもポスターのジェリー藤尾の顔がホラー映画のようです(笑)。『007は二度死ぬ』は何度か観ておりますが、また観たいですね。前にも書かせていただいたと思いますが、『007』シリーズへ、しかもボンドガールとして出演しているのは凄いことで、これからも世界中で観られ続けるわけですから、浜美枝の新たなファンは今後も生まれ続けるはずです。
>「日本の主婦は怠け者」
これは主婦だけではないですよね。ただ確かに、何割かの主婦の嗜好がテレビのレベルを下げているのは間違いありません。朝からテレビをつけている機会の多いのが主婦の方々ですからね。
>もう信仰に近い「疑似科学」じゃないかなと思います。
同感です。結局そういう人たちは、「中身」や「質」を吟味するだけの能力がないのですよね。作品の「質」ではなくて、観客動員や視聴率でしか話ができない人たち。例えば日本のメディアでは、「絵画」についての話題は、「いくらで落札されたか」ばかりですものね。
わたしの『男はつらいよ』の観方は初心者なりのファンタジーでありまして、シリーズ中未鑑賞の作品も多くある段階での遊戯的な感想とでも言いましょうか。ある意味、(そうだったら、おもしろいな)くらいのものでございます。いわば、「明智小五郎と小林少年は同性愛の関係だったに違いない」とか語りながら悦んでいるような感覚でしょうか。『男はつらいよ』を厳密に御鑑賞しておられるいっぷく様のお見立てには太刀打ちできるものではないし、山田洋次監督が読んだら噴飯してしまうかもと思いながらも、やはり感じたことは正直に書いておこうという感じの文章でございました。
>さくらは寅次郎に負い目を感じている関係に見えましたが
絶対、そうだと思います(笑)。まあひょっとしたらわたしの場合、子どもの頃(お姉さんがいたらなあ)などと不埒な妄想に耽っていたようなものでありますゆえ、(倍賞千恵子のような妹がいたら、自分なら 笑)という邪な気持ちもありながらの鑑賞がそんな感想を持ってしまう一因かもしれません。
>寅次郎はさくらを心の拠り所としていたのではないいかと思っていました。
絶対、そうだと思います(笑)!
わたしのクセで、これは実は「深読み」というほどのものではなく(時に深読みを試みることもありますが 笑)、気に入った作品はできるだけいろんな方向から愉しもうと、わざとヘンな解釈をしてしまうところがあります。ただ、わたしの心の中では寅次郎とさくらが、言うに言われぬ想いに心を焦がしつつ人生を送っていると考えることで、肉体関係を持つことはなくとも、一つの理想的な男女の愛の形があったのでは・・・と妄想をいまだしております。結ばれることがないからこそ、永遠に二人の想いは熱いままだ・・・とか、勝手に妄想するのが好きなのです。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-11-20 02:55)
浜美枝さんは特に意識してなかったので、
007で取り上げられた時のニュースが凄かったので憶えてます。懐かしい女優さんの若かりし頃の勢揃いはいいですね。
by 旅爺さん (2018-11-20 06:15)
なんだ中卒だったのか!急に親近感が(笑)
by pn (2018-11-20 06:16)
綺麗な女優さんでしたね、努力家でもあったのですね。
by ヤマカゼ (2018-11-20 06:29)
浜美枝さん、美しい方ですよね。
そんな話があったとは知りませんでした。
by Rinko (2018-11-20 07:47)
盗撮やのぞきで性依存症の外来診療を受診した患者の多くは高学歴の男性で、初診までに平均約1000回盗撮を繰り返している--。盗撮の加害者像が浮かび上がりました。https://mainichi.jp/articles/20181120/k00/00m/040/040000c?fbclid=IwAR0YUGwVYNbnhpSrfFkEH73qA9be43aNSNoztmhUC4_CxKDIAznLqp-3NpI
by 関谷貴文 (2018-11-20 12:40)
学歴だけで人を判断する奴ほどおバカはいないと思います。
きっとその辺にでも繋がっていないと他人に対して優位なものが何一つ無くなってしまう、そんな程度の奴でしょう。
by なかちゃん (2018-11-20 16:01)
浜美枝さんと関係ない話になってしまいました。
日本人唯一のボンドガールですからね、スゴイと思います。
by なかちゃん (2018-11-20 16:03)
こんにちは!
”あなたのパターンは”の女性たち・・
みなさん綺麗でしたね。
でも今並んだら・・婆さんたちになってしまいました。
その分私も爺さんです。
by Take-Zee (2018-11-20 16:04)
うん、うん、納得。
by hagemaizo (2018-11-20 19:03)
浜美枝さんと言えば、中学校の時に夢中になった007シリーズの中で、ボンドガールとしてでした。
by ヨッシーパパ (2018-11-20 19:05)
「学歴」が差別に使われるなら、学歴は要らないですよね。
「学歴」を楯に取って差別に使う人が残念で仕方ありません…
by ナベちはる (2018-11-21 01:08)
こんばんは。
中卒でも頭が良くて身なりや言動も素晴らしい方もいますし、逆に大卒でも身なりや言動がなっていなくて、常識も伴っていない人もいるので、学歴だけでその人を決めつけるのはよくありませんね。
我が家は、父が中卒なのですが、だからこそ私と妹には最低でも高校は卒業してもらいたかったと聞かされたことがありました。
その父は、高卒の私なんかよりもいろいろなことに詳しいので、驚くこともしばしばあります(決して、父を馬鹿だと思っているわけではありません)。
by チナリ (2018-11-21 01:58)
今も5chあたりで、「学歴による人間判断」している馬鹿をよく見かけますね。
by えくりぷす (2018-11-21 09:11)
浜美枝さん、確かに007に出ていましたが、その出方は後半唐突にという感じです。wikiに書いてあるとそれが通用してしまいますが、「007は二度死ぬ」のボンドガールはやはり若林映子さんではないかと。まあ、ボンド映画に出ていたのでボンドガールというのは間違いではありませんが。
by アニマルボイス (2018-11-21 23:37)