『秘密のデカちゃん』(1981年4月15日~1982年1月6日、大映テレビ/TBS)というコメディドラマが、6日からTBSチャンネル2で始まります。主演は石立鉄男と大場久美子。刑事ドラマの設定になっていますが、犯人を追う緊張感よりも、主人公の「秘密」をめぐるスリルを面白おかしく描いた、大映ドラマらしいコメディです。(上の画像はTBSチャンネル2サイトより)
『
秘密のデカちゃん』は、4年前も同チャンネルで放送されましたが、今回は久々の“再放送”です。
『秘密のデカちゃん』は、『おくさまは18歳』(1970年9月29日~1971年9月28日、大映テレビ/TBS)の設定を変えた焼き直しした、大映ドラマのひとつです。
大映ドラマというのは、大映テレビという制作会社が作った一連のドラマのことをいいます。
Facebookタイムラインより
かつてあった映画会社の大映のテレビ部門(テレビ室)が、大映の倒産(1970年)によって、大映テレビというドラマ制作や俳優マネジメントの新会社を設立しました。
同社の製作したドラマは、
1.因果な設定
2.オーバーリアクション
という2大特徴があります。
『おくさまは18歳』は、夫婦である先生と教え子が、周囲にそれを隠して生活するコメディでした。
一方、『秘密のデカちゃん』は、刑事が捕まえた容疑者の娘を成人するまで育てたところで、2人は夫婦になってしまい、やはり周囲にそれを隠して生活する「爆笑刑事ドラマ」(公式サイトより)です。
コメディというと、途中でシリアスな場面、ちょっと泣ける場面などを加えてメリハリをつけるものですが、『秘密のデカちゃん』に、それは全くありません。
夫婦の関係がバレそうになり、それを必死で隠す大げさな芝居が毎回続きます。
でも飽きないのは、役者も巧いし、話もよくできていたんでしょうね。
刑事は石立鉄男、婦警になった娘は大場久美子。
2人の秘密を知っているので、いつもハラハラしている署長が名古屋章。
年頃の大場久美子を狙っている同僚刑事は、秋野太作、鈴木ヒロミツ、岡本達哉(現岡元八郎)、宅麻伸。
一方、石立鉄男を狙っている婦警は由紀さおり、女医が岡まゆみ、署長の娘の比企理恵。
石立鉄男と同期ながら直属の上司が峰岸徹。
緻密なスラップスティックコメディを完成させるためのキャスティングと思われる、石立鉄男の先輩刑事役で谷幹一。
このメンバーに、セミレギュラーの婦警で海老名美どり、そして一応事件が起こるので、多少のゲスト出演が加わります。
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むずかしいことは何も考える必要なし
見ないとわからないので、ツイッターからリンクしておきます。
オープニング(1分49秒ごろから)に、このドラマの設定と面白さが凝縮して表現されています。
とにかくテンポが良いですね。
今回、久しぶりだったので、面白くて繰り返し観てしまいました。、
音楽は、クレージー映画を担当した萩原哲晶です。
むずかしいことは何も考える必要なく、とにかく45分楽しめます。
DVD化されていないので、未見の方は、ぜひご覧ください。
大映テレビ主題歌コレクション~TBS編~ - ARRAY(0x12596680)
大映テレビの研究
『秘密のデカちゃん』因果な設定と大仰な演技の大映ドラマ・・・動画、拝見しましたが、この子役が成長して大場久美子になりそうにないですよね(笑)。これもひょっとして狙ったのでしょうか。しかも石立鉄男が24歳には見えないし・・・と思ったら、このドラマの頃は40前だったのですね。わざわざ「24歳」とテロップへ出すあたりも狙っているのかもしれませんね。スラップスティックはこのような丁寧な仕事が大切です(笑)。さらに、死の床の父親は井川比佐志ですよね。この名優がいきなりこのようなファニーな演技で笑わせてくれる。これが大映ドラマの神髄ですね(笑)。さらに申せば、死の床の井川比佐志は、布団(シーツ?)から首だけ出してますね。今の女子中高生でもきっと、「カワイイ!」と叫びそうです。わたし、こういう仕事っぷり、大好きなのです。
『秘密のデカちゃん』を観ていたかどうかは定かではないのですが(とほほ)、大場久美子は人気ありました。昨今のアイドルにはないタイプですよね。幼児の頃から育て、成長したら夫婦になるという設定はかなり倒錯的で、いまだったらすぐに、「気持ち悪い!」とか言われかねませんね。しかしフィクションの世界、あるいは男性の妄想としては実に魅惑的です。しかもそれがティーン男子の憧れの大場久美子ですから、注目を浴びないはずがありません。
大映ドラマの、「因果な設定」と「オーバーリアクション」が機能して愉しめたのも、芸達者な俳優たちがズラリだったからこそですね。
それと由紀さおり!いや~、美しい面立ちですね。いっぷく様が憧れてらしたお気持ちがよく理解できます。この由紀さおりが今でもばりばり歌ってくれているのは本当に嬉しい限りです。
>竹下景子は不可解以外の何物でもありませんでした。
確かにそうですね。他のゲスト女優と比べても、竹下景子のバリューは概ねかなり落ちるのではと思います。マドンナのほとんどは大女優クラスですからね。どこか山田監督のツボ(笑)に嵌ってしまったのかもしれませんね。ツボというのは奥が深いですからね~。ふとしたことでツボに嵌ってしまい、人生のかなりの時間をツボの中で過ごす事態も少なくありません。
>あー、いいなあこのシーンと思いました。
分かります!家に帰ったら既に可愛い女性が待っているという、まさに男のロマンです。ちょっとした(笑)セックスなど足元にも及ばない男のロマンですね!今であれば家へ帰ったら、「胸を強調した薄手のニット衣装」の有村架純が二階から顔を出すとか・・・(笑)。
>『喜劇婚前旅行』
YouTubeって、探せばいろいろあがってますよね。ものによってはすぐ削除されてしまうので、いいのを見つけたら、削除される前に観てしまおうとスケジュール調整(笑)をします。ひょっとしたら生涯で一度の鑑賞機会かもしれませんですからね。
若い頃の原田美枝子に有村架純が敵うわけはありませんが(笑)、唯一原田美枝子にないものは、「おぼこい顔」だと思います。(この顔に、このプロポーションが・・・)というところが有村架純のインパクトと魅力ではないかと。そして、普通っぽいようでいて、いろいろ想像させてくれる表情も持っております。
それにしても原田美枝子と風間杜夫のドラマのお話もすごいですね。わたし80年代はあまりドラマは観てなかったようですが、ちょっと損した気分です。覚えているのは、確か『青春の門』だったと思うのですが、高橋洋子がレイプされるシーンがあって、もちろん現実のレイプ犯などは「厳罰に!」ですけれど、創作物の中での出来事は別のお話でして、件のシーンはしばらく心に残っておりました。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-11-05 03:06)
大場久美子かわいいなぁ(*´▽`*)
by pn (2018-11-05 06:22)
石立鉄男さんのテレビシリーズ昔よくみてました。懐かしいですね。
by ヤマカゼ (2018-11-05 06:26)
素晴らし作品を紹介していただき感謝。
石立鉄男、ウゥー。豪華なキャスト、ウォー。
このドラマを見ていませんでした、とても浸りたいです。
くそいまいましいのは、BS見られない環境なのです。
ハッピーになれるチャンスを逃してしまいました。
by hagemaizo (2018-11-05 06:48)
こんにちは!
こういうドラマもあったようですね。
じっと見入ってしまいました!
by Take-Zee (2018-11-05 10:34)
これ観てました。
当時の大場久美子は最高に可愛かったです。
その中では『噂の刑事トミーとマツ』が好きでしたが、石立鉄男も出演してましたね。
by tsun (2018-11-05 11:15)
このドラマは見ていないだけでなく、存在すら知りませんでした。
一時やたらとドラマ出演の多かった石立鉄男、ある時期を境にスッカリ出なくなりましたが、何かあったのでしょうか。
婦警役の大場久美子、70年代アイドルとして大いに売れた彼女ながら…とある番組内で得意料理を披露する…と言う企画がありました。
・・・ところが彼女の作ったものはカレー、カレーにも色々、食材から吟味して、手間暇かけて作るのもありながら。。一般的には手抜きメニューであり、材料と時間のない時にのメニューと思うのですけれど。。
そこから勝手に作れる料理はカレーだけと言った、彼女の貧しい家庭環境がイメージされてしまい・・・ドラマを見ても、なんか不幸な影を背負った健気な人としか思えずにいるのです。本当はそんなの独りよがりな思い込みなのでしょうけどね。
by hana2018 (2018-11-05 11:48)
大映ドラマは見たことないですが、素晴らしい出演陣ですね。
とても観てみたいドラマです(^^)
by なかちゃん (2018-11-05 13:19)
大場久美子、懐かしいですね、アイドルでしたね。
大映テレビというのがあったのですか、映画の大映の
テレビ部門です、大映が倒産したから今はないですね。
by kohtyan (2018-11-05 17:02)
再放送で見ていたトミーとマツが好きでした^^
by kyon (2018-11-05 17:08)
大場久美子に反応してしまいました。友人が熱烈なファンだったので良く覚えています。
彼女自身は自己破産したりと大変な人生を歩んだようですが、時々テレビで姿を見るので安心しています。
by kou (2018-11-05 17:16)
大場久美子は、高校時代に大ファンでした。
コメットさんも可愛かったです。
by ヨッシーパパ (2018-11-05 19:20)
石立鉄男さんは 後に[少女に何が起こったか]に出てましたよね。^^
判ってはいるんですが 大映ドラマを見ていると今でも感化されてしまいます。小泉今日子に嫌がらせする 嫌な賀来千賀子 百恵さんに壮絶な嫌がらせをする 秋野暢子・・・。台風情報で伊勢湾台風に匹敵するとか言われると 思い出してしまう私です。^^
判っているのに。(^^)あ、役の上でですよ。勿論。
多数出演している 伊藤かずえもドラマでなく地で演じているように思えてしまうのが怖いです。比企理恵さんは最近見かけないですね。^^
by ゆうのすけ (2018-11-05 22:37)
テンポのいいOP、見ていると時間が過ぎるのがあっという間に感じます。
by ナベちはる (2018-11-06 00:34)
『秘密のデカちゃん』なんとも楽しそうなドラマですね。Amazonプライムで見た『おくさまは18歳』ではお隣さんの冨士眞奈美がいい味を出してましたけど、その役回りは、由紀さおりや岡まゆみがやるのでしょうか。
by えくりぷす (2018-11-06 11:01)