『プレイガール』は女性国際秘密保険調査員のアクションドラマ [懐かし映画・ドラマ]

『プレイガール』(1969年4月7日~1976年3月29日、東映/東京12CH、現テレビ東京)といえば、古き良き昭和のテレビ史に残るお色気女性アクションドラマ。今日はそのキャップ(オネエ)役だった沢たまき(1937年1月2日~2003年8月9日)の命日なので思い出してみます。(画像は劇中より)

プレイガールというタイトルは、女性の国際秘密保険調査員たちを指しています。

名前はかっこいいですが、実際に存在する、火災保険や自動車保険の事故調査をするアジャスターとは全く別です。
その実態は、生命保険会社の依頼を受け、保険金詐欺の疑いのある事件を、極秘に調査依頼する裏社会稼業です。
保険会社は、金融業で多額の保険金が動くだけに、トラブルが発生しやすく、その一方で信用第一ですから、簡単に警察にというわけにはいきません。
そこで、国際秘密保険調査員を使って、隠密に保険金絡みの事件を片付けるわけです。
プレイガールの報酬は、用心棒と紛争解決要員として保険金の1割、ということになっています。
保険金詐欺の高飛びや、事件の真相解明のために、たんなる殴るけるのアクションシーンだけでなく、拳銃をうつシーンもあります。

何より、アクションシーンにおける、ミニスカートから繰り出される間延びした前上段蹴りのパンチラ、毎回のように出てくる調査員たちの入浴シーン(時々胸を隠さない時もあり)、レギュラーメンバーが全員水着のオープニングなど、男性視聴者を喜ばせるお色気シーンがふんだんに採り入れられたのです。
以前も、『プレイガール』については、DVDが発売されたことをご紹介しました。
⇒『プレイガール Premium Collection』は昭和の“月9”ドラマ
レギュラー5人でスタートし、そこから番組編成期に入れ替えや増減を繰り返して、延べ22人が調査員として活躍しています。
戸川昌子、沢たまき、應蘭芳、緑魔子、真理明美、桑原幸子、八代万智子、范文雀、高鞠子、浜かおる、大信田礼子、西尾三枝子、片山由美子、深田ミミ、太田きよみ、渡辺やよい、宮園純子、八並映子、ひし美ゆり子、東三千、大堀早苗、夏樹レナ、です。
戸川昌子の起用は、「文化的要素を加えるため」だったそうですが、出演したのは数回でした。

愛称オネエの沢たまきが、陣頭指揮をとりました。

日活の青春映画に出ていた西尾三枝子や、ポスト富司純子といわれた宮園純子の出演は意外な気がしますが、やはりメンバーのキャラクターにバリエーションを持たせたかったのでしょう。
個人的には、片山由美子、ひし美ゆり子の登場は衝撃的でしたね。


とくに片山由美子には、東京12チャンネルのドラマとは思えない、トレンディな魅力がありました。

あとは、范文雀、大信田礼子、深田ミミちゃんなどが子供心には印象に残っています。
プレイガールファンのみなさんは、いかがですか。
「お色気」以外の「色気」
冒頭で、お色気アクションとご紹介しましたが、足掛け8年続いたからには、それだけでない魅力があったとおもいます。
たとえば、関西テレビが、女性だけの秘密警察ドラマとして『コードナンバー108 7人のリブ』(1976年10月5日~12月28日、宣弘社/関西テレビ)を制作しました。

Google検索画面より
⇒『コードナンバー108 7人のリブ』38年越しのDVD化とCS放送
野際陽子、ジュディ・オング、前田美波里、牧れい、毬杏奴、山内えみ子、ミッチー・ラブなどを揃えました。
少なくとも、『プレイガール』よりも、役者の格も、アクションの質も、ストーリーのシリアスさも、ずっと上でした。
にもかかわらず、『コードナンバー108 7人のリブ』は3ヶ月で打ち切りとなりました。
その違いは、2つの「色気」が、『コードナンバー108 7人のリブ』には欠けていたからだとおもいました。
一つ目の「色気」は、「パンチラ」や入浴シーンのような「お色気」。
もうひとつは、ヒューマンインタレストです。
登場人物が、なぜ「国際秘密捜査機関の捜査官」という命がけの仕事についたのか、そこが描けていなかったのです。
そして、野際陽子はいつも険しい表情で、メンバーは「ですます」で会話をしていました。
一方、『プレイガール』は、メンバーがいきなりレギュラー入りするのではなく、まずゲストとして登場。
兄弟を失ったり、その地方にいられなくなったりして、プレイガール入りするという手順を踏んでいたため、登場人物の背景が明確になっていたのです。
そして、全員愛称がつき、フレンドリーな雰囲気がありました。
ま、男性視聴者の多くは、そんなことより、1つ目の「お色気」目当てだったかもしれませんが(笑)
現在もDVDは販売していますし、CSの東映チャンネルで放送されることもあります。
古きよき昭和のお色気+色気のアクションドラマ、機会がありましたらぜひ、1度御覧ください。
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プレイガール Premium Collection(1) [DVD]
片山由美子さん、今の時代でも十分いけそうなファッションですね^^
by Rinko (2018-08-09 12:49)
東京12チャンネルという響きが懐かしいですね^^;
自分はテレビ東京の方が馴染んでますね^^;
コメントありがとう御座います<(_ _*)>
いっぷくさんは真剣にコメントされてますから
大丈夫です(*^^*)
特に自分の子ども関係に対してのコメントは
とても真剣にされていると思います(^ー^)
by たじまーる (2018-08-09 18:25)
懐かしいですね〜小学生でしたが、見ておりました(^^;アクションものが好きだったのです。同様の理由でキーハンターも大好きでした。
by エンジェル (2018-08-09 19:06)
昔沢たまきのプレイガールは見てました。懐かしいです。
何人か知ってる女優さんも居ますがもう忘れてます。
by 旅爺さん (2018-08-09 19:33)
昭和の時代は、ゴールデンにこんな番組やってたのとか
言う人もいますね。
でも今はインターネットがもっと過激になってますし、
ネットと地上波で棲み分けているから
地上波の役割が変わったのでは?
by 犬眉母 (2018-08-09 19:37)
今だと、「お色気」番組は地上波だと…ですね。
by ナベちはる (2018-08-10 00:09)
『プレイガール』は女性国際秘密保険調査員のアクションドラマ・・・「お色気」「色気」「色香」「セクシー」「コケティッシュ」など無数の同義語の差異を駆使しつつ、エロティシズム探求を人生の大きなテーマとするわたしにとって避けては通れぬ(笑)ドラマのようですね。とは言えテレビ東京のドラマですね。高知では放送してなかったかもです(笑)、わたしは観た記憶がありません。それにしてもなかなかの長寿ドラマだったのですね。思い返せば昭和の高知、PTA関係の方々がお色気番組放送を阻止していたという噂も多々ありまして、それが都市伝説だったか事実だったかは定かではないのですが、例えば『タモリ俱楽部』はこちらでは放送が始まってからすぐ終わりました(笑)。遠い遠い過去のことではありますが。
ただこの『プレイガール』、馴染みのない女優がかなり出ております。と言いますか、22人の中で、知っている人の方が少ないですね。またしても新たな世界をお教えいただいた心持ちです。このお写真のひし美ゆり子はちょっと林寛子と共通点があるように感じますね。
>間延びした前上段蹴りの
このような技が重要なのですよね(笑)。とても実戦的とは言い難い技を敢えて繰り出して視聴者をワクワクさせる。プロレスと共通するサムシングがあります(←無理やり 笑)。
>ポスト富司純子といわれた宮園純子
へえ~、そんな人がいたんですね。プロフィールをちょっと見てみましたが、映画出演本数もとても多いですね。「ポスト」とはいかなかったようですが、宮園純子の作品も機会があれば観てみたいです。
そして出演女優の顔ぶれを見て感じるのですが、皆「大人」ですよね。今のように「大人の女優」もほとんどいなければ、そもそも「大人の文化」もほとんど無いというご時世には成立しないテレビドラマだとも言えそうです。「色気」という観点からすれば、綾瀬はるかとか新垣結衣とか、あるいは胸とかを売り物にしていた深田恭子などでさえも、何か足りないんですよね。嫌いではないのですが。
水道代も高いですよね~。数年前ですが、ソーラーパネル関係の故障が原因で、知らないうちに水道水がどんどん漏れていたことがあったんです。使用量のメーターをチェックしに来た人に、「水道水がずっとどんどん出続けてますよ」と指摘され、それでもすぐにはどこから出ているか分からなかったのですが、「こりゃあ、すごい額になってますよ」という話になり、その料金が15万円くらいということで真っ青になりました。ただ、「目に見えない範囲で漏れ出ていた場合」の減免措置がある程度適応されて、かなり減額してもらいはしたのですが、それでも痛い出費でした。
>パソコンが暑さで壊れてしまった
そういうことも頭に入れておかねばなりませんね。わたしの現在の家は築20年くらいですが、家屋はまずまず丈夫なのですが、家の中にあるものもほとんど20年くらい前から使い続けている有様で、どのアイテムがいつどうなるか分からない状態です(笑)。
テーズの試合をそう多く観ているわけではないですが、思いの外「やられ芸」の時間が多いし、しかも見事(笑)ですよね。
>10年前のプロレスの試合を
10年前の試合を放送していたのですか!えらくタイムラグがありますね。まさしくプロレス名画座で、羨ましい限りです。わたしの場合、動くルー・テーズを観たのは新日時代の猪木戦でして、しかも試合をやった頃はまだ高知で放送してませんで、ずっと後になってビデオを借りて観ました。猪木がブロックバスター・ホールドで勝った試合ですが、いきなりのテーズのバックドロップに、「この年で、こんなすげえバックドロップを!」とプロレスファンの友人と共に驚いたものです。この試合はすっきりした試合で、「やられ芸」を出す必要はなかったですが、プロレスを観始めた時期に目の当たりにしたら驚きますよね。力道山相手ののらりくらりぶりなど今観ても十分インパクトがあります(笑)。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-08-10 01:34)
残念ながら見ていませんでした。レンタルショップ探してみます。
by ヤマカゼ (2018-08-10 06:11)
CM開けでしたっけ?「プレイガール」の変な声(笑)、良く真似てました(^_^;)
by pn (2018-08-10 06:23)
8年間続いたんですねー素晴らしい
戸川昌子さん意外でした
by チャー (2018-08-10 07:37)
プレイガールの声が怖かったような
記憶があります。
by たあさん (2018-08-10 16:41)
小学校の時はプレイガールごっこ、その後はチャーリーズエンジェルごっこしてました(笑)
by barbie (2018-08-10 21:49)
プレイガールは、NHKラジオで杉作J太郎氏が30分以上喋っていたのを聞きました。予告編のナレーションだけが梅宮辰夫という贅沢もしていたのですね。
by えくりぷす (2018-08-11 12:16)
関西では遅い時間帯だったのか
見たかったのになかなか見られなかった記憶があります。
by そらへい (2018-08-14 22:24)