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『京浜急行・昭和の記憶』京急マニアの祖・吉村光夫氏を思い出す [生活]

『京浜急行・昭和の記憶』(吉村光夫、高井薫平著、彩流社)を今日は読みました。新刊本ではない(2011年)のですが、2月14日は著者である吉村光夫氏(1926年2月14日~2011年1月3日)の生まれた日です。元TBSアナウンサーで鉄道ライターとしても活躍した吉村光夫氏ですが、とりわけ京急マニアとして知られています。




吉村光夫氏というと、TBS時代は『夕やけロンちゃん』のロングおじさんとしておなじみです。

『夕やけロンちゃん』のロングおじさん
Google検索画面より

当時はどうして「ロングおじさん」なのかわからなかったのですが、長身だからということでした。

京急マニアとしては、書籍の執筆、写真の提供、DVDのナレーション等、まさに京急マニアの祖として活躍されました。

吉村光夫氏の京急を語るナレーションは本当に楽しそうでしたね。

これは京急マニアに限らないことかもしれませんが、とくに京急は車両形式と編成のバリエーションが多いことからそれらをを表す記号が飛び交い、私などはとてもついていけないのですが、吉村光夫氏が工学部の出身であることも影響はあったのかなと思います。

さて、『京浜急行・昭和の記憶』は、吉村光夫氏が提供した主に1950年~1980年代の京急の写真に、吉村光夫氏自身がキャプションを付け、高井薫平氏が他の方の写真を加えた上で「京急の歩み」をまとめたものです。

具体的には、140形、230形、300形、400形、500形、新旧600形、700形、800形、新旧1000形、1500形、2000形、2100形と、戦後登場したすべての車両が最低一葉は登場します。

撮影場所は、品川、鮫洲、北馬場、京「浜」蒲田、羽田空港、京「浜」川崎、神奈川新町、子安、横浜、金沢文庫、金沢八景、浦賀、三浦海岸など、あらゆる駅で撮影しています。

おそらくは、ほぼ全駅で撮っていて、その中から一部を選んで掲載したのではないかと思います。

私の生まれていない1950年代の写真も多く、当時の建物、町並みを知ることもできます。何度見ても飽きません。

しかも、その当時ではめずらしいカラー写真もあり、140形や、230形の車体更新前のリアルな色あいがわかります。

京急ファンでなくても、沿線出身の方なら、きっと有意義な書籍だと思われるでしょう。

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京急思い出の車両


京急とは、基本は真っ赤なボディと白い帯の「赤い電車」として知られる首都圏の大手私鉄です。

山手線圏内を出て横浜まで東海道線とほぼ並走し、三浦半島まで1時間ちょっと。

羽田空港に直結する羽田空港線や、初詣客がベスト3に入る川崎大師に行くための大師線なども支線で走っています。

羽田空港線が高架化されたことで、駅伝の踏切問題が解消したことが全国ニュースにもなりました。

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私は生れも育ちも京急沿線だったものですから、京急に対するこだわりは、吉村光夫氏にはとてもかないませんが、私なりにあります。

私が京急で思い出深い車両というと、

230形


なつかしの映像 京浜蒲田駅と空港線(昭和50年代)


晩年は羽田空港線を走っていましたが、糀谷から京「浜」蒲田に向かう電車が来ると、側道を競走したものです。

旧600形


京急・旧600形

品川始発でしたが、目的駅に先着の電車を見送ってでも乗りたい車両でした。70年代前半に指定席券無しで冷房がついたクロスシートはそれだけ魅力的な電車でした。

当時、私が下車する京「浜」蒲田は通過するのですが、乗り越して多摩川を越して京「浜」川崎まで乗ってから戻っていました。

一貫して同電鉄でもっとも速い種別(快速特急など)で走り続け、大幅な改造もなくセミクロスシートの仕様を守り通した正真正銘のロマンスカーでした。

逗子……といえば第一運動公園!

旧1000形


これはもう、戦後の京急の象徴的な車両です。

京急旧1000形

晩年は、京急唯一の盲腸線である大師線を走っていました。

これはその終点の小島新田という駅で撮ったものです。

700形(2代目)


写真がないのでペーパークラフトで(汗)

ペーパークラフト、京急700形

京急にしては先頭の窓が小さい車両で、導入された当時から子供心に違和感があったのですが、むしろその違和感が存在感にもなっていたかもしれません。

Facebookでも京急マニアのグループに参加させて頂いてますが、『京浜急行・昭和の記憶』は、今も話題になっている資料的価値の高い書籍です。

京浜急行・昭和の記憶

京浜急行・昭和の記憶

  • 作者: 高井 薫平
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2011/08/18
  • メディア: 大型本


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