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足裏みがき、脳の活性化と毛細血管再生につながるか [健康]

足裏みがきを記事にしているのは今月号の健康雑誌『壮快』(2015年3月号)。『日刊ゲンダイ』(2015年1月31日付)でも取り上げています。具体的には、足の裏をブラシを使って磨くと、脳が活性化するとともに、体内の毛細血管が再生されるという話です。エビデンスはわかりませんが、侵襲性のない健康法なので読んでみました。

『壮快』(2015年3月号)より

タイトルは、「血管を大掃除する特効療法、毛細血管が再生する!足裏みがきで血液中の酸素濃度もアップしてボケを防ぐ」。

提唱しているのは、最近脳科学の話でメディアに登場する黒川伊保子さんです。

黒川伊保子
Google検索画面より

肩書は、「人工知能研究者」「脳科学コメンテーター」。つまり医学者ではありませんが、それがどうして健康雑誌に登場することになったのか。

それは人間とロボットの違いである「足裏」から新たな発見があったからだといいます。

記事にはこう書かれています。

私たちが歩く時に、足裏の神経が、地面の傾きや滑り具合、靴や靴下の感覚などを脳に伝え、脳が各部位に指令を出す仕組みになっている。

脳と感覚はそれほど密接につながっている。

一方、二足歩行のできるロボットは21世紀の現在存在はするけれど、そのような仕組みにはできていない。

人間が歳をとって、転んだり、歩き方がぎこちなくなったりするのは、筋力の問題だけでなく、足裏の感覚が鈍ったから。

それは、足からの情報が脳に伝わらなくなっていることだから、ボケにもつながっていく。

ゆえに、歩けなくなるとボケるは真理である、と黒川伊保子さんは言います。

別の言い方をすると、「足裏の感覚を研ぎ澄ませば、段差でつまずくなどの『老化』を防げるのではないか」(『日刊ゲンダイ』2015年1月31日付)ということです。

もみ手と一緒に行ったら効果倍増するか!?


そこで、黒川伊保子さんが日課にしているのが、入浴時の足裏磨き。

左右の足の裏を1分間、フットケアブラシでこするのだそうです。

目的は脳の活性化にあったのですが、それ以外の効果も。

それが冒頭に書いた毛細血管の再生と、血液中の酸素濃度の上昇というのです。

『壮快』(2015年3月号)には、「フットケアブラシによるブラッシング」が、「何もしない」ときよりも高い数値を示す「組織酸素飽和度の変化」というグラフが載っています。

さらに足裏ブラッシングは、ひざ下の体表温度も上がるそうです。

マッサージでは「足もみ」というのがありますが、それも「足から脳への刺激」という点で狙いが重なるものがあるのかもしれませんね。

足もみ

しかし、こすって毛細血管再生と血液中の酸素濃度が上昇するなら、何も足ではなくてもいいのでは? という気もしてきます。

「脳が各部位に指令を出す」のなら、たとえば「手」でもいいわけです。

さすれば、思い出すのは、『臓器の急所ー生活習慣と戦う60の健康法則』で、吉田たかよし氏が推奨していた「もみ手」です。

吉田たかよし・Google検索画面より
Google検索画面より

同書では、揉み手をすることで、副交感神経が優位になり温かくなる。体の緊張がほぐれ、体内を守る免疫力が働くようになると書かれています。

黒川伊保子さんの足の裏マッサージでも副交感神経が優位になり、免疫力が活性化されるのかもしれませんね。

記事では、「組織酸素飽和度の変化」以外の調査をしているわけではなさそうなので、医学的にどのくらい意義のあることかはこれだけではわかりません。

まあ、これで解決するほど、脳や老化の問題は簡単なものだとは思いません。

ただ、準備も要らず、コストも掛からず、侵襲性もありませんから、よほど特殊な持病がない限り、闘病中の人でも「足裏みがき」は試せるものだと思います。

と同時に、「もみ手」も並行して行えば、そこに期待される効果は倍増ということになるわけですが、いずれにしても“ものは試し”ということで、面白そうだなっと思われた方は手足こすりを心がけてみてはいかがでしょうか。

壮快 2015年 03月号 [雑誌]

壮快 2015年 03月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マキノ出版
  • 発売日: 2015/01/16
  • メディア: 雑誌


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