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『大田区の法則』区民がLOVEの理由がわかる!? [大田区散歩]

『大田区の法則』(大田区の法則研究委員会編集、泰文堂・リンダブックス)という書籍が、Facebookの大田区グループで話題になっていたので読んでみました。内容は、大田区に関するトリビアとでもいうべき雑多なエピソードを紹介する読み物です。



著者は、大田区研究家の奥山睦さん。私も最近参加した、「大田区おたく」というFacebookの大田区愛好家グループのメンバーです。やはりそこのメンバー何人かがアイデアを出されたようです。

私が、今は凍結されてしまったツイッターのアカウントで、このブログの記事タイトルをツイートしていた時、大田区の記事は奥山睦さんがリツイートしてくださっていたこともあります。

もっとも、Facebookは本名で参加しているので、そのツイートが私だとは気づいておられないと思いますが。

それはともかくとして、同書は「○○の法則」という地域の小ネタ集のシリーズになっているようで、『長崎の法則』『新潟の法則』『岡山の法則』『北海道の法則』などが出ています。

でも、『東京の法則』でも『23区の法則』でもなく、さらに小さな自治体である『大田区の法則』というのが凄いですね。

まえがきには、大田区が日本有数の高級住宅街である田園調布から町工場の蒲田まであり、世間では格差社会と揶揄されることが書かれています。それは「ミラーボールのような多様性をもった地域」だそうです。

また、大田区民は大田区で働き大田区で遊ぶという大田区完結型の人も多いということ。

大田区には羽田空港があり、日本一を誇れることもいろいろある。だから「大田区LOVE」な人が多い、ということです。

まあ、厳密に述べると、このブログで何度も書いてきたように、工場地帯は羽田や森ヶ崎で、蒲田はむしろ商業地なんですが、世間のイメージは「蒲田=工場の街」となっているようです。

昔、田宮二郎の『高原へいらっしゃい』(1976年3月25日~7月15日、TBS)というドラマがあって、池波志乃(中尾彬夫人)が「蒲田の工場」出身という設定だったのですが、セリフを聞いていると、蒲田ではなく六郷だったんですね。

実際に、六郷(住居表示は本羽田)には工業団地があることもこのブログでは書きました。

テクノWING大田
テクノWING大田、21世紀の大田区町工場

六郷は六郷であって蒲田ではないんですけどね。

まあ、よその方からすると、どっちでもいいことかもしれませんが。

同書の目次から、大田区がよそと較べて「一番」や「唯一」であるものを抜粋します。すでにこのブログで記事にしているものは、画像と関連記事も書きます。

銭湯の数が23区で一番多い


六郷温泉
六郷温泉

蒲田温泉まんじゅう(和菓子処清野)大田区は23区随一の温泉処

海苔問屋の数が日本で一番多い


旧東海道・美原通りの海苔問屋
旧東海道・美原通りの海苔問屋

大森・美原通りなど旧東海道の史跡

商店街の数が日本で一番多い


梅屋敷商店街・ぷらもーる
梅屋敷商店街・ぷらもーる

ウメヤシキロール、梅屋敷シェークドールの大田区ご当地商品

都市公園の数が日本で一番多い


宝来公園
宝来公園

田園調布、宝来公園からいちょう並木を歩きせせらぎ公園へ

私立幼稚園入園料の補助金額が日本で一番多い


昭和島は23区一の秘境駅


多摩川台公園には都内唯一の古墳展示室がある


多摩川台公園古墳展示室
多摩川台公園古墳展示室

多摩川台公園 古墳展示室や浄水場跡、どりこの坂をのぼる

「ダブルダッチ」世界一のチームが大田区にいた


都内で一番第2次産業事業従事者が多い


ということです。

みなさんの故郷や現在お住まいの地域には、どんな特徴がありますか。

あと欲を言えば、同書には大田区生まれ・出身・在住の有名人が力道山ぐらいしか書かれていませんでしたが、もっと入ると区外の人の関心をひき、区民の誇りにもなったのにと思います。

このブログですでにご紹介した人を含めて大田区ゆかりの人は、パッと思い出すだけで馬込文士村の人びとを除いてもこれだけいます。

高峰秀子淡島千景フランキー堺、岩井友見・船戸順、田中実谷啓犬塚弘、鈴木ヤスシ、片桐はいり、真野あずさ、小沢昭一松尾和子平山美紀、手塚理美、長山洋子、龍虎立原博、浅野温子、杉真理、笠松美樹、真行寺君枝、松本伊代、渡辺満里奈、引田智子……。

そして、大田区生まれの総理大臣は羽田孜さんです。

まだたくさんおられるでしょうけど、こうした方々も紹介されるとよかったのではないかと思います。

大田区に関心を持たれた方は、ぜひ同書をご覧ください。

大田区の法則 (リンダブックス)

大田区の法則 (リンダブックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2014/11
  • メディア: 単行本


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