穴守稲荷神社例大祭(羽田)が行われた11月3日は文化の日。あちこちで学園祭や秋祭りがあったようですね。穴守稲荷神社例大祭の近くでは、東京都立城南職業能力開発センター大田校(萩中)の学園祭にあたる技能祭が行われていました。事前の天気予報がパッとしなかったのでどうしようかと思っていましたが、結局両方行ってきました。
大田区では、11月3日は区内最大のイベントともいわれる「OTAふれあいフェスタ2014」(大森ふるさとの浜辺公園)や、都立六郷工科高等学校の文化祭などが行われました。
昨日までは、大田区西蒲田にある日本工学院専門学校の「かまた祭」もありました。
Facebookの大田区コミュニティではそうした情報がずいぶん流れてきて、知っている人も行っていたのでどうしようか迷いましたが、人混みがあまり得意でないことから、昨日はブログ記事の通り東海道川崎宿(
六郷の渡しほか)をまわり、今日はあえて情報の少ない方に行ってみようと思い、穴守稲荷神社例大祭と、都立城南職業能力開発センター大田校技能祭に行くことにしました。
穴守稲荷神社例大祭
例大祭はどこの神社でも行う、もっとも重要なお祭りです。したがって、地元はもちろん、遠方からも多くの崇敬者や参拝者が訪れ御祈祷を受けます。
同神社は七五三を19日に行いますが、少し早めに今日参拝に来る人や、受験シーズンを控えて合格祈願に来る人もいました。
拝殿の右隣にある奥の宮の鳥居は、「千本鳥居」まではいきませんが、数えてみたら36本鳥居でした。
信者の寄進によるもののため、そのすべてに個人や団体の名前が書かれています。見事なものです。
神楽殿では、お神楽が奉納されました。
菊花展も例年通り行われました。
羽田物産展も出店されていました。
羽田はもともと漁師の町です。漁業権が復活したことは、「
羽田、シジミ復活で再び漁師町に!?」でご紹介したとおりです。
『
スチュワーデス物語』の記事で書きましたが、穴守稲荷は旧羽田訓練センターの隣にあることから、ロケ地として使われることがありました。
『スチュワーデス物語』第2回より
しかも、教官と訓練生は境内で踊り出すシーンもありました。考えてみたらすごいドラマです。
ただ、このドラマによって、穴守稲荷神社が多くの人に知られることになったかもしれません。
穴守稲荷神社について
穴守稲荷神社については、
羽田七福いなり巡りでご紹介しました。
そもそも穴守(あなもり)とは、どうして命名されたのでしょうか。
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東京都神社庁長・平岩昌利氏の説明によると、「江戸時代(文化・文政年間)に、暴風、波浪によってたびたび決壊する堤防の穴を守るために、稲荷大神を堤上に勧請したのが始まり」(『穴守稲荷社史』穴守稲荷神社刊)ということです。
つまり、穴守とは、堤防にあいた穴の水害から人々を守るという神徳から命名されたわけです。
もともと、穴守稲荷神社は、旧羽田空港の場所にありました。
ところが、アメリカの占領軍が、突然48時間以内の立退きを穴守稲荷神社や地域住民に迫ったため、きちんとした立ち退き手続き(立退き料等)もないまま、追い出されるように現在の場所に移ったそうです。
しかし、大鳥居だけはどうしても撤去できず。撤去しようとすると必ず悪いことが起こったため、講和条約後、羽田空港が民間の空港として機能するようになっても、大鳥居はそのまま残りました。
『クレージーの怪盗ジバコ』(1967年、東宝)より
現在その大鳥居は、羽田沖に無事移設されています。
最寄り駅は、もちろん穴守稲荷駅(京急羽田空港線)です。ちなみに、羽田空港線は1963年までは「穴守線」という名前でした。上品な駅前商店街「
穴守ふれあい通り」には美味しい和菓子屋さんもあります。
都立城南職業能力開発センター技能祭
このブログでは、過去に
萩中公園について記事にしましたが、
その向かいにあるのが、東京都立城南職業能力開発センター大田校です。穴守稲荷神社から15分ほど歩きます。
私が高校ぐらいの頃は大田高等職業訓練校、通称羽田職業訓練校といっていましたが、7年前から現在の名称になったそうです。
すでに社会に出た人の職業訓練だけでなく、高校新卒者も1年、ないしは2年課程で定期的に募集が行われています。
その東京都立城南職業能力開発センター大田校の文化祭である技能祭も今日行われました。
石膏やコラージュなどの展示物、模擬店などのほか、エコバッグやメモスタンドなどの工作教室、レーザー加工機やAEDの実習・実演コーナー、福祉調理科という履修課程の受講生が作る給食の試食会なと、センターの特徴がよく出ていた内容でした。
いただいたおみやげ(付箋、メモ、ティッシュ、書類入れ)
高校を出た後の進学というと、大学か専門学校と思いますが、地域の企業と連携した職業学校として興味深い機関であると思いました。
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