『銭湯養生訓』で読む、アスリートのHSPを利用した「強い体」作り [ヒートショックプロテイン]
『銭湯養生訓』(草隆社)という書籍が5月下旬に発売され、話題になっています。書かれている「養生訓」は、このブログでも何度か記事にしたヒートショックプロテイン(HSP)による「強い体」づくりです。著者は元ノンプロ投手の神藤啓司氏。タイトル通り、独自に試行錯誤し実践した銭湯の効率的な入浴方法を披露、解説しています。
これまでこのブログでは、ヒートショックプロテイン(Heat Shock Protein、HSP=熱ショックタンパク質)について、修文大学の伊藤要子教授の書籍や新聞記事などをご紹介してきました。
伊藤要子教授によると、42度のお風呂に10分入り、体温を38.5度に上げる「マイルド加温療法」によって、その2日後をピークに、体内の細胞を修復したり代謝したりするタンパク質の発現が上昇。ケガや病気に対する生体防御反応が高まるといいます。
『銭湯養生訓』の著者である神藤啓司氏は、甲子園を経験した元高校球児で、大学、ノンプロを通じて投手として活躍。登板2日前に、銭湯の熱い風呂にじっくり入浴すると体調がいいことを経験していました。
そして、肩痛をきっかけに、本格的に「強い体」をつくるための入浴法を試行錯誤するようになり、銭湯の熱くて深い風呂に入ることで、より養生効果があることをつきとめたといいます。
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では、家庭の風呂ではなくなぜ銭湯なのでしょうか。
以前、『東京スポーツ』(2013年8月13日付)で神藤啓司氏がコメントしたことをこのブログの記事「温泉や銭湯でより活性化する!?ヒートショックプロテイン」でご紹介したことがあります。
理由は、その温度や質についても重要視しており、温泉にはその点でピンからキリまであるとしてます。
その点、銭湯なら何より温泉よりも気軽に行ける。そして、450円で42度以上の熱さと広い浴槽がある。つまり、ヒートショックプロテインの発現を効率よく上昇できる。
そして、アカの他人が衣服を脱ぎ、貴重品をロッカーに預けたままひとつの浴槽に入るというのは、日本人ならではの美徳や公共心のあらわれであるから、週に2回、最低でも週に1回は銭湯に入ろう、いきつけの銭湯(ホーム銭湯)を持とうと呼びかけています。
お風呂に入って「強い体」になれるのは大変素晴らしいことです。
が、シャワーや半身浴に慣れた現代人には、42度以上のお風呂に浸かって体を温めるのは、何か過酷なトレーニングをしているような負担がかかるように思えるかもしれません。
私も、「ヒートショックプロテイン、お風呂で加温の「0円健康法」」で書いたように、あまりコンディションの良くない時に熱いお風呂に入ると、逆に何日も疲れが残ってしまう経験をしました。
神藤啓司氏も、いきなり熱い風呂に入るのは禁じています。
同書によると、神藤啓司氏は試行錯誤によって、7つのステップによる「熱い銭湯入浴法」を編み出しました。
すべてのステップを実践するのに7ヶ月かかりますが、そのぐらい時間をかけて体を慣らしていくことが必要なのでしょう。
具体的なことは同書をご覧頂くとして、要するに熱いお湯に入りっぱなしではなく、1分~3分ごとに浴槽から出たり入ったりするのです。
そして、その時間や回数や湯温を、1ヶ月ごとに上げていくわけです。
ステップ7の時点では、43度の湯に合計8分入ることになっています。
急に43度、ずっと入り続ける43度では厳しいと思うかもしれませんが、長い時間をかけて休み休み入る43度なら、医師の管理下にある人でなければ可能なことなのでしょう。
43度といえば、がん細胞を死滅させる温度といわれます。
もちろん、43度の風呂に入ったから、即体温が43度になってがん細胞を殺せるわけではありません。
が、細胞にとってはそれほど決定的な刺激を与えられる温度ですから、十分に体を慣らした上でチャレンジすることで、ヒートショックプロテインによる生体防御反応の向上を実感できるかもしれません。
これまでこのブログでは、ヒートショックプロテイン(Heat Shock Protein、HSP=熱ショックタンパク質)について、修文大学の伊藤要子教授の書籍や新聞記事などをご紹介してきました。
伊藤要子教授によると、42度のお風呂に10分入り、体温を38.5度に上げる「マイルド加温療法」によって、その2日後をピークに、体内の細胞を修復したり代謝したりするタンパク質の発現が上昇。ケガや病気に対する生体防御反応が高まるといいます。
『銭湯養生訓』の著者である神藤啓司氏は、甲子園を経験した元高校球児で、大学、ノンプロを通じて投手として活躍。登板2日前に、銭湯の熱い風呂にじっくり入浴すると体調がいいことを経験していました。
そして、肩痛をきっかけに、本格的に「強い体」をつくるための入浴法を試行錯誤するようになり、銭湯の熱くて深い風呂に入ることで、より養生効果があることをつきとめたといいます。
HSPは熱くて広い風呂でこそ発現が上昇する
では、家庭の風呂ではなくなぜ銭湯なのでしょうか。
以前、『東京スポーツ』(2013年8月13日付)で神藤啓司氏がコメントしたことをこのブログの記事「温泉や銭湯でより活性化する!?ヒートショックプロテイン」でご紹介したことがあります。
「家庭のお風呂で熱いお湯にしてもいいのですが、銭湯や温泉に入るほうがもっと効果的です。お風呂に深さがあって、その圧力が体を活性化するのです。例えば、第2の心臓とされる“ふくらはぎ”を刺激し、全身の血流が促進されるのです。家庭のお風呂ではふくらはぎに圧力がかかりませんからね」(「食アスリート協会」代表の神藤啓司氏)このコメントの限りでは、銭湯と温泉は同格だったのですが、『銭湯養生訓』では、さらに踏み込んで、銭湯の方が温泉よりもいいと述べています。
理由は、その温度や質についても重要視しており、温泉にはその点でピンからキリまであるとしてます。
その点、銭湯なら何より温泉よりも気軽に行ける。そして、450円で42度以上の熱さと広い浴槽がある。つまり、ヒートショックプロテインの発現を効率よく上昇できる。
そして、アカの他人が衣服を脱ぎ、貴重品をロッカーに預けたままひとつの浴槽に入るというのは、日本人ならではの美徳や公共心のあらわれであるから、週に2回、最低でも週に1回は銭湯に入ろう、いきつけの銭湯(ホーム銭湯)を持とうと呼びかけています。
7ヶ月かけて43度の銭湯で「強い体」にできる
お風呂に入って「強い体」になれるのは大変素晴らしいことです。
が、シャワーや半身浴に慣れた現代人には、42度以上のお風呂に浸かって体を温めるのは、何か過酷なトレーニングをしているような負担がかかるように思えるかもしれません。
私も、「ヒートショックプロテイン、お風呂で加温の「0円健康法」」で書いたように、あまりコンディションの良くない時に熱いお風呂に入ると、逆に何日も疲れが残ってしまう経験をしました。
神藤啓司氏も、いきなり熱い風呂に入るのは禁じています。
同書によると、神藤啓司氏は試行錯誤によって、7つのステップによる「熱い銭湯入浴法」を編み出しました。
すべてのステップを実践するのに7ヶ月かかりますが、そのぐらい時間をかけて体を慣らしていくことが必要なのでしょう。
具体的なことは同書をご覧頂くとして、要するに熱いお湯に入りっぱなしではなく、1分~3分ごとに浴槽から出たり入ったりするのです。
そして、その時間や回数や湯温を、1ヶ月ごとに上げていくわけです。
ステップ7の時点では、43度の湯に合計8分入ることになっています。
急に43度、ずっと入り続ける43度では厳しいと思うかもしれませんが、長い時間をかけて休み休み入る43度なら、医師の管理下にある人でなければ可能なことなのでしょう。
43度といえば、がん細胞を死滅させる温度といわれます。
もちろん、43度の風呂に入ったから、即体温が43度になってがん細胞を殺せるわけではありません。
が、細胞にとってはそれほど決定的な刺激を与えられる温度ですから、十分に体を慣らした上でチャレンジすることで、ヒートショックプロテインによる生体防御反応の向上を実感できるかもしれません。
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