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快速VS急行、どちらが速いかの結論は!? [生活]

快速VS急行、どちらが速いかの結論は!?

快速、快速特急、通勤快速、特急、急行、準急……。大手私鉄鉄道各社は、複数の列車種別を設定しています。優等種別があるということは、各駅に停まる電車よりも速い電車があるということですが、いろいろあるとどれが速いのか、どれに乗ればもっとも短時間で目的地につけるのか、乗り慣れていないと判断がむずかしいものです。




多様な種別の比較に関するページが、Googleで検索するとたくさん出てきます。

「快速VS急行、どちらが速いか」で検索すると約420,000件

「快速VS特急、どちらが速いか」で検索すると約143,000件

「新快速VS特急、どちらが速いか」で検索すると約159,000件

ページによっては、具体的な路線についてのものであったり、たんに種別名の比較であったりします。

ネットとしては、なかなか盛り上がる話題らしいですね。

そこで、『日刊ゲンダイ』(2014年10月6日付)は、「快速と急行、どっちが速い」という記事を書いていますが、それによると、東武(伊勢崎線・東上線)なら「快速」が速く、西武線や京王線、相鉄線なら「急行」の方が速いそうです。

列車種別は、命名もその順位も各社が独自に定めているので、同じ種別名でも優等の順位が違う場合も少なく無いですから、ややこしいことは確かです。

同紙は、各鉄道の「ややこしい」例をいくつか紹介。また、各社の種別を、快速、区間快速、急行、区間急行、準急、普通という6つの種別に当てはめて表にしています。

各電鉄の列車種別(『日刊ゲンダイ』10月5日付)
『日刊ゲンダイ』(10月5日付)より。クリックで拡大

大手私鉄がどんな種別を設定しているのかが一目でわかるという点では、有用な表だと思います。乗り慣れていない電車の種別を事前に知っておけば、何も知らないまま乗るよりも戸惑うことが少ないでしょう。

ただ、その種別を使っていない鉄道会社も、それぞれの種別に相当するものに当てはめているので、種別名から速さをイメージしようとすると、逆にわかりにくいかもしれません。

たとえば、京急のダイヤには「特急」がありますが、表では同電鉄のダイヤにはない「準急」に相当するとなっています。「急行」は「エアポート快特」。本当の急行である「エアポート急行」は「区間準急」だそうです。で、「快速」はブランクになっています。

京急bトレインショーティー
京急Bトレインショーティー

う~ん。京急利用者の方々。ピンと来ないと思いませんか。




私の考えでは、やはり「快速」にあたるのは「快特(快速特急)」だと思います。

で、「特急」はやはり「特急」なんですよね。旧1000形の時代から、隣の国鉄(現JR)と早さを競う京急は「特急」であって、「準急」だのなんだのといった他の種別では実感がわきません。

京急で特急として活躍した旧1000形
京急で特急として活躍した旧1000形

また、急行は現在の京急のダイヤでは、「エアポート急行」だけのようですが、私の世代ですと、本線と大師線直通電車や、立会川や生麦に停車する急行電車のイメージがまだ残っています。今後またダイヤの変更があって本線を貫く「急行」が復活するかもしれませんから、「急行」は現在は欠番、「区間急行」が「エアポート急行」としたほうがしっくりきます。

それから、東急東横線は、長い間「急行」と「各駅停車」のダイヤでやってきましたから、「急行」は「特急」で、「特急」は「快速」のイメージが強いですね。

ことほどさように、利用者からすると、この表は、多少無理があるように見えるかもしれません。

種別の命名や順位付けに、各社共通の基準があれば、わかりやすくはなるでしょう。

でも、長年の営業でその種別名と走行のイメージが乗客に刷り込まれているので、種別名を一般的な単語として単純に他社と比較することは多くの利用者にはあまり意味がないでしょうから、今の「ややこしい」ままでいいのかもしれませんね。

鉄道手帳[2015年版]

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  • 出版社/メーカー: 創元社
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