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グラノーラ、大手3商品の栄養と原産地 [食べもの]

グラノーラが最近人気上昇中といいます。朝食やおやつ用のシリアルですが、オーツ麦や玄米などをはちみつやとうきびなどで甘く炒め、さらに乾燥果実やナッツなどを加えることで、食物繊維や数種類のビタミン、ミネラルなどを手軽に摂れる栄養機能食品としても注目されています。

最近ではいろいろな会社から「グラノーラ」を名乗る商品が出ています。

共通しているのは、オーツ麦、ライ麦、玄米、とうもろこし、ふすまなどの複数の穀物と、ナッツ類、さらにパイナップル、りんご、いちご、レーズンなどの乾燥果物によって構成されているので、食物繊維やビタミンやミネラルを摂れるということです。その多くが栄養機能食品を名乗っています。

ご飯には雑穀というのがありますが、その洋食版のような感じでしょうか。グラノーラは、一説には粒状(グラニュラー)と穀物(グレイン)を合わせた言葉なんていわれています。

ビタミンやミネラルが豊富に摂れるのはいいのですが、ただ、肝心の味はどうなのか、安全性はどうなのかかが気になります。

生鮮食品ではなく乾燥品ですから、果物も輸入品を使っている可能性が高い。

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また、酵素を失った果実や、甘み(砂糖)が本当に「健康食品」といえるのか、という指摘もあります。

まあなんにせよ、論より証拠で食べ比べてみることにしました。

日清シスコvsケロッグvsカルビー


現在「グラノーラ」を標榜する主力3社の商品を食べ比べてみました。

ごろっと果実のグラノーラ 280g(日清シスコ)




ごろっと果実のグラノーラ

画像はたまたまで、本当はリンゴやパイナップル、イチゴなどもっといろいろな果物が出てきて、色も形ももっと賑やかです。

私の好みでは、味や食べやすさはこの商品がいちばんだと思います。つぶが小さくてやわらかく甘みもあります。甘さというのは癖になりますね。何度食べてもおかわりをしたくなります。牛乳やヨーグルトなどもかける必要がありません。

原材料については、以下が公開されている情報です。

オーツ麦 オーストラリア
小麦粉 アメリカ
砂糖(さとうきび、てんさい) タイ、日本、オーストラリア
植物油脂 (パーム、やし) マレーシア、インドネシア、フィリピン
乾燥果実 (パイナップル) タイ
乾燥果実 (レーズン) アメリカ
乾燥果実 (いちご) 中国
乾燥果実 (りんご) 中国

最終加工地はパイナップルがタイ、いちごが中国、それ以外は日本です。

率直に書くと、イチゴがちょっと気になります。

日清シスコによると、上海に設立した日清食品の現地法人が原材料の品質や安全性の検査を行っていて、残留農薬や発ガン性物質の検査方の確立や国際規格の認定取得など、より確実で徹底した安全性確保の為の体制を築いているとのことです。

原材料表示を見ると、砂糖は、オーツ麦、小麦粉についで3番目に書かれています。そして、50gあたり31.9グラムが炭水化物と書かれています。

これは、今回の3商品でいちばん多いですね。

フルーツグラノラ 食物繊維4倍(日本ケロッグ)




フルーツグラノラ 食物繊維4倍

日本ケロッグ社によると、「グラノラをベルギーで加工し、弊社日本ケロッグの工場にてフルーツと混合した後、包装し出荷している製品」だそうです。

商品名に「食物繊維4倍」と入っているように、どちらかというと健康食品として力点が置かれている商品という感じがしました。

具材は皮ごと入っていることもあって、ゴロッとして硬いです。また、『ごろっと果実のグラノーラ 280g』のような甘みはありません。

同社のロングセラーである『ケロッグコーンフレーク』のように、牛乳をかけて食べることが前提になっているのだと思います。

原産地は、

全粒オーツ麦:フィンランド、イングランド
シリアル(コーングリッツ):オーストラリア、南アフリカ
米シリアルパフ:ベルギー
シリアルパフ:ベルギー
レーズン、クランベリー:アメリカ
バナナ:タイ
イチゴ:中国
リンゴ:中国、タイ

です。

「弊社では、主に海外産の高品質な原料を選定して使用しております。一部、中国製のビタミンを使用しております。中国の原料供給業者に関しては、他の国の供給業者よりも厳しい選定基準により、評価しております。その選定基準ならびに定期的な監査に合格した供給業者からのみ納入しておりますので、安心してお召し上がり頂ければと存じます」(日本ケロッグお客様相談室)

炭水化物は1食分40g中23.6g。3商品の中では少ないですが、それでも50gで換算すると6割の30gが炭水化物ということになります。

フルグラ(カルビー)




フルグラ

こちらも画像は麦だけになってしまいましたが、もちろん果物も入っています。

やはり会社の特徴が出ています。そのまま食べてもいいスナックのような作り方です。
原材料はサイトに公開されていますが引用します。
オーツ麦 オーストラリア、EU(欧州連合)
ライ麦 ドイツ、カナダ
パパイヤ タイ
レーズン アメリカ
りんご 中国
いちご 中国
ココナッツ フィリピン
精米 タイ、アメリカ
小麦粉 日本、オーストラリア、アメリカ、カナダ
コーン アメリカ
かぼちゃの種 中国
アーモンド アメリカ
小麦ふすま アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本
玄米 日本
3社の中では唯一、国産のみの材料も使っています。もっとも多くの材料を使っているのも特徴でしょうか。

炭水化物は50g中31.6gです。

専門的なことはわかりませんが、やはり砂糖を使っているので、高脂肪や血糖値を気にしている人にとっては、3商品とも、いわゆる和食に比べると注意が必要な点はあるかもしれません。

甘いものはご飯よりも脂肪になりやすいし、砂糖は血糖値を上げやすいといわれているからです。

ただ、原材料によって糖の質が違うので、エネルギーになるまでの時間に差があり、意外と腹持ちのいい食べ物であることも確かです。

専門家の管理下にある人は相談しつつ、そうでない人は脳に栄養を与える朝食で適量を食べるのがいいかもしれません。

ケロッグ フルーツグラノラ ハーフ

ケロッグ フルーツグラノラ ハーフ

  • 出版社/メーカー: ケロッグ
  • メディア: 食品&飲料


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