羽田七福いなりめぐりに行ってきました。七福神というのは、神社やお寺が、本来のご神体やご本尊などとは別に信仰されている七柱の神をおいているものですが、今回の「羽田七福いなり」とは、7つのご利益のある稲荷信仰の神社を巡るものです。
昨日は、東京都大田区中南部にあたる矢口・武蔵新田・下丸子地域の神社・寺院におかれた「
多摩川七福神パワースポット巡り」をご紹介しました。
今日は、天気が良かったので、やはり大田区の多摩川沿い(南部)をコースとしている、糀谷・萩中・羽田地域の「羽田七福いなり」をまわってみました。
羽田にある7つの稲荷信仰神社と、1つの弁財天神社をコースとした「羽田七福いなりめぐり」というのがあります。
7つの神社をめぐることで、それぞれのご利益(家内安全とか学業成就とか)をお祈願できるというわけです。
ですから、七福神のような別の神様があるわけではなく、文字通りその神社の「神」を7つ巡るわけです。
お正月の1月1日~5日は各神社で御朱印を受け付けていますが、もちろん普段の日に神社をまわることはできます。
これまでこのブログでは「七福神」として、
池上七福神と昨日の多摩川七福神をご紹介しましたが、いずれも神社だけでなくお寺にも置かれていました。
各地の七福神もそうなっているようですね。
これ、七福神の七不思議です。だって、七福「神」なのにどうしてお寺に置かれているのでしょうか。
その点、今回の羽田七福いなりは、すべて神社です。
そして、1箇所を除くと赤い鳥居の神社が続きます。
赤い鳥居といえば、稲荷信仰の神社なのです。
そして、羽田七福いなりの神社であることを示す目印も赤色です。
羽田は、羽田本町にあるこのブログでも何度がご紹介した、天照皇大神(あまてらすすめらおおみかみ)を祀った
羽田神社と、羽田(町)にある稲荷信仰の穴守稲荷神社が二大神社です。
もっとも、羽田神社の兼務社である萩中神社の中に、稲荷信仰の東官守稲荷神社があるなど、信仰は異なっても共存しているものもあるので、「二大」といっても別に宗教上対立しているわけではないようです。
スポンサードリンク↓
羽田を散策しながら神社巡り
羽田七福いなりとされている神社7社を順番にまわります。
一般的なコースでは、京急羽田空港線の糀谷駅を東京都道311号環状八号線側に下車するところから始まります。
が、今日は天気が良かったので、私はJR蒲田から京急蒲田、糀谷までずっと歩きました。
出身小学校の学区域だったので、まあ昔を懐かしむ散策です。
大田区をご紹介する記事というと、いつも私の「ゆかり」のあるところばかりですが、改めて数えてみたら私は諸事情から大田区を合計8度転居しているので、どの地域もだいたい「もと地元」です。
それはともかく、7社を順番に。
東官守稲荷神社(身体安全)
先ほど書いたように、萩中という町にある萩中神社内にあります。萩中神社の拝殿の正面左側に、遊具と稲荷信仰特有の赤い鳥居が並び、その横に本殿があります。
妙法稲荷神社(招福厄除)
本羽田という、羽田よりも多摩川よりの町にあります。東官守稲荷神社と、この妙法稲荷神社は、敷地の中に遊具が置かれていました。
重幸稲荷神社(開運長寿)
やはり本羽田という町にあります。穴守稲荷神社の公式サイトによると、昔は大野上田という町名で田畑があり、その守護と五穀豊穣を祈って建てられたそうです。そういえば最寄りのバス停は「羽田上田」といいます。
高山稲荷神社(学業成就)
東官守稲荷神社同様、こちらも他社(中村天祖神社)の中にあります。もともと飛騨高山から来た大工によって建てられたので、高山という名前がついたそうです。
鴎稲荷神社(開運招福)
「かもめいなりじんじゃ」と読みます。細い道を入った住宅群にあります。漁師の祈願で、かもめが飛来し大漁になったそうです。漁業の町・羽田らしいエピソードです。
玉川弁財天(金運長寿)
東京湾と海老取川に進む多摩川の最下流にあります。空港の敷地内にあったものが、連合軍の強制立退命令により現在地に移ったそうです。ここは唯一、鳥居が白です。つまり稲荷信仰ではありません。
玉川弁財天のすぐ近くには弁天橋があり、その向こうには、旧羽田空港の駐車場にあった大鳥居が移設されています。
白魚稲荷神社(無病息災)
ここも鴎稲荷神社同様、住宅群の細い路地を入ったところにあります。多摩川の砂利砂採取業者の信仰を受けたそうです。
そして、コースのゴールはやはりここです。
穴守稲荷神社
これまで巡った神社は小さいところが多かったのですが、穴守稲荷神社はさすがに立派です。
日曜日でしたが、赤ちゃんを抱いた若い夫婦が来ていました。
よそ行きの服だったからお宮詣りかも。
赤ちゃん。いいですね。私もまたそういう経験ができたら……。
なんてことは思っていても口には出せません。
何しろ、私の同級生は先日孫が生まれたそうです。
私もそういう年代に入っていることを忘れていました。
でも、気持ちだけは「いつまでも青春」ということで。
私は無信仰の唯物論者ですが、そんな私でも、七福神めぐりをしていると、人間の心のありようのようなものをゆっくり考えてみたいという気持ちにさせられます。
信仰に関係なく、こうした時間を作ってよかったと思いました。
Facebook コメント