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織田無道氏、何を語っても「うさんくさい」と思われるのは悪党人気? [芸能]

織田無道という僧侶タレントの名前が、今年に入って久しぶりにメディアやネット掲示板で取り沙汰されました。今年の2月の週刊誌、3月の新聞インタビューです。8日は織田無道氏の誕生日なので、過去のことも含めて蒸し返してみましょう。

今年の2月に織田無道氏が週刊誌で新しいビジネスを語ったことが記事になり、その翌月には『日刊ゲンダイ』(2014年3月4日付)のインタビューに答えています。

日刊ゲンダイ“昭和の怪僧”織田無道
日刊ゲンダイ(web版より)

どうも週刊誌の記事ではいろいろ叩かれたらしいのですが、その弁明と現在手がけているとする養殖ビジネス、そして、表舞台から消えるきっかけとなった事件などについて語っています。

本人の話としてカギカッコがついているところを引用します。ネットで検索すると、『日刊ゲンダイ』のweb版だけでなく、2ちゃんねるやら、ライブドアニュースやら、複数のサイトで全文使われているので、関心のある方はそちらをご覧ください。
「2月上旬の週刊誌の記事には参りました。電話で15分ほど話しただけなのに、いかにもワタシがウサン臭い商売でカネ儲けをたくらんでるみたいに書かれちゃって。こうして面と向かって取材を受けるのは3年ぶりくらい。もうワタシが前面に出る時代じゃない。これからは次世代の方々の裏方として物心両面のサポーター、アドバイザーに徹しようと思ってきたんですけどねえ。ホント、いつまで有名税を払えばいいんでしょうか」(マスコミ報道の弁明)
「養殖といっても、ワタシが手がけてるのはレベルが違います。通常のサイズの3倍ほどの大きさに育て、 味はさらに良くなる独自の養殖法なんです。例えば一般的に出回ってる車エビは体長15センチ前後。 これが45センチくらいになる。そんなに遠くない将来、記者発表で実物をお見せしますよ」(現在の養殖ビジネスについて)
「乗っ取りウンヌンは検察や裁判官との見解の相違がすべて。ワタシは今でも無罪を確信してます。金銭トラブルについても、まさに“聞いて極楽、見て地獄”でして、お引き受けしたところ、事前の話と実際の状況が違っていて、それがトラブルになったってことばかり。まったく坊主をダマそうとするんだから、そういう輩(やから)はろくな死に方はしません。必ず地獄に落ちますよ、ハハハ」(過去の事件について)(『日刊ゲンダイ』2014年3月4日付)
この記事に対してweb掲示板では、とにかく「うさんくさい」の大合唱(笑)

たとえば、海もない厚木在住なのに、なんで養殖ビジネスができるんだとか。

それは、自宅と養殖場が離れていて、自宅に帰らず養殖場に住み込みで頑張っているかもしれないわけですから、それだけで疑うのもちょっと行き過ぎの気はします。

が、まあ、織田無道氏も、過去が過去なのですから、「有名税を払」いたくなければ、何を書かれようが、周富輝氏のように本業に戻り、マスコミとの関わりを一切もたなければいいわけです。

それを、今頃になってノコノコとメディアに出てきているわけですから、いろいろなことを書かれても仕方ない、と腹をくくるべきでしょう。

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本当の「悪玉」はどっちだったのか


「霊界の革命僧」などという“異名”で、織田無道氏がテレビに引っ張りだこだったのは1990年代。

帝京大法学部卒業後、鎌倉市の建長寺での修行などを経て、臨済宗建長寺派円光寺の第49代住職に就任した肩書から、本職の住職のタレント活動として注目されました。

どんな活躍だったか。

その頃は、超常現象バトルという、オカルト的現象について、肯定派と否定派が戦っているようにみえるショーが人気コンテンツになっていました。

科学が悪徳オカルト商法を斬るという「善玉」気取りで宜保愛子さんに物を申して、すっかりタレントになってしまった、こちらも別の意味で十分うさんくさい“オカルト否定派”の大槻義彦氏。

大槻義彦氏にとって“怪僧”織田無道の存在は、自らのタレント生命を延命させてくれる“ポスト宜保愛子”にはちょうどいい対戦相手でした。

どちらがうさんくさいか(?)、科学と宗教の本来の論争とは程遠い低級な争いを繰り広げました。

織田無道氏が表舞台から消えるきっかけとなった事件は、国会議員の元秘書らと共謀して、東京中野区の宗教法人を乗っ取るため、代表役員の辞任届や宗教法人変更登記申請書などを偽造したとされる、公正証書原本不実記載などの罪です。

横浜地裁(矢村宏裁判長)は2003年2月20日に、「(織田無道は)支離滅裂の弁解に終始し、反省の様子は見られない」と指摘。懲役2年6月、執行猶予4年を言い渡しています。

織田無道氏が「見解の相違」と強弁しているのはこの件を指しています。

が、この事件をきっかけに、「うさんくさい」と思われても仕方ない過去のトラブルを当時ずいぶん取り沙汰されています。

テレビで有名になる前の1991年には、織田無道氏が千代田生命のセールスをしていた際に「融資部長」なる偽りの肩書を名乗っていたという「肩書詐称事件」。

同社を退社後には、存在しない会社の代表の名刺や、「特別一級企業士」なる実在しない資格を名刺に刷り活動したという「謎の名刺事件」。

水晶玉の購入を断った人物を罵倒し、織田無道氏自身も傷害を負ったと週刊誌に書き立てられた事件。

これ、ほかでもない、今回織田無道氏にインタビューを行った『日刊ゲンダイ』が、2002年3月1日付の記事で書いているんですけどね。

刑事罰ですから、さすがにメディアも手を引きました。本職のタレントや持ち歌のある歌手と違い、キワモノ的扱いでしたから復帰待望論もなく、そのまま表舞台から消えたかに思われました。

そうした過去があり、たとえブランクがあっても、また“金儲け”の話でメディアに再登場したのですから、ただでさえ書きたい放題のネット民が、「うさんくさい」の大合唱となるのはわかりきっていることです。

もっとも、過去そういうことがあっても、まためげずに金儲けにまい進する織田無道氏をネット民がイジるのは、案外「悪党人気」というニュアンスで認めているのかもしれませんが。

「またやってるな、しょがねえなおっさん。もう迷惑はかけないように達者でやれよ」という感じなのかな。

一方、バトルでは科学の立場から「善玉」だったはずの大槻義彦氏は、デタラメな原発安全論を繰り返し、それが結果として外れても、こんにちまで何も責任をとっていません。

そういう「科学者」だったことは、すでにと学会などからも突っ込まれ、見破られていますが。

テレビなどのメディアは、織田無道氏だけでなく、大槻義彦氏も含めて、身体検査もせずに、ありがたがって使っていたということでしょうね。

外道、非道、織田無道―天下無敵のピカレスク

外道、非道、織田無道―天下無敵のピカレスク

  • 作者: 織田 無道
  • 出版社/メーカー: モッツ出版
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本


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