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メディアに踊らされる無知な大衆の間で流行ったモノランキング!? [社会]

「メディアに踊らされる無知な大衆の間で流行ったモノランキング(2014年上半期)」という、例によって挑発的なタイトルの記事がトップを飾ったのは『実話BUNKAタブー』(9月号)です。今年も半分過ぎたので半年を振り返っていますが、なるほど、他誌とは違う視点を感じさせる20の事件・騒動が選ばれています。

メディアで踊らされる無知な大衆の間で流行ったモノランキング

新聞・雑誌・ネット……。どんなメディアでも区切りの時期に出来事を振り返る企画はありますが、『実話BUNKAタブー』がヨソと違うのは、うわべの「感動」だの「ほのぼの」だのといった、綺麗事に包まれた見方や選び方を一切していないことです。

同誌曰く、

「くだらない『ヒット商品』やら事件や人物がのさばっている原因は、それらをさも大事なことのように取り扱うマスコミ。そして、あからさまなステルスマーケティングやマッチポンプを見抜けず、喜んで洗脳されちゃう無知な一般大衆。どっちもどっちですが」と、マスコミも大衆もコバカにするスタンスを今月も変えていません。

まあ、そういう表現に好き嫌いはあるかもしれませんが、少なくとも私は不当な誹謗とは思いません。

むしろ、既存のウソ臭いメディアばかりではなく、こういう雑誌もないと、同誌の指摘通り、国民は懐疑するセンスをますます失ってしまうのではないかと思います。

そんなことを踏まえていただいたうえで第1位をご紹介します。

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アナと雪の女王


同誌は、「わがままなオンナが二人も出てきて自分の生き方を主張し、巻き込まれた周囲がヒドイめに合うだけのお話」「まだジブリの方がマシ!」とシビアに批評しています。

アナと雪の女王

興収242億円は作品の質の評価とは別物というような批判を同誌は行っていますが、それはもう、この作品だけの問題ではないでしょう。

映画産業自体がそういうビジネスになっていますから。

つまり、以前のように全国の映画館で封切館、二等館と地道に公開しながらコツコツ作品の評価を高めていくのではなく、バーンと宣伝して、人々がその気になったところで気がかわらないうちに公開は効率よく大都市集中型のロードショーで行うというやり方。

作品の質で売るのではなく、いかに良質に見せるかというマーケティング勝負のビジネスになってしまったので、いずれにしても数字を作った者の勝ちなのです。

第2位は

ブラジルワールドカップ


今回の日本は歴代最強、という評価に踊らされたことを嘲笑っています。

これは以前も書いたように、本当にサッカーが好きな人や、ワールドカップに照準を合わせて日本のサッカーを冷徹に見てきた人なら、そんなお祭り騒ぎのレベルでないことはわかっていたと思います。

マスコミがはやせば、現実も見ない“にわかサポーター”になってしまうことを同誌は嘆いているのです。

3位は

笑っていいとも&タモリ


同誌曰く、「皆、そんなに観てなかったよね?」

この直截な見出しに笑ってしまいました。

すでに10年も前から、視聴率低下と打ち切りが云われていました。見なくなったから打ち切られるという、テレビ的にはきわめて順当な結果なのに、やめると決まったら大騒ぎ。

巨人の長嶋茂雄監督が1980年に解任された時もそうだったですね。采配は批判され、成績も下がり、観客動員も落ちたから解任されただけなのに、解任されたら今度は読売不買運動って、なにそれ?と私は当時思いました。

マスコミも大衆も、なんて身勝手なんでしょう(笑)

STAP細胞&小保方晴子


同誌は、「コピペで名を轟かす」とおちょくった書き方をしていますが、この問題だけは私は笑えません。

小保方晴子

日本の科学の信用も失墜したでしょうし、再生医療に期待していた人たちの落胆もはかりしれないでしょう。

何より、この人は税金を使っているのですから、その点でも追及は当然のことです。

つい数日前も、NHKと取材のイザコザで、小保方晴子氏がケガをアピールしましたね。

その時、NHKが「不正」にメスを入れる番組を作ることが明らかになったことを受けて、一部のマスコミとネット民からは、「STAP細胞があるかないか」ではなく、不正という「社会問題」に問題をすり替えているというようなピンぼけの意見がありましたが、そうじゃないんですよ。

研究の不正自体が「科学の問題」であること。あるかないか、という問題は、論文の再現性の次元ではじめて議論されるにふさわしいことであり、論文として成立していない以上、「ある」も「ない」もないんです。

学者の国会といわれる日本学術会議も、不正についての究明は求めていますが、「STAP細胞があるかないか」などという話は全くしていません。

要するに、マスコミも一部大衆も、科学的とはどういうことか、ということがそもそもわかってないんでしょうね。

今や99%が高校に行き、2人に1人は高等教育を受けているといわれる現代でもそんなもんなんです。

大丈夫なの?科学立国日本。

そんなふうに考えると笑えません。

以下、5位が「ソチ五輪」、6位が「佐村河内守氏」、7位が「テラスハウス」と続き、ネットで話題だった「片山祐輔事件」は13位に、「ASKA事件」は17位にとどまっていました。

こうしてみると、私としては、やっぱり第1位は「STAP細胞騒動」かな。みなさんはどんな出来事が浮かびますか。

実話BUNKA (ブンカ) タブー 2014年 09月号 [雑誌]

実話BUNKA (ブンカ) タブー 2014年 09月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: コアマガジン
  • 発売日: 2014/07/16
  • メディア: 雑誌


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