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中村雅俊デビュー40周年で『続・さそり座の神話』を思い出す [芸能]

中村雅俊が俳優として本格デビューしたのは1974年4月。その3ヶ月後に歌手デビューしました。ドラマとともにヒット曲が多い彼の歌の中で、私が好きなものは『続・さそり座の神話』です。『オリコン』公式サイトには、歌手デビュー40周年となる7月1日に、約15年ぶりとなるオリジナルアルバム『「ワスレナイ」~MASATOSHI NAKAMURA 40th Anniversary~』をリリースした中村雅俊のインタビューが出ています。

中村雅俊は、文学座先輩である松田優作の紹介で、日本テレビの青春学園ドラマを手がけていた岡田晋吉プロデューサーに抜擢され、『われら青春!』(1974年、東宝、日本テレビ)に主演しました。



その当時は、正直なところ演技もぎこちなく、視聴率も前作の『飛び出せ!青春』(1972~1973年、東宝)ほどの爆発的な人気は得られず、番組の中村良男プロデューサーによると、2月に始まった撮影は7月には終了が決まったそうです。



ところが、7月にリリースした『ふれあい』がヒット。

ふれあい.jpg

スタッフは慌てて放送延長を検討したものの、すでに打ち上げパーティーも行われ間に合わなかったそうです。

40代後半から50代前半の人なら経験あると思うのですが、修学旅行とか遠足の時、なぜかこの歌歌うんですよね(笑)

その後も、岡田晋吉プロデューサーは、『つくし誰の子』(1974~1975年、日本テレビ)『俺たちの勲章』(1975年、東宝、日本テレビ)など、立て続けに中村雅俊にチャンスを与えて場数を踏ませ、『俺たちの旅』(1975年、ユニオン映画、日本テレビ)では、遂に彼の“青春俳優”としてのキャラクターが全面開花します。

挫折や蹉跌などを描いた切ないドラマのストーリーもさることながら、小椋佳作詞作曲による同名の主題歌が今も胸に残ります。

俺たちの旅

中村雅俊の“青春俳優”としてのハイライトともいえる『ゆうひが丘の総理大臣』(1978~1979年、ユニオン映画、日本テレビ)でも、主題歌『時代遅れの恋人たち』を歌っていますが、こちらはどちらかというとドラマの最後に流れる『海を抱きしめて』の方が評価が高かったような気がします。

時代遅れの恋人たち.png

特別なことはやってないのに、中村雅俊が涙ぐむと、こっちもつられてしまう不思議なドラマでした。

こうしてみると、中村雅俊は、松田優作やドラマの共演者たちに助けられ、岡田晋吉プロデューサーに育てられながら、自らのブランディングを、俳優と歌手の両面から行ってきた、非常に恵まれた芸能生活を送ってきたことがわかります。

ということで、ドラマだけでなく歌の方もヒット曲がたくさんある中村雅俊ですが、「どれか一曲」といわれたら、実は私はこれを選びたい。

続・さそり座の神話
http://www.billboard-japan.com/goods/detail/155039
http://recochoku.jp/album/A34064133/

視聴もできます

『辛子色のアルバム』というアルバムに入っている歌です。

辛子色のアルバム

一般にはあまり知られていないかもしれませんが、中村雅俊のファンには、評判のいい歌なのです。

私個人としては、中村雅俊には、桑田佳祐の世界を歌わせるよりも、こういう軽い歌を歌わせたほうがいいような気がします。

さっそっりざっのっよこに~♪

と歯切れよい歌い方で、中村雅俊自身が出演した月桂冠のCMソングになりました。

ということで、色々書いてしまったので今日はこのへんにします。肝心の『オリコン』のインタビューは同サイトでご確認ください(笑)

青春ドラマ夢伝説―あるプロデューサーのテレビ青春日誌

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  • 作者: 岡田 晋吉
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