『30分でできるSEO検索エンジン最適化』(白石竜次著、秀和システム)という書籍を今日はご紹介します。このブログ「戦後史の激動」では、今まで何度かSEO関連書籍についてご紹介してきましたが、今回はその中でも、内容がもっとも平易で、実践作業がもっともシンプルな書籍です。
SEO(Search Engine Optimization、サーチ・エンジン・オプティマイゼーション、検索エンジンでより上位に表示されるようウェブページを整える対策)というと、
なんだかとっつきにくい
検索エンジンを騙す裏ワザでいかがわしい
そんなものは企業や商店のサイトがやっていればいい
など、いずれにしても、ごく普通の個人ブログとは関係ないものであるという先入観を持たれる人も多いかもしれません。
が、このブログでも何度か書いているように、本来SEOというのは、サイト(ブログ)を検索エンジンに正当に評価してもらうための“身だしなみ”だと思います。
たとえ趣味の個人ブログであっても、毎日コツコツ更新して愛着のあるマイブログが、全世界のサイトの中でどう評価してもらうのか、気にならないはずはないでしょう。
『30分でできるSEO検索エンジン最適化』は、タイトル通り、30分程度でできる、つまり業者に頼んだり、高度なテクニックを駆使したりといったことではなく、個人が調整できる範囲で行うSEOについてまとめられています。
ここでは、その一部をSo-netブログユーザー向けに“カスタマイズ”してご紹介を致します。
タイトルをカスタマイズする
第1章は、タイトル、キーワード、説明文(description)といったサイト(ブログ)作成の基本的な点に言及しています。
ここでは、そのうち「タイトル」と「説明文(description)」についてご紹介します。
どんな記事にもタイトルをつけますが、検索エンジンで表示される
タイトルは32文字以内と決まっています。
より短い字数で、記事内容を端的に表現したタイトルが望ましい訳ですが、So-netブログの場合、用意されたテンプレートのままですと、個別記事のタイトルは
記事タイトル:ブログタイトル:So-netブログ
と表示されてしまいます。
「:ブログタイトル:So-netブログ」の部分は合計15文字。
全部で32文字しか表示できないのに、その半分近い文字数が個別記事以外というのはちょっと“無駄”が多い表示といえます。
もし、「:So-netブログ」がなければ7文字減らせます。
このブログ「戦後史の激動」もそうですが、抽象的なブログタイトルをつけた雑記ブログの場合、できることなら「:ブログタイトル」も要りません。
では、どうやって「:ブログタイトル:So-netブログ」を削除するか。
ブログの管理ページから[デザイン]→[デフォルトHTML]もしくは各自カスタマイズされたテンプレートを開けて、次のタグを修正します。
「:ブログタイトル:So-netブログ」を表示しない
<title><% if:page_name eq 'archive' -%>月間記事一覧:<% /if -%><% if:extra_title %><% extra_title | dismiss_pictograms | html %>:<% /if %><% blog.title | dismiss_pictograms | html %>:<% if:blog.have_personal -%>So-netブログ<% /if -%><% if:blog.have_pcl -%>So-netブログ<% /if -%>
↓
<title><% if:page_name eq 'archive' -%>月間記事一覧:<% /if -%><% if:extra_title %><% extra_title | dismiss_pictograms | html %><% else -%><% blog.title | dismiss_pictograms | html %>:<% if:blog.have_personal -%>So-netブログ<% /if -%><% if:blog.have_pcl -%>So-netブログ<% /if -%><% if:blog.have_gamepot -%>Star blog<% /if -%><% if:blog.have_netmile -%>ネットマイルブログ<% /if -%><% /if %></title>
こう置き換えれば、個別記事のタイトルのみ表示されます。
説明文(description)をカスタマイズする
検索エンジンでブログや個別記事を検索すると、上にタイトル、下に説明文が表示されます。
検索者はタイトルだけでなく、説明文からそのページの内容を判断して閲覧するかどうかを決定します。
そこで、記事作成時には、説明文の作成も意識しておきたいところです。
私は、各記事とも、先頭の120文字がその説明文(description)になるようにテンプレートを修正しています。
そして記事のリードを書くような感覚で、最初に120文字書きます。
テンプレートは、次のように修正します。
↓
これで、記事先頭の120文字が説明文(description)として表示されます。
無料ツールを使う
第2章は関連サイトを作ってリンクを貼り「外部リンク」を増やす、第3章は記事の更新、第4章はツイッターやフェイスブックでブログを宣伝する、といったことについて、解説と具体的なやり方が書かれています。
そして、第5章は、ブログを解析するためのツールを大いに利用しよう、という内容で、webマスターツールの利用方法について図解で説明しています。
webマスターツール
http://www.google.com/intl/ja/analytics/
webマスターツールについては、「
無料アクセス解析ツール比較、あなたは何をお使いですか?」でご紹介したことがありますが、無料でありながら、検索エンジンに検索された単語の総数、検索されて表示された表示回数・そこからクリックして閲覧されたクリック数、サイトにはどのサイトからリンクされているか、また自分のサイトの中はどうリンクしているか(内部リンク)など多くの機能が用意されています。
つまり、webマスターツールを使えば、自分のブログに対して、どのくらいのユーザーが、どういうきっかけで、どんなページに興味をもったか、ということが明らかになるわけです。
閲覧者のニーズにこたえるページ作りに役立てることができるわけです。
そして、最後の章は、サイドバーや画像タグの使い方、検索エンジンへの登録といった「SEO対策の小ワザ」がまとめられています。
たしかに、裏技や、特効薬的に順位が上がるテクニックを売りにしているSEO業者もいますが、そういうものが本当にあったとしても、たぶん一時的な効果しかないと思います。
一方、同書に書かれていることは、基本中の基本ではありますが、今後も変わることのない“身だしなみ”であり続けるだろうと思います。
せっかくコツコツ運営しているブログですから、長くいろいろな人に読んでいただけるよう、記事内容とともに、そうした“身だしなみ”も気を配っておきたいところです。
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