SSブログ

いしだ壱成の婚約報道、不遇な境遇から今やファミリーで祝福へ [芸能]

いしだ壱成の婚約が報じられています。シャブ&ASKA報道のさなかに話題提供とは、かつての大麻取締法違反等の逮捕経験者としては勇気あるなあと思いますが、要するに本人にとっては、薬物はもう過去の話と言えるのでしょう。それはともかく、今回はファミリーによる祝福というのがやや意外でした。

いしだ壱成が、かつて大麻取締法違反で現行犯逮捕されたのは2001年8月21日。主演していた大阪松竹座での時代劇『大江戸ロケット』が休演した日のことでした。



当時の各紙報道によると、滞在中のホテルに踏み込んだ厚生労働省近畿厚生局麻薬取締部麻薬取締官に対して、いしだ壱成はアッサリと大麻樹脂約2グラム(約2万円相当)の隠し場所を指し示し、大麻樹脂を捜査員に差し出したと書かれています。

これだけでなくいしだ壱成は、同年9月7日には幻覚剤のLSDを染みこませた紙片(7×7ミリ)を自宅に隠し持っていたとして、麻薬取締法(所持)の疑いで再逮捕されました。

この事件によって、舞台の損害が推定1億数千万円。主催のテレビ東京は番組を放送できなくなったスポンサー料の損害が発生し、損害の総額は2億円を軽く超えると試算されました(『日刊ゲンダイ』2001年8月25日付)。

いしだ壱成は、石田純一の「七光り」「隠し子」のレッテルを背負って1991年にデビュー。不遇な境遇がそうさせているのか、一歩退き、物静かな一面があるといわれます。

しかし、演技については当時若手の中でも評判がよく、『未成年』(TBS、1995年)で主役に抜擢され、『聖者の行進』(TBS、1998年)では知的障碍者を演じて高く評価されていました。

では、その「不遇な境遇」の張本人である石田純一が当時どういう態度だったか。

いしだ壱成の逮捕勾留中にもゴルフの大会に出場したり、テレビの収録で当時の恋人の長谷川理恵を同伴してイタリアに旅行したりで、実の息子でありながら面会は一切せず、公判も傍聴しませんでした。

かつて自分が俳優として売り出すのにマイナスになるからと、息子の存在を隠してきたとされる石田純一は、こんな自己弁護を行っています。

男親というのは、べったり近くにいなくてもいいのではないかと思っています。ただ、子供が困っている時とか何かあった時には手を差し伸べる。それが父親の役目ではないかと考えています(『婦人公論』2001年10月号)

逮捕勾留中は、「子供が困っている時とか何かあった時」ではないのでしょうか。

いしだ壱成の最初の結婚の時も、石田純一はあまり父親として表には出ませんでした。

今やすっかりファミリー路線


ところが今回は、石田純一、東尾理子、いしだの異母妹でタレントのすみれ、と揃って“婚約祝いディナー”を催したと東尾理子がブログで発表。画像は、いしだ壱成には年の離れた異母弟である東尾理子の長男がいしだに祝福のキスをしています。

記事は、「彼女とっても優しくて、壱成君の事を大切にサポートして下さる方」「これからも、息子の事をよろしくお願いします」と、すっかり自分が母であることまでアピールしています。

いや、別にいいんですけどね。

芸能人だから、“ファミリー”を売り物にするという戦略は当然あるでしょうし。

面白おかしく詮索されたくないから、“ファミリー”としての結束を強調しているのかもしれません。

でも、そうだとしても、半ば捨てられたような関係であったはずの父子と、石田純一の度重なる離婚による義理の妹と弟。さらに“なさぬ仲”で年も近い母親。

そういう人たちが揃ったらお互い複雑だろうなあとは思いますよ。

しかし、ずっと寂しい思いをしてきたいしだ壱成は、案外恩讐を超えて、今“ファミリー”であることに、もしかしたらホントに喜びを感じているのかもしれません。

いずれにしても、肉親の情というのは、他人が紋切り型の批評をするものではないのでしょう。

NO 原発, ONE LOVE!

NO 原発, ONE LOVE!

  • 作者: 星川一星akaいしだ壱成
  • 出版社/メーカー: 青志社
  • 発売日: 2012/02/09
  • メディア: 単行本


nice!(330) 
共通テーマ:学問

nice! 330

Facebook コメント

Copyright © 戦後史の激動 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます