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美空ひばり、高峰三枝子などの健康を蝕んだ「健康療法」とは…… [芸能]

美空ひばり、高峰三枝子など、スターたちはこんな豪邸に住んでいた!昭和の雑誌ではよく見かけた「スターの豪邸拝見」が、総合週刊誌でお目にかかれました。『週刊現代』(5月24日付)の同誌55周年記念企画、『「昭和の大スター」が暮らした家』というカラーページが掲載されています。かつてのスターを思い出したところで、美空ひばり、高峰三枝子らの健康を蝕んだ「健康療法」のことも思い出しました。

週刊現代・お宅拝見.png

トップページは美空ひばり、次のページ以降は大原麗子、林家三平、大島渚、大鵬、阿久悠、大河内傳次郎、高峰三枝子、ミヤコ蝶々、力道山、三島由紀夫、川上哲治、片岡千恵蔵などの在りし日の姿と邸宅の写真が続きます。

「昭和の大スター」というくくりなら、現在も健在の人はたくさんいると思うのですが、あえて物故者特集としたのでしょう。セキュリティ上の問題もありますし、スターに対する見方も変わってきました。

昭和といっても、20~30年代ぐらいと、平成も近い60年代では貨幣価値がまるで違いますし、たとえば今、中途半端なスターが豪邸を公開しても、「ローンどうやって組んだんだろう」とか、「テレビの出演料じゃなくて、株かスポンサーだろうな」とか、裏側を計算しちゃいますからね。

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それはともかく、今回の企画に、美空ひばりと高峰三枝子が選ばれているのを見て、ついあの事件を思い出してしまいます。

美空ひばりも高峰三枝子も、ともに「歌う映画スター」として活躍。戦後芸能誌に残る大スターですが、高峰三枝子は脳梗塞で倒れる直前まで、「フルムーン」のCMで温泉につかるシーンを披露したり、バラエティ番組の出演したりして活躍。美空ひばりはなんと享年52歳でした。

まだまだ活躍できるときに突然病に倒れる。これはどうしたことでしょう。

このブログ「戦後史の激動」では、過去に「「謎の治療師」に関わった美空ひばり、高峰三枝子」「森公美子の発言で思い出した、あの“ダイエットの悲劇”」などで、このことに触れています。

美空ひばりも、高峰三枝子も、ハワード・ヤングという自称「治療師」による「食餌療法」で、ダイエットや、今でいうデトックスを行っていました。

そして、今話題の、そして私も振り回された糖質制限も含まれています。

具体的には、玄米おにぎりプラス特製茶による食事療法と腸のマッサージ。おにぎりといってもその大きさはゴルフボール大で、1日に食べる量は1個か2個。特製茶には下剤として用いられるセンナが使用されており、飲むと数時間後には下痢を起こすというものでした。(『週刊文春』1990年8月16、23日合併号)

センナは腸にとって毒であるから排出する力が働き排便するというものですが、繰り返し使うことで腸が疲弊しはたらきは弱くなるといわれています。

この「治療」によって、栄養不足と、センナによる腸の疲弊がもたらされたわけです。

それが、美空ひばりや高峰三枝子らの病死とどう結びつくか、因果関係が明確になっているわけではありませんが、すくなくとも健康を維持する食生活とは思えません。

昨今、少食こそが最高の健康療法のように言い募る人がいますが、それを徹底すると、美空ひばりや高峰三枝子のように健康を損ね命まで脅かされてしまうかもしれないのです。

過剰に摂取しないということと、必要な栄養を摂らないということは違う話です。

自分と面識もない人が述べている雑誌や啓蒙書の片言隻句に踊らされず、食事制限の必要な病気がある場合には、自分をよく知るかかりつけの医師とのコミュニケーションを大切にされた方がいいと切に思います。

週刊現代 2014年 5/24号 [雑誌]

週刊現代 2014年 5/24号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/05/10
  • メディア: 雑誌


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