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ホスティングサービスを無料ブログユーザーが使うメリットは? [パソコン・ネット]

ホスティングサービス。わかりやすく表現し直すと、サーバースペース利用サービスといったところでしょうか。いろいろな情報発信に使うコンピュータスペースです。業者は消費税増税を前に、新規契約や乗り換えキャンペーンも盛んです。私もここ数日、自分のデータを別のサービスに引っ越す作業でいささかくたびれています。ホスティングサービスについて今日はまとめてみます。

個人ユーザーがホスティングサービスを利用する場合、まず前提となるのがサイト(ブログ)を開設してネット上に披露することです。

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が、すでにSo-netブログなど既存の無料ブログサービスを利用されている方は、ブログなら現状で十分、いまさらそんなものは不要と思われるかもしれません。

が、既存の無料ブログに、さらに豊かな表現力をもたせ、ユーザービリティ向上させるためにも、ホスティングサービスは役に立ちます。どんな場合か、まとめてみます

管理者裁量の入らないサイト開設


So-netブログを含め既存のブログサービスは、有料・無料を問わずその管理者(運営事務局)が、ブログの一部、もしくは全部を自らの裁量において一方的に削除、もしくは非公開する権限をもっています。

いつ、何の理由かもわからずに、自分のブログが消されてしまったら嫌ですよね。

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でも現実に私たちのブログの“身分”はそうなのです。

そう、私のこのブログ「戦後史の激動」も、明日突然消えているかもしれません。しかも、管理者は通常、その理由を明らかにしなくてもいいことになっています。

私の経験では、So-netブログはその点でユーザーにかなり優しいサービスだと思います。

私は過去に、FC2、ココログ、seesaa、楽天などで、100記事以上書いたブログを突然バサッとやられてしまったことがあります。

削除されなくても、サービスそのものが終了してしまうとか、サービス内容の大幅な変更のため、ユーザーの側が継続して利用することが困難になるとか、将来何が起こるかわかりませんが、いずれにしてもユーザー手動でサービス運用が行われる保証も根拠もありません。

もちろん、ユーザーとすれば困りますが、サービス運営者には、運営者の方針や言い分や責任があるわけです。

結局、管理者が用意した機能で、記事内容も「いいよ」と思ってもらえる範囲でのみ可能なブログ運営の場所なのだ、と私たちは割り切るしかありません。

自由にブログ運営をしたいなら、自分で場所を借りてそこでブログを開設すること。それを行うのがホスティングサービスなのです。

すでにブログを運営している場合でも、現在のブログのスピンアウトとか、外伝とか、そんな位置づけでホスティングサービス上に“もうひとつのブログ”を作っておけば、無料ブログを削除されてもすぐにそちらで引きつげるし、削除されなくても、2つのブログを並行して運営することで表現できる世界が広がるメリットはあるでしょう。

また、ホスティングサービスは、サービスによってその数は様々ですが、ひとつの契約においてドメインを追加することでいくつものサイトを作ることができます。

たとえば、ペットのブログ、食のブログ、旅のブログと3つの異なるジャンルの3本のブログを、ひとつのサービスの中で並行して運営できるわけです。

画像やツールを入れておける


多少枠が広がりましたが、So-netブログでは画像ファイルのスペースが無限というわけではありません。

せっかく更新記事も増えてきてパワーブログになったのに、画像スペースがいっぱいになってしまい、新しいブログを一から作らなければならなくなった、という方もずいぶんおられるようですね。

ユーザー当事者としても残念でしょうし、訪問者から見てももったいないなあとおもいます。

そういう場合は、自分のホスティングサービスに画像をおいて、そこから呼びこむ形にすると、So-netブログのスペースを使わずに画像をふんだんに使った記事を更新し続けることができます。つまり、途中で画像スペースのためだけに新ブログを作る必要がない、ということです。

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また、アクセス解析や便利なツール、アクセサリ関係が、サーバーに設置するCGIやPHPとして公開されているプログラムがたくさんありますが、それらをホスティングサービスを借りて設置し、現在のSo-netブログに使うこともできます。

有料コースと比べたら?


もっとも、So-netブログを含めて、有力な無料ブログサービスの場合、有料コースに入ることで、そのブログに関しては今書いたような自由をある程度は得られるかもしれません。

たとえば使える機能が増える。無料版でも使えていた機能ならその範囲も若干広がる。画像スペースも増える……という具合に。

ホスティングサービスをきっちり使いこなせば、それ以上のメリットは有ります。

ただ、ホスティングサービスというのは、特定の機能が無条件に与えられるサービスではなく、自分でそうした機能を自由に加えていくものです。

ですから、特定の機能を手早く使うなら有料コース。自分のブログに対する改良の自由度がより高い環境をもとめるならホスティングサービス、という選択でいいのではないかとおもいます。

ホスティングサービスの選び方


では、どんなホスティングサービスがいいのか。ネット上にはいろいろなサービスがあります。まさにピンからキリまで、玉石混交です。

質のいい悪いだけでなく、利用目的にあった選び方をしないと、ムダなお金を払って有効に使えなかった、ということがあるかもしれません。

個人ブログ+既存ブログの補助、程度の使い方でしたら、次の4点を見ておけばいいのではないかとおもいます。

コントロールパネル(操作画面)がわかりやすいこと


昨今のホスティングサービスは「無料お試し期間」を設けているので、そこで実際に使ってみたらいいとおもいます。

コストパフォーマンスがいいこと


私の経験では100ギガで年間5000円ぐらいを考えておけばいいのではないかなとおもいます。月で割ると400円ちょっと。

たとえば、ライブドアブログの有料版が1アカウントで月300円。100円ちょっとの差で、ホスティングサービスはさらにいろいろなことができます。

プロブロガーのイケダハヤト氏は先日、ライブドアブログ>ホスティング、などと書いて炎上していましたが、まあ、あの方は、わざと極論を書いて意図的に炎上させて、注目度を増したり、新しい見解を引き出して新しい価値観を創出したりする特殊な目的があるようなので例外としていいでしょう。

常識的に見て、ホスティングサービスの方がブログサービスの有料版より、コストパフォーマンスは良いと断言できます。

一定の容量であること


使い道によりますが、せっかく借りるなら予算の許す限りなるべく大きいところを借りて、当分スペースのことは心配しないで記事更新に専念できるようにされてはいかがでしょうか

使い方によってはデータ転送量も注意しておくこと


訪問者がアクセスするというのは、そのサイトのデータが訪問者に転送されることを意味します。つまり、訪問者が増えるほど、そのサーバーのデータ転送量は増えているということです。各ホスティングサービスでは、そのデータ転送量の上限が月や日単位で決められています。

意外と見落とされがちですが、ホスティングサービスはこの量がより多いことが決め手といっても過言ではありません。個人ユーザーでも1日10ギガぐらいは保証されているところを選ぶと気持ちに余裕が持てます。

ホスティングサービスの選び方


もうひとつ、初心者、というより中級者でも気をつけていただきたいことがあります。

マルチドメインのタイプに気をつけること


ひとつのサービスの中に、いくつもサイトを作りたい場合は、マルチドメイン可能を標榜しているサービスを利用します。

もっとも、今どき、たいていのサービスはマルチドメイン可なのですが、問題はマルチドメインがどういう形態で可なのか、ということです。

すごく大雑把に書きますと、契約した時のドメインと、マルチで運用する追加ドメインが、同格の関係なら問題ないのですが、追加ドメインが契約したドメインの下位フォルダ設定するサービスなら、一部のファイル(.htaccess)の取り扱いで、サーバー運用に慣れた人でもたぶん躓くとおもいます。

商売の邪魔をする気はないのですが、廉価で多機能といわれるコアサーバー、さくらインターネット、といったところがそうです。

ちょっと細かい話ですが、コアサーバーは、データベースを無制限に作れるというので、パワーユーザーに人気があります。ところが、世界標準ともいえるブログ作成のブログラム(wordpress)とのネゴシエーションにちょっと苦労します。

サーバー関連に詳しい人にはウケが良いのですが、個人ユーザーは勉強する内容が多いので、できれば避けたほうがいいと私は思います。

廉価で大容量、高機能、転送量も十分なサイトとして昨今注目されているのは、エックスサーバー、ヘテムルなどでしょうか。

個人ユーザーは、個人ユーザーが多く利用しているサービスを使ったほうが、わからないことがあったときにネットで答えもみつかりやすいようです。

あと半月。検討されている方は、増税前に条件にあったところを見つけられるといいですね。



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