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都知事選、反共文化人たち、ざまあみろ [政治]

都知事選。まあ予想通りの結果になりましたね。細川候補が、告示前の調査では実はトップだったのに、日を追うごとに支持を下げて結局フタをあけたら第3位というのも、まあそんなところかなという気がしました。投票までもう1週間あったら第4位だったかもしれませんね。個人的に一番腹がたったのは、「反原発候補一本化」なる傲慢な主張に熱中した反共文化人たちです。

要するにその人たちは、細川氏を残して、宇都宮候補に降りろと言いたかったわけでしょう。そのエゴをいかにも「反原発陣営のために英断を」なんて……

ふざけんなよって思いました。

私はこういう正直でない傲慢なやり方が大嫌いです。あまりのきたなさに腸が煮えくり返りました。

どんな公約を掲げた誰であろうが、支持者の期待を受けて立候補しているのです。その選択肢を奪う権利はないでしょう。

選挙は、だれでも何人でも出る権利はあるはずです。

選挙の勝利者は、立候補を無理やりコントロールするものではなく正々堂々と民意で決めるべきです。もし1本化していたら、細川氏が勝とうが負けようが、今回宇都宮候補に入った100万近い票が、入れたい人に入れられない、という意味で、まさに死に票になっていました。

反共文化人たちは、死に票をコ×キのように拾って勝って嬉しいのでしょうか。

私は、そんな票集めで細川氏が当選しても、その後内紛で「反原発都政」なるものは成り立たないだろうと思います。

これは宇都宮候補だから怒っているのではありません。保守陣営だって分裂選挙なんかしょっちゅうやっている。

でもそういうときは、いつもより票を掘り起こして力尽くで候補者は勝ち抜くことのほうが多かったでしょう。

陰険な「一本化の話し合い」なんてトンデモない。なんて後ろ向きでダークなやり方でしょうか。

だいたい、細川陣営は「反原発」というが、核廃絶とは言わない。

矛盾していませんか。マスコミはなぜかこの点は絶対に触れない。私が知るかぎり、佐藤優氏だけですね。

また、選挙期間中、細川事務所では見苦しい内ゲバがあったことも報じられています。

つまり、被選挙人のテイをなしていなかったのです。

もちろん、そんなヨタヨタした候補が出るのも支持するのも自由です。

しかし、そんなの担げないよ、という人が別の人を担いでいるのを邪魔する権利はないでしょう。

しかも「候補一本化」なんて、もっともらしい大儀でさ。

そもそも、今回ぐらい都民の思想をハッキリと反映したわかりやすい選挙はなかったじゃないですか。

舛添……組織的保守
宇都宮……革新
細川……B層
田母神……タカ派、ネトウヨ、
棄権多数(無関心、もしくはどの選択肢も拒絶)

立候補者の立場がかぶっていないでしょう。これは理想的です。

池上彰氏が「一本化なんてありえなかった」と言っているように、都政全体について考えを述べている宇都宮氏と、B層をターゲットにしたワン・イシューの細川氏は全く違います。

ですから、たいていの都民に、いずれかの選択肢はあったと思います。

私自身はしませんが、無関心棄権という人を否定しません。

無関心の自由もあると思うからです。投票にイケというのは大きなお世話だよね。もし「候補者一本化」なんかしていたら、もっと投票率は下がったかもしれません。

そんなとき、選択肢を失って投票に行くことをやめた人を責めることができるでしょうか。

反共エセ左翼文化人たちは、宇都宮氏が降りれば、その票が全部細川氏に行くと単細胞に考えたようですが、絶望したり選択肢を失ったりして投票自体をしなくなる層が出ることを計算していないところも愚かだったと思います。

……と、いうことで、今回はこのブログ始まって以来の乱暴な書き方となりましたが、フェアでないことや後ろ向きなことが我慢ならない性分なもので、失礼しました。

細川氏が舛添氏に勝ってもそれはそれでいいと思いますが、他候補の支持票をかすめ取ろうなんてくだらないことは考えないで、自力で堂々と勝つことを目指すべきだった、ということを私はいいたいわけです。

タレント文化人たちは都知事選をどう見たか


今週の『週刊現代』では、大橋巨泉が都知事選を振り返っていますね。常識的なまとめ方だと思います。
本来なら、民主党中心の野党が結集して宇都宮候補を推し、一騎打ちになれば、かなりの接戦になったろう(結果は舛漆勝ちか)。ただ細川ー小泉コンビが、「脱原発」一本だったのが、舛添君に味方した。舛添君はもともと脱原発派だし、公明党もそうだ。無党派層の標的が定まらない。細川さんも小泉さんも真面目だった。でなければ、功成り名遂げた二人があの極寒の中、毎日街頭に立てる筈がない。願わくは、この運動を、今後も続けて下さい。
 最後に最大の憂慮は、田母神俊雄氏の高得票である。同氏は人も知る再軍備論者どころか、核武装さえ辞さないとの発言もある。彼が第4位という得票をしたという事以上に、20代、30代という若い層からのものがトップだったというのはショックであった。日本の向っている方向が危い。
ビートたけしも恒例の東スポ客員編集長として都知事選振り返っていましたね。
それにしても、細川護煕と小泉純一郎のタッグは何だったんだ?(中略)都知事選なのに原発ってのは国の間題だからね。都が決めることじゃない。そこを頭に持って来ちゃった。そもそも猪瀬が5000万円で辞めたのに、細川なんて1億以上だったからね。倍悪いヤツだった。小泉さんはそこに乗っちゃった。(中略)その間、自民から出るのを狙っていたのが東国原だ。舛添さんが出るってなったら、「自民党のやろー、認めやがった」ってなって、降りた。東は準備して、出馬寸前だったと思うけどね。
 だけど、一番あれっ?って思ったのが田母神さんの60万票だよ。若いヤツやネット右翼が韓国に対してガンガン怒ってる。大久保で反韓デモやってるでしょ。そういうヤツらにとって、幕僚長だった田母神さんって、何かやってくれそうじゃん。今んとこ、まだ面白いだけだけど、もうちょっとしたら危険だなって思うよ。都知事選だから右翼的な発言でもいいけど、国政選挙で「右か左か。どっちか選べ」ってなるとちょっと違うんじゃないかなって。(2月19日付)
「都知事選だから右翼的な発言でもいい」ってことはないでしょうが、田母神氏に対する危機感については私も同感です。

それは、タカ派とかなんとかいう以前に、現役の航空幕僚長でありながら国の公式見解でも平気で踏みにじって「個人的な意見」をいうような人間だからです。

ビジネス的に見たら、これをやっちゃう人は絶対信用出来ないでしょう。

よく「河野談話」に対する解釈が問題になりますよね。

でも、菅官房長官は継承すると言ってるでしょう。

個人的にどう思おうが、いったん政府の見解として出たものを覆すには、相当の根拠と根回し等手続きが必要であることをわかっているからです。

政府要人として、というより組織を代表する社会人の見解としてそれは当たり前でしょう。

そりゃ、防衛省の中には、今の政府見解が気に食わない猛者はたくさんいると思いますよ。

でも、だからといって自分の立場を忘れて個人の勝手な意見なんかで突っ走ったら組織も社会も成り立たないでしょう。

そういう人を英雄視しているという点がね。

フリーターとか組織に属さない緩い生活をする若者が多くなったことで、感情的にゆさぶられるものがあれば、社会規範も常識もぶっ壊して構わないという考えなのかなって心配になりました。

いったい日本はどうなるのでしょうか。

週刊現代 2014年 3/1号 [雑誌]

週刊現代 2014年 3/1号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/02/17
  • メディア: 雑誌


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