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『今からはじめるNAVERまとめ』でキュレーション記事を書こう [パソコン・ネット]

『今からはじめるNAVERまとめ』(奥田苑子著、マイナビ)という書籍を読みました。キュレーション(まとめ)サービスである「NAVERまとめ」と、ツイートのまとめに特化した「Togetter」について、利用の仕方を図解で説明しています。情報の整理と共有を実現するために、同書を参考にしてキュレーション(まとめ)記事を書いてみてはいかがでしょうか。

今からはじめるNAVERまとめ.jpg

キュレーション(まとめ)記事とは何か


キュレーション(まとめ)記事というのは、ネット上の情報を収集してつなぎ合わせて、ひとつのページに掲載したものです。

ブログは、いろいろな情報や意見を根拠に、読み物として記事を作成しますが、「NAVERまとめ」のキュレーション(まとめ)記事は、必要な文言やタイトルと引用元のURLが枚挙されているだけです。

いわば、記事を作る前段階のデータ原稿のようなものですが、ひとつのテーマに関連する多くの情報が集められ整理されていることから、手っ取り早くネットの関連情報を知ることができると参照者はたいへん多くなっています。

「NAVERまとめ」というのは、会員登録(無料)した人がキュレーション(まとめ)記事を作成できるサービス。公開された記事にはアクセス数(ページビュー)に応じたインセンティブ(報酬)が支払われます。

「Togetter」は、やはりユーザーが既存のツイートをテーマごとに集めて公開するサービスです。

ツイートは次々投稿されるし、ハッシュタグで知りたい情報を追うだけでは限界があるので、Twitterのまとめサイトとして注目されています。

『今からはじめるNAVERまとめ』はどんな書籍か


『今からはじめるNAVERまとめ』は、ネット・パソコン関連書籍としてはめずらしく新書版。持ち歩くことができ、マシンの手元におけるサイズです。

1ページごとにひとつのテーマで記事が書かれています。具体的には、「NAVERまとめ」や「Togetter」の登録方法、記事の作り方、用意されている機能の利用の仕方、人気のまとめを作るコツなどです。

目次を引用します。
NAVER Part(NAVERまとめの基礎/ NAVERまとめを知ろう/ NAVERまとめを読み解く/ NAVERまとめ作成の事前準備/ まとめを作ってみよう―NAVERまとめ初級編/ まとめを整えよう―NAVERまとめ中級編/ 人気まとめを作ろう―NAVERまとめ上級編/ まとめブックマークレットを使ってみよう/ マイまとめを使いこなそう/ まとめインセンティブとは?)/ Togetter Part(Togetterの基礎/ Togetterを読み解く/ Togetterまとめを作ってみよう―初級編/ Togetterまとめを作ってみよう―中級編/ その他のキュレーションサービスって?)
書籍の上部が画面キャプチャ、下部に説明が書かれています。

今からはじめるNAVERまとめ・中身.png

また、文章の中でポイントになる言葉には蛍光ペンをひいたような色もついており、見やすさ、わかりやすさが工夫されています。

『今からはじめるNAVERまとめ』はどう役立つか


まず、タイトル通り、「NAVERまとめ」や「Togetter」を利用したまとめ記事作成の参考書になります。

同書を手元に置いて、それらのサービスに用意された機能を効果的に利用すれば、より質の高いまとめ記事を作成することができるでしょう。

そして、このSo-netブログのような一般のブログについても、更新記事のネタに困ったときや、いろいろな意見や情報を集めた記事を作りたいときには、「NAVERまとめ」や「Togetter」のノウハウを使ってキュレーション記事を書いてみるのもおもしろいのではないでしょうか。

キュレーション(まとめ)記事は、自分が知りたい、もしくは記事として発表したいテーマを明らかにする情報を探し出す訓練になります。

たとえば、ひとつのテーマについて、まずはまとめ記事を作成。さらに自分の論考を加えた通常の記事として書けば、ひとつのテーマでふたつ記事を作れるだけでなく、今まで以上に様々な視点や情報を根拠とした記事が書けるようになると思います。

キュレーション(まとめ)記事の注意点


これは同書では触れられていませんが、私の意見を書いておきます。

「2ちゃんねる」のスレッドのキュレーション(まとめ)記事が、ネット上にはたくさん存在します。

しかし、それがしばしば物議を醸すことがあります。

たとえば、あるテーマについて書き込まれたスレッドで、反対意見7割、賛成意見3割の書き込みがあったとしても、賛成の3割だけしか抽出しない「偏向」したまとめ記事が作られることがあるのです。

それは、そのスレッドの書き込みの傾向をリアルに反映したものにはなっていないし、別の意見の存在が見えません。

ただ、ではどういうまとめ方ならいいのか、と改めて考えた場合、正解があるわけではありません。

既存の情報を、特定の主張の材料として用いるキュレーション(まとめ)記事というのは、もともとそのような限界をもっているということです。

偏向した「部分」を集めても、「全体」にはなりません。

つまり、まとめ記事というのは、「まとめ」だからそのテーマや概念について幅広く網羅されているわけではなく、通常のブログ記事などと同じで、たんにまとめ作成者のひとつの主張にすぎない、ということです。

いずれにしても、まとめ記事というのは、ネットの特性を利用した表現手段といえるかもしれません。少なくともブロガーなら、まとめ記事作りにチャレンジすることは意義のある経験だと思います。

今からはじめるNAVERまとめ

今からはじめるNAVERまとめ

  • 作者: 奥田 苑子
  • 出版社/メーカー: マイナビ
  • 発売日: 2013/08/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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