『東宝昭和の爆笑喜劇DVDマガジン』(講談社)が、4月9日に発売されたことを、このブログの5月10日の記事でご紹介しました。東宝黄金時代といわれた1960年代の同社が制作した、人気シリーズ作品から50作品をDVDマガジン化。雑誌コードで隔週火曜日発売する企画です。中でも、植木等、もしくはハナ肇とクレージーキャッツ主演の「東宝クレージー映画」は、その過半数の26作品の収録が予定されています。
ということで、12月20日売りの分までで20作品が発売されていて、私はそのうち18本を鑑賞し終えました。クレージー映画については全作鑑賞し終えました。
60年代というのは、映画業界が全社的に隆盛から斜陽に差し掛かる頃でしたが、当時は各社とも作品に社風が感じられて、今見ても楽しい作品がたくさんあります。
>>東宝昭和喜劇
よく、自分は洋画オンリーで、邦画なんかバカらしくて観ない、という人もいるのですが、よくも悪くも、邦画はそのときどきの私たち日本の文化や価値観を描いたものです。
どういう理由にしろ、邦画はくだらないと頭から決めてかかるのはもったいない話だと思いますね。
さて、50本の収録(予定)作品は、クレージー映画だけでなく、藤田まことと白木みのるの「てなもんやシリーズ」、森繁久彌の「社長シリーズ」、コント55号の作品2本も含まれていますが、過半数の26本がクレージー映画ということは、それがメインの企画であることは明らかです。
作品自体は、これまでにもテレビの地上波やCSで何度も放送され、DVDボックスとして発売済みのものです。
ただ、このDVDマガジンは、雑誌コードで発売されているだけあって、読み物ページが充実しています。
当時の裏話、ポスター縮刷版、見どころ、出演した脇役の解説、クレージーにゆかりのあるタレントへのインタビュー、泉麻人氏によるロケ地解説など、作品とその時代背景についての理解を助けてくれます。
昨年、メンバーの桜井センリさんが亡くなり、唯一のメンバーである犬塚弘が、自らの人生とクレージーキャッツを振り返る書籍を上梓しました。
>>桜井センリ、クレージーキャッツでのタブーも明かされた新盆
>>『最後のクレージー犬塚弘』から知った「恨むな、根に持て」
メンバーとともにクレージーを振り返る最後の機会という意気込みが毎号伝わってきます。
このブログでは、作品関連記事について合計4本も書いてました。
>>東宝 昭和の爆笑喜劇DVDマガジン 高度経済成長時代の“笑い”
>>オリンピック東京開催決定、テーマソング誰が歌う?
>>昭和の名コンテンツDVDマガジン大特集
>>HTR-009WA(DVDプレーヤー)を購入して『怪盗ジバコ』を鑑賞
記事の最下段にアフィリエイトコードは貼っていますが、講談社からステマを依頼されたわけではありません。
あくまでも個人の趣味として書きました。私も寂寥感で、書かずにいられないという気持ちなのかもしれませんね。
12月9日の記事
「『のぼせもんやけん2 植木等の付き人時代のこと』小松政夫の奮闘記」で書いたように、クレージー映画の根強いファンは多く、クレージー映画や東宝映画についての他のサイトはレベルの高いサイトばかりですが、私ごときの記事にもたくさんの「いいね!」を与えてくれます。
ありがたいことだと思いました。ブログを書く楽しさのようなものを初めて実感しました。
来年は、クレージー映画が11作品、人気上昇中だったコント55号の映画がこれから出てくるので、楽しみにしています。
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