『日本人がクズでサイテーな43の理由』。近隣反日アジア国で作った書籍のタイトルではありません。毎月16日発売の『実話BUNKAタブー』(2014年2月号)に書かれている記事のタイトルです。同誌は今月号もいろいろ面白い記事があるのですが、まずはこの記事をご紹介します。
この雑誌。全体を通して茶化しのテイストで書かれています。それも『週刊文春』や『週刊新潮』と違い、かなりえげつないです。
だからといって不真面目ということではありません。
政治やマスコミに騙される大衆の批判を、このブログのように直球勝負でやったら救いがないでしょう?(笑)
そこで同誌は、皮肉や茶化しでオブラートにくるんで読み物にしているわけです。
同誌が面白いのは、一貫して「為政者」「企業」「ネトウヨ」「大衆」「韓国」など昨今の記事の主体となるものすべてと距離をとり、どこかのサイドからではなく、全てに対して是々非々(というかほとんど非ですが)で記事を作っていることです。
で、そんな同誌がめずらしく直球勝負しているのが冒頭でご紹介したタイトル。コンセプトは、「韓国人、中国人に負けず劣らずのバカっぷり」。
これはどういうことかというと、ネット掲示板ではいかなるスレッドにも、必ず韓国(人)をコバカにする書き込みが入りますよね。あれについて、「お前らも同じ穴のムジナだよ、日本人ネットピープル」という嘲笑が込められています。
いうまでもありませんが、同誌は「反日」ではありません。同誌でも毎月、韓国のここがおかしい、という旨の記事を載せているほどです。
日本だろうが韓国だろうが、ダメなものはダメ、間違いは間違いというスタンスです。
で、「日本人がいかにダメか様々な角度から検証!」した43ですが、まとめている記事はすべてご紹介するとネタバレなので、その一部だけ引用します。
その1.放射能を海に垂れ流しまくり
科学技術立国とか言う割に、地震で簡単に壊れた原発が乱立している日本。福島第一原発はずっと放射能垂れ流しのままで、周囲に大迷惑。これじゃ単なる下痢の止まらない奴、と他国からバカにされても何も言えないっすよね。
その7.すぐにマスコミを信じる単細胞
基本的に疑うことを知らないバカが多いため、テレビで取り上げられたことにはすぐ飛びつくおバカな国民性。納豆や鯖の缶詰めが健康に良いと報道されるだけで、翌日店頭から無くなるなんて、何も考えてないんでしょうね。
その8.もしくはネットを信じる単細胞
ネットに流れるアホみたいな噂にも、すぐに飛びつくのが日本人。東日本大震災では様々なデマが飛び交いました。最近では大手メディアを信じるのは情弱と主張し、よりうさんくさいネットに飛びつく勘違いバカも増えています。
その10.ニート、コミュ障、弱者に冷たすぎ
格差社会が進行しているためか、弱者には基本的に冷たいです。ニートやコミュ障は人間扱いされないし、生活保護受給者はナマポと呼んでバッシング。一度どん底に落ちると、這い上がることは難しい社会になっています。
その17.「愛国」とか言う奴が日本のコトに無知
愛国とか言って囁いでいるネトウヨですが、実際は歴史もまともに知らないバカばっかりです。というか、そもそも低学歴の単なる引きこもりがネットで「真実」に目覚めたケースがほとんどなので、知識を求める方が酷ですが。
その20.すぐにネットが炎上他人の不幸が大好き
劣等感の塊だからか、知人や有名人はもちろん、アカの他人がネットで炎上することにまで便乗して、みんなで叩くのが大好きです。他人の不幸が大好きです。一億総クレーマー化していると言っても過言ではありません。
まだまだありますが、あとの37は同誌でご確認ください。
要するに、記事を通して日本の大衆は
マスコミやネットに弱い
集団に流され行動する
劣等感の塊だから他人(とくに弱者)に冷たい
西洋人に弱くアジア人に高圧的(これも西洋コンプレックスという劣等感)
といったことを書いています。
まあ、イラッとさせることを狙ってどぎつく、皮肉も交えて身も蓋もなく書いていますが、よく読むと、古くは高度経済成長時代の東京オリンピックの頃からいわれている「昨今の日本人の風潮」を、現代の流行やふるまいにあてはめた、意外にもかなりオーソドックスな内容でした。
オーソドックスなことをオーソドックスに書いてもつまらないし、単なる説教ではドン引きされるので、居丈高に皮肉と茶化しでまとめているわけですね。
同誌の面白いところはこれだけでは収まらず、記事では最後に「韓国人は日本人に比べて素晴らしい!」ということを書いているのですが、読むとその内容はちっとも「素晴らし」くなく、韓国人を皮肉たっぷりに揶揄しています。
だれにでも喧嘩を売る同誌。カストリ雑誌の鑑です!
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