『やっぱり知らないほうが幸せな話』(雑学活脳研究会著、アントレックス)という書籍を読んでみました。ここのところレストランの偽装が問題になっていますが、食べものや健康など、生活に直接かかわるトリビア雑学集です。書籍コードがないので、主にコンビニで販売されているようです。
このブログで、週刊誌の記事についてご紹介することがありますが、とくに定期購読している雑誌があるわけではなく、各誌とも、その号ごとに面白い記事があれば買いましょうというスタンスです。
そのため、ときには買い逃してしまうこともあります。
いつも行くコンビニ&書店(もともと書店だったところをフロア半分コンビニに改装)で、よくご紹介している『週刊大衆』が今週号に限って見当たらなくて、そのうち別の店で探そう、なんて思っているうちにどこにもなくなってしまいました。
せっかく来たのに、カラ足もナンだと思って近くのコンビニで購入したのが、冒頭の『やっぱり知らないほうが幸せな話』(雑学活脳研究会著、アントレックス)という書籍です。
同書は、一口に言えば雑学集です。
雑学といえば「トリビア」が代名詞になっていますが、かの『トリビアの泉』が扱っていたのは、知っていたからといって、それがどうしたといいたくなるような雑多でマイナーな知識。
同書の場合は、食べ物や健康など、生活に関わりのある「話」を集めています。
タイトルだけ一部抜粋しましょう。といっても、タイトルを見れば結論がわかるのですが……。
ダイエットをすると体臭が臭くなる!
現代人の死体は腐敗しにくくなっている!
朝ジョギングすると、命を落とす危険性がある!
口呼吸している人は、老化が早い!
整形手術をした人は、長生きする!
風邪をひいたら「汗をかくと治る」はウソ!
喉が渇いた時のビールが、脱水症を招く!
一部の激安店の霜降り肉は、注射針で牛脂を注入している!
酒を飲むたびに、脳細胞が死んでいく!
一部の激安チェーンの寿司は、化学物質だらけ!
カキ氷のシロップに、昆虫で作った着色料が使われる!
高級寿司店のシャリには、古米が混ぜられている! ……etc
こんな感じで、150近く話が詰まっています。
偽装が問題になっているので、「一部の激安店の霜降り肉は、注射針で牛脂を注入している!」「一部の激安チェーンの寿司は、化学物質だらけ!」なんて読んでおけば、事前に偽装メニューを回避できたかもしれません。
まあ、すでに知られていることもあるし、拡大解釈的なものもありますが、カバンに入れて、通勤、通学など移動中に読むのにはいいかもしれません。
1タイトル1ページでまとめられた全143ページの552円+税です。
ところで、書籍と書きましたが、同書は奥付見てもISBN(書籍の商品番号のようなもの)が見当たりません。
ISBNが見当たらないということは、トーハンや日販、その他従来の取次店(書籍の問屋)を通ってないということです。
Amazonや楽天ブックスでも扱っていませんでした。
つまり、書店には配本されておらず、アントレックスという会社の独自の販売チャンネルで売るしかありません。コンビニ販売もそのひとつなんでしょう。
ほとんど同人誌や自費出版のノリですね。いまどき自費出版でもISBNコードぐらいつけてくれますが。
どうやって売るんだろうと思って公式サイトを見たところ、通販を手広くやっている会社なんですね。世間知らずで知りませんでした。
おそらく、この書籍もネットを使った何らかの販売戦略があるんでしょう。
Amazonが、街の書店をつぶした、なんていわれていますが、同社のようにAmazonにすら頼らず書籍販売を行っているところもあるのは少し驚きました。
ネットは、リアルビジネスはもちろん、従来のネット通販の常識(Amazonを通す)も書き換える、もしくは多様化させつつあるということです。
私はふた昔ぐらい前、出版事業を起こそうと思い、取次店に頭を下げて、取引要件を満たすべく自費出版の営業などしたこともありますが、これからはそんなことをしなくても“ネットをどう利用するか”を考えればいい時代なんですね。
私が購入したのはファミリーマートでしたが、興味がある方はコンビニの書棚を1度ご確認ください。
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