多摩川駅の西側にある、宝来公園や多摩川台公園を歩いた連休の大田区散歩。今回は東側を歩いてみました。都内唯一の浅間大神信仰である多摩川浅間神社、大田区内最古のトンネル、現在の狛江市から大田区六郷まで農業用水として利用された六郷用水の跡地遊歩道、真言宗智山派密蔵院などです。
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昨日は、どりこの坂をのぼるところまででした。今日はそこから多摩川駅前の踏切を超えて、多摩川台公園同様に多摩川沿いにある多摩川浅間神社に向かいます。
今日の散歩コース(大田観光協会刊「多摩川」より)クリックで拡大
田園調布の氏神様 多摩川浅間神社 (田園調布1-55-12)
http://多摩川浅間神社.jp/
都内唯一の、富士山を神格化した浅間大神信仰の神社です。浅間信仰については、公式サイトにこう書かれています。
昔から山嶽は、神々の鎮まるところとして神聖視されてきました。
木花咲耶姫命の鎮まる霊峰富士に、「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」を唱えながら
登拝し、その山容に似た雄大なご神徳を仰ぐ浅間信仰に基づき、各地に浅間神社が
勧請されております。
昨日行った多摩川台公園は台地に10の古墳がありましたが、この神社もその大地に連なる場所です。
社殿は浅間神社古墳の上に1973年に建てられました。
台地のため、というより富士山を模した作り方になっていて、本堂に行くための道は階段。鳥居の上にまた鳥居があります。
社務所の屋上からは多摩川を渡る東急東横線を見おろせます
整地記念碑です。創建は鎌倉時代と伝えられています。
大田区内最古のトンネル(田園調布田園調布1-11-2)
多摩川駅と多摩堤通りを結び、中原街道の下を通っています。トンネル自体は何の変哲もないところです。
六郷用水跡地遊歩道
六郷用水跡地のスタート地点です。六郷用水とは、現在の東京都狛江市の多摩川を水源として、大田区六郷の多摩川まで続く用水路でした。当初は農業用水として水を供給するために利用されましたが、宅地化が進み1945年に廃止されました。
六郷側は
六郷水門編でご紹介しました。
廃止後の六郷用水跡地は、遊歩道、公園、湧き水を利用して再現された用水路、更地など様々です。
今回の遊歩道をたどっていくと、まもなく湧き水を利用して再現された用水路になります。鯉や金魚が泳いでいます。
縁日ですくった金魚が育ったので放流したり、それをまたすくったりといった魚ペットの交流場所のような役割もありましたが、最近はこういうところに危険な外来魚を入れる人がいるので、放流も捕獲も禁止にせざるを得なくなりました。
密蔵院(田園調布南24-18)
http://www.mitsuzo-in.jp/
高野山真言宗智山派の寺院です。本尊は大日如来です。
庚申信仰にもとづき、古くから地蔵菩薩立像を主尊とする多くの庚申供養塔があります。塔はかのえざるの年(60年に1度)に造られますが、いちばん古いのは1661年のものです。
2列目右側の一番大きい物がそうです
これはいちばん直近のかのえざる(昭和55年)につくられたものです。
その他、寺院には弘法大師尊像、大日如来尊像、新田義興ゆかりの雷よけ観音などがあります。玉川八十八ヶ所霊場56番です。
……ということで、一昨日からまわった3か所の公園、神社、寺院、用水跡地、坂などは、電車の最寄り駅でいうと、東急東横線の田園調布、多摩川、多摩川線の沼部という3つの駅、町名に集中しています。
10月、11月の連休にちょうどいい散策コースだと思います。
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