六郷、土手、水門、神社、渡し [大田区散歩]
六郷。東京23区南端にある大田区の中のそのまた南端の町です。電車は京急線の六郷土手駅と雑色駅がありますが、どちらも快速特急や特急などは通過する小さな町です。大田区散歩。今日は、その六郷の“名所”になった六郷水門と、多摩川関連の記念柱を保存している六郷神社、北野神社などをまわってみました。
今日まわった4箇所です。
・六郷水門(大田区南六郷2-35)
六郷名物です。サイトによっては、最寄駅は京急線雑色(ぞうしき)駅となっているのですが、ここは文字通り六郷土手駅の方がいいと思います。土手沿いを徒歩で15分ぐらいかな。
作られたのは昭和6年。六郷村に人口がふえ、多摩川に流れ込む用水路(六郷用水)に生活排水がたくさん出てくるようになったのですが、大雨時に多摩川から逆流して排水しきれないことがあるために、それを止める目的でできたといいます。
しかし、今は下水処理場が六郷水門のすぐ隣にできました。
つまり、六郷水門は現在は役割を終えているのです。
が、今も多摩川河口付近のシンボルとして残されています。
私も小学3年生の社会科見学以来、ン十年ぶりに見ました、六郷水門。
現在も、水門の用水側には船が浮かんでいます。
水門隣の建物は、40年前、山口百恵にとって初めての連続ドラマ出演である『顔で笑って』(TBS、大映テレビ)で、父親役の宇津井健が外科部長として勤めていた設定の病院として使われました。ドラマの中では一瞬しか撮っていないので、大映ドラママニアもご存知ないのでは?
六郷水門の横を通る土手道はサイクリングコースになっています。
以前ご紹介した多摩川サイクリングロード、「たまリバー50キロ」です。先週散歩した羽田海老取川付近からスタートして、東京羽村市の阿蘇神社までの長いコースです。すべてを走ったらどのくらい時間がかかるでしょうか。いや、それより、その後何日ぐらい寝込むでしょうか(笑)
多摩川をはさんで神奈川県です。六郷の向こう側は川崎市南部。味の素の工場などがあります。
むかしはここも「渡し」がありました。もちろん名前は「多摩川の渡し」。当時の標識柱がまだ残っているというので、そちらにも行ってきました。
京急線六郷土手駅にほど近い北野神社というところにありました。
・北野神社(大田区仲六郷4-29-8)
ここは、祭神が菅原道真で、いわゆる「止め天神」で有名です。由来は、八代将軍吉宗公の落馬を止めた天神様のご加護にあやかっているのだそうです。
で、お目当ての標識柱ですが、さすがに400年もたつと、文字は何も見えません。
大田区六郷と川崎市は国道15号線が縦断しますが、現在の橋は1984年に作り替えられた新六郷橋といいます。
もともとここは、江戸時代に徳川家康が六郷大橋を架けたのが始まりといわれていますが、こちらも親柱がまだ残っていました。保存しているのは、六郷神社です。
・六郷神社(大田区東六郷3-10-18)
概要によると、源頼義、義家が、石清水八幡に武運長久を祈りいくさに勝利をおさめたため、凱旋後その分霊を勧請したのがはじまりだそうです。
お祭りは区内では有名で幼稚園もある大きな神社です。
梶原景時寄進と伝えられる太鼓橋(神橋)が正面にあります。
これが六郷橋の親柱。文字もはっきり読めてきれいなのは、作られたのが1910年と比較的新しいからでしょう。
ということで、次回は糀谷、萩中という地域を行ってみたいと思います。
【東京都大田区散歩関連記事】
・室生犀星、大岩雄二郎、35年目の邂逅
・昭和のくらし博物館で考える「茶の間」の意義
・武蔵新田(東京大田区)を散歩してみました
・多摩川土手から下丸子のたまリバー50キロまで
・武蔵新田ロール(ボンビアン)と下丸子散歩
・池上シュー(VANNI)と七福神礼所めぐり
・久が原出世観音は伊藤博文“ゆかりの”菩薩堂
・おしゃもじさま、ぬめり坂、遺跡の町、久が原・千鳥町
・大森・美原通りなど旧東海道の史跡
・甘公園の珈琲大福、馬込文士村をまた訪ねてみました
・尾崎士郎、川端龍子、赤毛のアンなどの記念館を訪れました
・羽田、シジミ復活で再び漁師町に!?
・羽田太鼓・穴守の鈴(磯崎家)と穴守稲荷の今昔
今日まわった4箇所です。
・六郷水門(大田区南六郷2-35)
六郷名物です。サイトによっては、最寄駅は京急線雑色(ぞうしき)駅となっているのですが、ここは文字通り六郷土手駅の方がいいと思います。土手沿いを徒歩で15分ぐらいかな。
作られたのは昭和6年。六郷村に人口がふえ、多摩川に流れ込む用水路(六郷用水)に生活排水がたくさん出てくるようになったのですが、大雨時に多摩川から逆流して排水しきれないことがあるために、それを止める目的でできたといいます。
しかし、今は下水処理場が六郷水門のすぐ隣にできました。
つまり、六郷水門は現在は役割を終えているのです。
が、今も多摩川河口付近のシンボルとして残されています。
私も小学3年生の社会科見学以来、ン十年ぶりに見ました、六郷水門。
現在も、水門の用水側には船が浮かんでいます。
水門隣の建物は、40年前、山口百恵にとって初めての連続ドラマ出演である『顔で笑って』(TBS、大映テレビ)で、父親役の宇津井健が外科部長として勤めていた設定の病院として使われました。ドラマの中では一瞬しか撮っていないので、大映ドラママニアもご存知ないのでは?
六郷水門の横を通る土手道はサイクリングコースになっています。
以前ご紹介した多摩川サイクリングロード、「たまリバー50キロ」です。先週散歩した羽田海老取川付近からスタートして、東京羽村市の阿蘇神社までの長いコースです。すべてを走ったらどのくらい時間がかかるでしょうか。いや、それより、その後何日ぐらい寝込むでしょうか(笑)
多摩川をはさんで神奈川県です。六郷の向こう側は川崎市南部。味の素の工場などがあります。
むかしはここも「渡し」がありました。もちろん名前は「多摩川の渡し」。当時の標識柱がまだ残っているというので、そちらにも行ってきました。
京急線六郷土手駅にほど近い北野神社というところにありました。
・北野神社(大田区仲六郷4-29-8)
ここは、祭神が菅原道真で、いわゆる「止め天神」で有名です。由来は、八代将軍吉宗公の落馬を止めた天神様のご加護にあやかっているのだそうです。
で、お目当ての標識柱ですが、さすがに400年もたつと、文字は何も見えません。
大田区六郷と川崎市は国道15号線が縦断しますが、現在の橋は1984年に作り替えられた新六郷橋といいます。
もともとここは、江戸時代に徳川家康が六郷大橋を架けたのが始まりといわれていますが、こちらも親柱がまだ残っていました。保存しているのは、六郷神社です。
・六郷神社(大田区東六郷3-10-18)
概要によると、源頼義、義家が、石清水八幡に武運長久を祈りいくさに勝利をおさめたため、凱旋後その分霊を勧請したのがはじまりだそうです。
お祭りは区内では有名で幼稚園もある大きな神社です。
梶原景時寄進と伝えられる太鼓橋(神橋)が正面にあります。
これが六郷橋の親柱。文字もはっきり読めてきれいなのは、作られたのが1910年と比較的新しいからでしょう。
ということで、次回は糀谷、萩中という地域を行ってみたいと思います。
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・甘公園の珈琲大福、馬込文士村をまた訪ねてみました
・尾崎士郎、川端龍子、赤毛のアンなどの記念館を訪れました
・羽田、シジミ復活で再び漁師町に!?
・羽田太鼓・穴守の鈴(磯崎家)と穴守稲荷の今昔
ウォーカームック 大田区Walker 09-10年版 61802-48 (ウォーカームック 147)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川マーケティング(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/07/14
- メディア: ムック
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