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温泉や銭湯でより活性化する!?ヒートショックプロテイン [ヒートショックプロテイン]

温泉巡り。So-netブログでもよく拝見します。観光や転地療養で行ってみたいと思うところもずいぶんご紹介いただきましたが、今回温泉について新たな健康効果が報じられました。ヒートショックプロテイン(HSP)は、家庭風呂より温泉や銭湯の方が、全身の血流を活性化してより増えるというのです。(「東京スポーツ」8月13日付)

ヒートショックプロテイン(HSP)については、これまで3回このブログでご紹介させていただきました。

ヒートショックプロテイン(HSP)の42度入浴で病気予防できる?
ヒートショックプロテイン(HSP)入浴法の真相
ヒートショックプロテイン、マイルド加温療法実践してますか?

『加温生活「ヒートショックプロテイン」があなたを健康にする』(伊藤要子著、マガジンハウス)によると、ヒートショックプロテインとは、1962年に発見された、大腸菌からヒトまでほとんどの生物にあるたんぱく質。

酵素、コラーゲン、筋肉など、体内のあらゆる細胞の損傷を修復したり、修復できない細胞はアポトーシス(自然死)させたりして、体内の細胞を正常化させるはたらきがあるといいます。

ヒートショックプロテインは、ストレスによって産生力が高まりますが、熱によるストレスがもっとも顕著で、体温が38度になると約1.5倍、38.5度で2倍に増えるので、週に2回は熱めの風呂で体を温め(42度の湯に10分)その体温にしましょうと伊藤要子氏は推奨。

名付けて「マイルド加温療法」といいます。

体を温める、いわゆる「温熱療法」は、現在の保険医療でも存在します。

ハイパーサーミア(局所温熱療法)といって、一対の電極の間に病変部をはさみ、電磁波で43度に熱することでがん細胞を死滅させる治療です。

一方、伊藤要子氏のマイルド加温療法は、ハイパーサーミアのように病変部だけに狙いを定めて死滅させるものではないそうです。

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「熱というストレスを与えて体を温め、熱ショックタンパク(HeatShockProtein)を増加させ、病気やストレス障害で傷害された細胞の中のタンパク質を修復し、細胞(体)をストレスに強く元気にすることが目的です。つまり、体を温めて増加したHSPで体をいろいろな病気やストレスから守る、いわゆるHSPを生体防御に利用しようということ」(「からだを温めるとなぜ病気が治るか」ビジネス社)

「風邪から生活習慣病までさまざまな体の不調に」対抗でき、「ストレスが多く、原因不明の体調不良が増える40歳以上にオススメ」(伊藤要子修文大学教授)の予防医学だそうです。

予防医学……。つまり、病気を治すというより、コンディションを整えるという意味合いが強いようです。

まあ、お風呂で温まるだけなら、別途何かを購入するコストもかからないし、熱いお風呂に入るのは気持ちもいいし、入浴は健康効果に関係なく日常的に行っていますから、誰でも安心安全でハードルも低い健康法であることは間違いないでしょう。

で、今回の「東京スポーツ」(8月13日付)の記事ですが、アスリートはぬるま湯ではなく熱い湯を好むことや、ヒートショックプロテイン(HSP)が、高温深風呂でより増加するという話が書かれています。

東スポ・HSP.png

「アスリートにはぬる湯を好む人は少ないんです。多くは高温深風呂を好みます。そのほうが体調が良くなるからです。大事な試合の2日前に熱い風呂に入って、体調を仕上げていきます。高血圧など持病がある方や高齢者の方は無理はしないではしいのですが、アスリートに限らず健常人なら熱いお風呂のほうが元気が出るんです」

「家庭のお風呂で熱いお湯にしてもいいのですが、銭湯や温泉に入るほうがもっと効果的です。お風呂に深さがあって、その圧力が体を活性化するのです。例えば、第2の心臓とされる“ふくらはぎ”を刺激し、全身の血流が促進されるのです。家庭のお風呂ではふくらはぎに圧力がかかりませんからね」(「食アスリート協会」代表の神藤啓司氏)

記事は、温泉や銭湯の方がHSPが有意に増えるという疫学調査が根拠になっているわけではなく、あくまで現場の指導者の経験則です。

ただ、広く深い風呂の方が、体をリラックスさせた状態でお湯につかれることは確かですから、その経験則を否定する根拠もないと思います。

銭湯は行きたくても数が激減しましたし、温泉も週2回行くのはむずかしいですが、そのような健康効果があるのならば、積極的に機会を作って行ってみようかな、という気になりませんか。

加温生活 「ヒートショックプロテイン」があなたを健康にする

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  • 作者: 伊藤 要子
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2010/11/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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