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ドラえもん、注目される「闇に葬られた放送禁止映像」

ドラえもんと木村拓哉の“共演”と昨日から報じられているのが、トヨタ・カローラ「ラブ&ジーンズ」篇のCMです。もちろん、CMだからこそ実現したものですが、マニアの間では、今年は『ドラえもん』にとっても区切りの年なので、「闇に葬られた放送禁止映像」についても注目されています。

『ドラえもん』は、来月テレビアニメ放送35周年を迎えます。が、現在放送しているテレビ朝日は、1979年に開始された10分間の帯番組時代を含めても34年5ヵ月。残りの半年は、73年に日本テレビで放送されていた時代を合算しています。

『ドラえもん』が、日本テレビで放送されていたってご存知でしたか。

今週号の『アサヒ芸能』(2013年 8/22号)に、「闇に葬られた放送禁止映像」(第3弾)という特集記事があります。事情があって放送が打ち切りになったり、DVD化や再放送などもされなくなってしまった封印作品を紹介するものです。

アサヒ芸能・闇に葬られた放送禁止映像

前回の第2弾にはキャンディ・キャンディが出ていたので、このブログでご紹介しました。

キャンディ・キャンディはどうして封印作品になったのか

今回の第3弾では、日本テレビ版の『ドラえもん』が含まれています。

アサヒ芸能・ドラえもん.png

同誌ではこう解説されています。
国民的アニメであり、テレビ朝日の顔とも呼べる「ドラえもん」が、かつて日本テレビで半年だけオンエアされていたことをご存知だろうか。残念ながら視聴率は振るわず、さらにアニメ制作会社の不祥事も重なり、完全に「なかったこと」にされている。

「アニメ制作会社の不祥事」というのは、社長の失踪・逮捕です。wikiでは、「1979年にテレビ朝日系でシンエイ動画版の『ドラえもん』が放送開始されると、原作者の意向もあって日本テレビ動画の『ドラえもん』がテレビで放送されることはなくなり、日本テレビで7年間保管されたフィルムもその後行方不明となった」と書かれています。

当時のストーリーは覚えていませんが、絵柄を見ると、より原作に近いものだったのでしょう。

今回の第3弾では、そのほか26作品について、当時のポスターやあらすじ、封印された理由などが解説されています。その主なものをご紹介します。

「影狩り」(72年、東宝)
役柄と演じた石原裕次郎のイメージの違いに石原プロが慎重になっている

「幻の湖」(82年、東宝)
ストーリーが支離滅裂いで不入り。脚本家(橋本忍)はこの失敗で事実上脚本家生命を絶たれる

「実録・私設銀座警察」(73年、東映)
あまりにも破天荒な描写で封印されていたが、DVDだけは今年解禁

「限りなく透明に近いブルー」(79年、キティ・フィルム)
興行的に大惨敗。映像化された村上龍作品のうち、これだけがDVD化されていない。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(77年、東映)
せんだみつお主演だったが、映画のレベルやキャラ設定に原作者の秋本治氏が激怒

「銭ゲバ」(09年、日本テレビ)
あまりにハードな内容で、当時のスポンサーのほとんどが降板

「禁じられたマリコ」(85~86年、TBS)
岡田有希子と峰岸徹が共演。2ヵ月後に岡田有希子が自殺し峰岸徹の名が取りざたされたため再放送中止。以来封印

「フードファイト」(00年、日本テレビ)
中学生が早食いで死亡する事故が問題視され作品も封印

封印されてしまった作品は、ほぼ次の5つのパターンに分類されます。このうちのひとつ、または複数に該当する作品が「闇に葬られ」ることになります。

1.原作者、出演者・スタッフなど権利のある人が何らかの事情でお蔵入りを希望

2.テーマやストーリーが社会通念上不適切

3.商業的に失敗(不入り、低視聴率など)

4.作品の権利関係がはっきりしない

5.関係者の不祥事

『ドラえもん』は、放送終了時は5、そして現在は4ということでしょう。

それにしても、こういう企画ができるというのは、隠されると見たくなる人間の心理を反映したものなんでしょう。

作品自体は凡作かもしれなくても、「闇に葬られた」なんていう「いわく」がつくと、期待が高まります。

昨今、過去のドラマや映画のDVD化が当たり前のように行われるようになりましたが、作品にこれといった問題はなくても、適当な口実でいったん「闇に葬」ったことにして、カルトなマニアが盛り上げてくれたところでDVD化する、“封印商法”なんていう“ビジネスモデル”が、もしかしたら確立されてしまうかもしれません。

アサヒ芸能 2013年 8/22号 [雑誌]

アサヒ芸能 2013年 8/22号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/08/05
  • メディア: 雑誌


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