吉永小百合が取りざたされています。今週号の『アサヒ芸能』(8.15-22)のトップ記事に、吉永小百合について、彼女の映画を撮った中平康監督の娘であり、ファンクラブ会員でもあった中平まみ氏が、「奔放で多情な真の姿を見つめるべき」と「惜別告白」をしているのです。
吉永小百合を語る中平まみ氏については、昨年9月24日更新のこのブログで書きました。男性遍歴も含めた日活映画時代の吉永小百合について語った書籍
『小百合ちゃん』(講談社)を上梓したからです。
・
吉永小百合が「銀幕のスター」という言葉を葬ったのか
・
吉永小百合、『小百合ちゃん』に書かれていたこと
同書は、現在の、「妙におしとやかで、お静かで、おさまり返った常識的な、単なるいい人」ではなく、日活時代の「活発で元気」な吉永小百合を求めたものになっています。
決して、覗き見趣味や吉永小百合をはずかしめる暴露本ではありませんでした。
が、「単なるいい人」でありたい吉永小百合にとっては、過去の「活発で元気」な頃を蒸し返されるのは容認できなかったらしく、中平まみ氏とは法的な争いまでちらつかせて出版をやめさせようとしたそうです。
そして、今回の「惜別告白」も、やはり、過去を封印し、作られたイメージに連綿として歳を重ねる吉永小百合に失望感を抱いた中平まみ氏が、改めて「活発で元気」な頃の吉永小百合を語ったものになっていますが、男性遍歴については、書籍を補完するようなさらに踏み込んだ内容になっています。
詳しくは同誌をご覧いただければと思いますが、ずいぶん、名前が出てきます。
それこそ、松田聖子も広末涼子もかすむぐらい(笑)
かつて、“毛の商人”高須基仁氏は、「吉永小百合や岸恵子の自伝的暴露本が見たい」とコメントしたことがありますが、なるほどなあと改めて思います。
その一部分だけ、中平まみ氏のコメントから抜粋してご紹介します。
スポンサードリンク↓
山本学、山本圭、加藤剛ら俳優座の大物俳優については
「山本学・圭兄弟への思いは相当強かったでしょうね。新劇系の人には弱いから。加藤に対しては『なんて立派な顔の人だろうと思った』と言い、好きだという気持ちは伝わっていたものの、婚約者がいた加藤は困惑していた、と」
石坂浩二には
「多弁でC調な石坂を歯牙にもかけなかったとの話もありますが、石坂のプロポーズを断った、と開きました。石坂と加賀まりこ(69)の関係があったからです」
公然としていた渡哲也とは、
「のちに渡が一般女性と結婚した時には三日三晩泣き通し、1人でヨーロッパを傷心旅行しています」
書籍には書かれていなかった、写真誌に撮られた岡田裕介東映社長(石坂浩二似の元俳優)については、
「2人の関係は東映社内でもかねてから噂にはなっていました。このスキャンダル報道後、小百合は『悔しい!』と漏らしています」
「山本学・圭兄弟への思い」とさりげなくまとめていますが、兄弟と言ったってそれぞれ別人格の男です。
星の数ほど男はいるだろうに、わざわざ兄弟なのでしょうか(苦笑)
これ、兄弟をいっぺんに好きになったのでしょうか。
それとも、どちらかの関係が終わってから次に移ったのでしょうか。兄の次は弟って、順番に愛せるものなのでしょうか。
吉永も吉永ですが、山本兄弟は何とも思わなかったのでしょうか。
他人事ですがちょっとひっかかりました。
吉永小百合は、「渡との交際前後に『キスの味も知ってます。嫉妬も覚えました』『二十いくつにもなって処女のはずがないでしょ』と言っていた」と書かれています。
しかし、本当に多情な人は、わざわざそんなことを公言しないように思いました。
多情な女と評価してもらいたい、というふうにも感じました。
なぜそんなことを?
かつて、『忍ぶ川』という作品があり、吉永小百合が出演することになっていました。
その台本に父親がケチをつけ、結局彼女は父親に逆らえず降板。それによって「大人の女」への脱皮のチャンスを逸し、代わりに演じた栗原小巻が評価を上げました。
当時、同学年(誕生日も一日違い)で人気を二分しながら、新劇出身で舞台の仕事が多くメディアの露出で吉永小百合にリードを許していた栗原小巻としては、意義深い作品になったはずです。
吉永小百合はプライドが高い人なので、親離れできない自分が、そしてそうみられている世間の評価が我慢ならず、多情という生き方で自己主張をするようになったのかな、というふうにも思いました。
いずれにしても、中平まみ氏の望み通り、そんな「本性」を御年68歳の「いい人」を演じる大女優が見せたら、芸能界もファンもびっくり仰天でしょうね。
小百合ちゃん
- 作者: 中平 まみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/23
- メディア: 単行本
Facebook コメント