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餃子ダイエット、栄養のバランスは大丈夫? [健康]

餃子大

餃子ダイエット。ビールを飲みながら餃子を食べるダイエットだそうです。その名もずばり『餃子ダイエット』(幻冬舎)という書籍があります。ボクシング元日本フライ級チャンピオン・ピューマ渡久地氏が名誉会長を務める「ピューマ渡久地ボクシングジム」の会長・渡久地聡美さんが著者です。

私はBMIがここ何年も20ぐらいで、ダイエットを真剣に考えたことは今まで1度もないのですが、ダイエットが切実な人にとっては大変なようですね。

近年、特定の食材や運動による、いろいろなダイエット法が出ては消えの繰り返し。

なかなか成果が出ないことや、ダイエットする本人が試してはヤメの繰り返しで結局、継続できず断念した人も多いでしょう。

しかし、ビールと餃子なら、続けるなと言われても継続できてしまうのではないでしょうか(笑)

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昨日もご紹介した『アサヒ芸能』(8.8特大号)には、考案者・渡久地聡美さんの談話が出ているので抜粋します。

「ピューマ渡久地が現役時代の97年。アマチュアの時から同期のライバルで友人の鬼塚勝也さんが、渡久地のトレーナーを買って出てくださり、鬼塚さんの北九州市の実家で、泊まり込みの合宿をしたんです。その時に、鬼塚さんのお母さんがよく作ってくださったのが餃子。それがまた絶品で、男性陣は毎日平均30個は食べていました。ところが、それだけ食べても体重が増えない。それがヒントで私の餃子研究が始まりました」

 あの小さな餃子1個の中に、たんぱく質、脂質、炭水化物の三大要素のみならず、野菜の豊富なビタミン類やミネラル類を含めた五大要素がたっぷりと詰まっている。栄養バランスが抜群にいい“完全食”であることが判明したのだ。

「1個当たり約18グラムと軽く、個数を数えれば簡単に食べたグラム数もわかります。また、固形物なので食べた感、満足感も得られ、かむことで体内に酵素も生まれます。具はみじん切りなので消化もよく、夜に食べても胃への負担が少ない。しかも夜にタンパク質をとることでスムーズにエネルギーに変わりやすく、代謝を高め、燃えやすい体になっていくんです」

 このダイエット法を知人で、今や大ベストセラー作家の百田尚樹氏に話したところ、出版を勧められた。 「百田さんもボクシングのアマチュア経験をお持ちで『ただの理詰めじゃなく、プロの世界で実証済みの方法だし、世に出すべき』と言ってくださいました」
「『炭酸水ダイエット』は血管が広がり、血行をよくして代謝を活発にする。それに炭酸ガスが胃を膨らませて食欲抑制効果が得られるのですが、これはビールにも共通して言えることなんです。アルコール度数も5%前後で、日本酒やワインよりも低いですし、原料の麦は代謝を促すビタミン類も豊富なんです」

要するに「餃子ダイエット」というのは、餃子で炭水化物と他の栄養を摂取してしまおうという「炭水化物ダイエット」の一種のようです。

それにしてもいいこと尽くめですね。餃子にはいろいろな栄養素がある。だからそれだけを食べて痩せられる……

ん? バナナダイエットでもそんなこと言われてませんでしたっけ。

まあいいでしょう。

私も餃子は、家でも外でもよく食べます。

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私のお気に入りは……


たとえば、私がお店でも食べたり持ち帰ったり、自宅で焼いたりするのが、リンガーハットの餃子。

リンガーハットの餃子.png

米粉をブレンドした皮でパリッとしていること、具材の野菜は国産を使っていること、にんにくを使っていないこと、お子さんでも食べられるサイズであること、などがセールスポイントです。



この餃子の栄養成分を改めて確認すると、

1食(200g12個)当たり
エネルギー449Kcal たん白質11.6g 脂質28.6g 炭水化物36.0g ナトリウム771mgとなっています。

単純に計算していきますが

成人の1日に必要なカロリーは2000~2500カロリーといわれていますが、そこに合わせると餃子を約50個(4食)食べなければなりません。

タンパク質は、「第6次改定日本人の栄養所要量」によると成人女性(妊婦を除く)は1日あたり55グラム、男性は70グラムとなっています。ここに数字を合わせると約60個(5食)食べなければなりません。

脂質はカロリー総摂取量の20~25%程度が目安といわれています。脂質1g=9カロリーとして、約50gの脂質が必要となります。これは約20個(2食)必要となります。

なぜ単純を承知で、このような計算を試みたのか。

「約50個」「約60個」「約20個」と、それぞれの栄養素の数字をクリアするための必要個数は数値がバラバラですよね。

これはどういうことかというと、つまり、餃子はタンパク質がやや少なく、脂質が多い食品であるということをまず示したかったのです。

そして、成人が1日に摂取すべき栄養素の数字と、餃子の具材の栄養素の割合は、一致しているとは限らない、つまり栄養素的にバランスが取れている食品ではない、ということです。

もちろん、どんな食品も、バランスは取れていないことの方が多いです。

あるものはタンパク質が多い。あるものは脂質が多い。それ自体はいいのです。

だからこそ、私たちは、いろいろな食品を食べることで、食べた総量で栄養素のバランスを整えているのです。

餃子だけで食事を済ませる。なるほど簡単そうですよね。

でもそれで済めば苦労はないわけで、いろいろなものを食べるということが、健康には大切であることを忘れてはならないと思うのです。

餃子ダイエットは夕食だけのもので、朝食や昼食は、『餃子ダイエット』(幻冬舎)でまた別途お勧めのメニューがあります。

ダイエットとしての食べ方は、栄養のバランスを考えたうえで実践すべきと思います。

餃子ダイエット

餃子ダイエット

  • 作者: 渡久地 聡美
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/06/12
  • メディア: 単行本


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