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河合奈保子、正統派アイドルを振り返る「夏のヒロイン」 [芸能]

河合奈保子と石川秀美が、今週の『アサヒ芸能』(8月8日特大号)の連載読み物「王道アイドル20年の風雲録」(石田伸也著)で取り上げられています。80年代といえば、アイドルがたくさんデビューした黄金時代。中でも「松田聖子を圧倒した奈保子のグラビア需要」と同誌に書かれた河合奈保子は、松田聖子、岩崎良美、柏原芳恵らとともに「黄金の80年組」の一人として活躍しました。

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同誌では、松田聖子も河合奈保子に及ばなかったのは、老若男女を問わずの高い好感度と、写真集を中心としたグラビア人気だったと振り返っています。

「色白のきれいな肌も魅力だったけど、やはりあの時代の純正アイドルとして、あのくらい胸の大きい子はいなかったから。僕は彼女のデビュー半年後くらいから撮っているけど、少なくとも水着撮影をイヤがったり、胸の谷間を気にすることはなかったね」

「写真集でも、アメリカでのレコーディングを兼ねて3日くらいで撮ってしまう強行軍もザラだったよ。でも奈保子は少しもつらそうな顔はせず、こちらが言ったように撮らせてくれる。16歳でデビューするまで世の中のことは何も知らなかっただろうけど、それが変なクセのなさにつながっていたね」(いずれも写真集を数多く手がけた黒坂了司氏)

慣れないバラエティ番組で機転の利いたコメントが出せないと、マネジャーの下降浩氏に懸命に頭を下げ、いつも返事は『ハイッ! ハイッ!』と元気がいい。デビュー2年目にけがをしても、仕事に穴を空けることに対しての謝罪をスタッフに繰り返す。歌唱力も抜群。

にもかかわらず、その表裏のなさが、アイドルとして突き抜けることができなかったのではないかと同誌では指摘しています。

まあたしかに、松田聖子や小泉今日子の方が、河合奈保子よりもずっと図太くてしたたかに見えますからね(笑)

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そんな河合奈保子の夏の歌といえば、『夏のヒロイン』を思い出します。

夏のヒロイン.jpg

夏のヒロイン/ゆれてーあなただけ
河合奈保子
作詞:竜真知子
作曲:馬飼野康二
編曲:二若草恵
日本コロンビア
1982年6月10日
表カラータイトル&写真、裏モノクロ歌詞

河合奈保子9枚目のシングルです。この歌はオリコン7位を記録し、レコードセールスは20万枚の大台に達したヒット曲です。彼女も納得の一曲だったのでしょう。この年出場した『第33回NHK紅白歌合戦』で歌っています。
 
河合奈保子は79年12月、芸映プロ主催による「(西城)ビデキの弟・妹募集オーディション」に応募。2万5160名の中から優勝を勝ち取りデビューしました。

ファーストシングルは『大きな森の小さなお家』(80年6月11日)。80年代はライバルの多いアイドル黄金時代でしたが、その中で河合奈保子ははバツグンのプロポーションから、柏原芳恵とともにグラビアページで大活躍。ビジュアル系のアイドルとして人気を集めました。

歌の方も歌唱力は高く、リリースした36枚のうち21枚がベストテン入りと安定した売り上げを残しています。

河合奈保子は正式な引退宣言をしたわけではありませんが、96年の結婚後はあれほど華やかだった芸能活動もなく、すでに所属してた事務所の公式サイトからも名前が外されています。

現在はオーストラリア在住であり、新曲・ドラマ出演といった話も全くありません。

結婚時に遡って“引退した”と見て良いでしょう。

わざわざ宣言しないのは、プロレスラーの川田利明が引退宣言しないのと同じ理由だと私は思います。

川田利明は、すでに飲食業を営みリングに上がれるコンディションではありません。が、大仁田厚ら先輩レスラーたちが、引退→カムバックを繰り返す「うそつき」を「現役」時代から批判していました。

自分は今カムバックする意欲も体力もないけれど、引退宣言して、もし間違ってのちのち事情や心境の変化で復帰してしまったら、と考えて、今も引退と言い切ってしまうことに慎重です。

河合奈保子も生真面目な人らしいので、そう考えているのではないかと思うのです。

ただ、松田聖子や小泉今日子など同年代が現役で頑張り続け、いったん引退したはずの石川秀美や河合その子らも再び表舞台に立った以上、河合奈保子の気持ちがどうあれ、はたして彼女はまた私たちの前に姿を見せることがあるのか、復帰が注目される大物タレントの一人ではあるのでしょう。

アサヒ芸能 2013年 8/8号 [雑誌]

アサヒ芸能 2013年 8/8号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2013/07/30
  • メディア: 雑誌


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