口内炎。誰でも、あのクレーターのような炎症に苦しんだ経験が1度や2度はあるのではないでしょうか。原因を調べたり、ビタミン剤を大量に服用したり、いろいろ対策されたことでしょう。
多くは舌縁、ときには歯肉にまでできる口内炎は、それ自体が命を脅かすわけではありません。
しかし、食事のたびにしみるし、ひどくなると何もしなくてもうずいています。いったん口が開くと、すり傷や切り傷のように塞がらず、何日かは穴が開いた状態で治りません。
突然の口内炎は、もしかしたら、胃腸や口腔の病気のシグナルかもしれない、という心配もあるでしょう。精神的にもよくありません。
『週刊大衆』(7月1日号)の連載記事「0円健康法」では、身近にある簡単な道具で体をほぐしたり気分転換したりといった方法を解説。このブログでも何度かご紹介したことがありますが、今回は口内炎についての対策を記事にしています。
「口内炎は、基本的に口の中の細菌やウイルスが異常増殖して粘膜に炎症を起こすことで発症します。頻繁に口内炎になる人とはとんどならない人がいるのはなぜなのか、何が原因で細菌やウイルスが異常増殖するのかなどは、詳しくわかっていません」(渡會敏之医師)
どんな病気でもそうですね。同じような条件でも、なりやすい人となりにくい人がいるものです。
ただ、なりやすい人でも、その原因を少しでも減らすことで、その人なりに、なりにくくなることは可能です。
記事では、口内炎についての説明や種類、口内炎になる原因などを解説後、渡會敏之医師が、日常的な予防法を3点挙げています。
ひとつは睡眠、次に食べ物、そしてうがいです。
しかし、0円で、あの憂うつな口内炎を解決できるのか。
同誌は、「マメなうがいで予防」というタイトルで口内炎の対処法を解説しています。
「0円」とはどういうことかというと、高いお金を払ってわざわざうがい薬を買うことを要求していません。つまり、水道水のうがいでもいいわけです。
うがいを20秒間行うと、口内細菌の繁殖が3時間ほど食い止められるといいます。口内炎になりやすい人は、食後はもちろん、1日に4~5回はうがいをしたいと同誌は書いています。
では、どうしてうがい薬を推奨していないのか。
もちろん、うがい薬全般を否定しているわけではありません。殺菌成分入りで刺激の少ないものならいいのですが、市販のものの中には、アルコールや合成界面活性剤が含まれている、洗口液や歯みがき剤も売られています。
それは、「口の中の有用な常在菌まで殺菌してしまい、炎症を引き起こす雑菌を繁殖させるので、逆効果になることもある」からだそうです。
渡會敏之医師によれば、唾液こそが、口内を保護する安全な殺菌剤といいます。
その意味では、炎症部分が耐えられるなら、ガムを噛むことが有効かもしれません。
一方、殺菌力のあるコーヒーや紅茶、緑茶などを飲むと、口がさっぱりするので口内炎対策にもいいように思えますが、渡會敏之医師はむしろ飲み過ぎを戒めています。
利尿作用があるものは、体内の水分を減らすため、唾液がよく出なくなる可能性があるからだそうです。
食べ物については、よくいわれるビタミンB2が口腔内の粘膜細胞を修復するはたらきがあることから、青魚、納豆、アーモンド、豚レバーなどを勧めています。
このブログでは、
ねばねばトリオの梅肉和えの記事を書いたことがありましたが、今回も「唾液を出す」「ビタミンB2を含む」一品としてご紹介させていただきます。
トリオというのは、納豆、長いも、おくらです。
まあ、口内炎ができていると食欲も落ちるかもしれませんが、もし食べられるなら、口内炎対策、ちょっと配慮してみるのもいいかもしれませんね。
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